IBM(Software) IBM 購入方法 - お役立ちライセンスガイド - ライセンス仮想化編
2012/10/1現在情報に基づいた情報です。
IBMソフトウェア製品なら他メーカーと比較して大きなコストメリットを提供します!
低コストで効率的なITインフラを構築する仮想化技術を導入する際に、ソフトウェアライセンスのコスト削減は期待していたほど実現できない。という問題があります。仮想環境上で使用するIBMソフトウェアライセンスは、仮想マシンに割り当てられたコア・CPU数分のライセンスのみを購入する「サブキャパシティライセンス」オプションを選択することで、仮想化によるソフトウェアライセンスのコスト削減も実現することが可能です。
2種類の購入方法
- 物理サーバーのコア・CPU数分のライセンスを購入する(フルキャパシティライセンス)
- 仮想マシンに割り当てられたコア・CPU数分のライセンスのみを購入する(サブキャパシティライセンス)
※フルキャパシティライセンス、サブキャパシティライセンスは、必要ライセンス数のカウント方法と適用条件が異なりますが、購入いただく製品型番は同じです。
仮想インスタンス(マシン)に割り当てられたコア・CPU数分のライセンス購入(サブキャパシティ)がお勧め
代表的なIBMソフトウェア製品「WebSphere Application Server」の基本的なライセンスカウント例を紹介いたします。下図はサーバー1台/ユーザー2名の構成例です。ライセンス算出の前提となるサーバープロセッサは、Intel Xeon E5-2640/6Core/2CPU(70PVU/Core相当※1)です。
※1 2013/5/14現在、1Coreあたり70PVU係数に指定されています。
サブキャパシティライセンス適用時の条件
サブキャパシティライセンスを適用して、仮想インスタンス(マシン)に割り当てられたコア・CPU数分のライセンスを購入する場合は以下を確認する必要があります。
- パスポート・アドバンテージ 仮想化キャパシティー (サブキャパシティー) ライセンス
- パスポート・アドバンテージ契約条件 (レポーティングに関するお客様の責任)
パブリッククラウドサービス上でのIBMソフトウェア利用
IBMソフトウェアをパブリッククラウドサービス上で利用する場合、Eligible Public Cloud BYOSL Policy を遵守頂く必要があり、対象となるクラウド・サービス以外での利用は認められておりません。対象サービスはEligible Public Cloud BYOSL Policy よりご確認いただけます。
主な対象クラウド・サービス
- IBM
- Alibaba
- Amazon
- Fujitsu
- KDDI
- Microsoft
- NEC
- NTT Communications
- Oracle
- Tencent
- 注意点・補足
-
- 全ての仮想化環境での運用では、ILMT (IBM License Metric Tool)によるライセンス管理を実施いただく必要があります。
- IBM CloudでBare Metal Server環境の場合、その上で仮想化環境を構築する場合にはILMTサーバーによるライセンス管理が必要です。
– Bare Metal Serverを物理サーバーとして利用する場合には、PAご契約条件「ライセンスの確認」に基づいたライセンス管理が求められます。 - ライセンシーであるお客様が、Webホスティング, サービスプロバイダーなどサービスプロバイダーにクラウド・サービスの管理を委託する場合には、「第三者アクセスに関する合意書」の締結が必要であり、IBM Eligible Public Cloud BYOSL policyだけではカバーされません。該当する場合はパートナー様または弊社営業までご相談ください。
本情報は適宜アップデートされます。適用にあたっては以下のサイトの最新情報を必ずご参照ください。
IBMソフトウェアのご利用環境 | ライセンス形態 | |||
---|---|---|---|---|
フルキャパシティー・ライセンス | サブキャパシティー・ライセンス | |||
PVU, サーバーライセンスなどによる 物理環境利用 |
PVU, RVUによる 仮想化環境利用 |
VPCによる 仮想化環境利用 |
||
自社オンプレ | ○ ※3 (IPAA/IPAEA 1.12に基づき、 システムツール出力による ライセンス管理が必要) |
○ ILMT管理 or ※4 |
○ ILMT管理 |
|
IBM Eligible Public Cloud ※1 |
パブリック | N/A | ○ ILMT管理 |
○ ILMT管理 |
物理占有環境: ベアメタル ※2 | ○ ※3 (IPAA/IPAEA 1.12に基づき、 システムツール出力による ライセンス管理が必要) |
○ ILMT管理 |
○ ILMT管理 | |
物理占有環境: Power Systems Virtual Server ※2 |
N/A | 〇 ILMT管理 ※6 |
||
サードパーティ・ クラウド・サービス |
パブリック | × | × ※5 | |
物理占有環境 | × | × ※5 |
※1 IBM Eligible Public Cloud については、 IBM Eligible Public Cloud Policy サイトを参照
※2 IBM Cloudの場合
PAご契約条件「ライセンスの確認」に従いライセンス管理が必要
※4 PAご契約条件「レポーティングに関するお客様の責任」から、フルキャパシティー・ライセンスを保有されているのであればILMTによるライセンス管理は免除 (※3は必須)
※5 IBM Eligible Public Cloud BYOSL policy (※1のリンク先) で定義されたクラウド・サービス以外 (サードパーティ・クラウド・サービス) での利用は認められておりません。
※6 PSVS環境では、Shared Processorの場合には0.25コア単位、Dedicated Processorの場合には1コア単位での利用が可能です。
WebSphere | 製品の場合 | WebSphere Application Server (Base)
WebSphere Application Serverを導入する仮想インスタンス(マシン)のvCPUに対するPVU課金またはSocket課金での購入が可能ですが、「サブキャパシティライセンス適用時の条件」を満たす必要があります。
- WebSphere Application Server (Base) | PVU
※監査レポートをIBM License Metric Tools(ILMT/0円ライセンス)を導入して作成し最低二年間保有する必要があります。
※IBM License Metric Tools(ILMT)導入要件は別途ご確認ください。
2023年5月の「パスポート・アドバンテージのご契約条件」改訂により、ILMT導入例外は廃止になりました。詳細はILMT製品情報をご参照ください。- WebSphere Application Server (Base) | VPC
※監査レポートをIBM License Metric Tools(ILMT/0円ライセンス)を導入して作成し最低二年間保有する必要があります。