DXを加速させるクラウドネイティブソフトウェア

ハイブリッドクラウド対応の次世代システム統合基盤

IBM Cloud Paks

IBM Cloud Paksは顧客のDX体験をユースケース毎に製品化しており、現在6製品を提供しています。IBM Cloud Paksが必要とされるようになった背景から、各Cloud Pakの製品概要やメリット、ライセンスの考え方まで、分かりやすくご紹介いたします。

IBM Cloud Paks
  • IBM Cloud Pak forIntegration

  • IBM Cloud Pak forData

  • IBM Cloud Pak forWatson
    AIOps

  • IBM Cloud Pak forBusiness
    Automation

  • IBM Cloud Pak forSecurity

  • IBM Cloud Pak forNetwork
    Automation

01

DXの潮流に応えるCloud Paks

あらゆる企業が “クラウドネイティブ”になれる時代

将来の成長や競争力強化のため、DX(デジタルトランスフォーメーション)の実現が必須となる昨今、
クラウドネイティブ技術によるシステムの柔軟性、即時性、拡張性の向上は、待ったなしで求められています。
IBM Cloud Paksは既存レガシーシステムのモダナイゼーションを実現します。

レガシーシステムの切り替えに悩んでいる?
DXに対して企業が抱える問題点

自社システムはこれまで追加拡張し、複雑化している。
切り替えどきが分からない...

< 主な課題 >

  • 基幹システムの老朽化・複雑化
  • ベンダーロックイン
  • モノリシックなシステム
  • スピード感のないシステム開発

IBM Cloud Paksなら御社のDXを実現できます!

AIやクラウドネイティブ技術の活用による企業の競争力強化が必須となる時代が到来しています。しかし実際は、レガシーシステムの保守・運用といった日常業務に追われ、工数とコストがかかるなど、二の足をふむ状況が多く発生しています。

ITモダナイゼーションのための
クラウドネイティブ・ソフトウェアが求められている

DXのような飛躍的な変化を遂げられるか不安...

< 解決策 >

  • システムの拡張性や柔軟性
  • ハイブリッド・マルチクラウド
  • マイクロサービス
  • アジャイル開発

DX時代のエンタープライズITシステムでは、スケーラビリティーの獲得やアジャイルな開発/運用の実現、マイクロサービス化が必要となります。それにはオープンなコンテナ技術によるアプリの可搬性向上と、オープンなオーケストレーションによる管理・運用の効率化が有効です。

システムの安全稼働とともに、レガシーシステムのモダナイゼーションにいち早く取り組むことが、企業の競争力を左右することになります。DX時代には「コンテナ」と「Kubernetes」技術が鍵を握ること、なぜこれが必要かについては DX時代にこれだけは知っておきたいこと で解説しています。次のセクションでは、クラウドネイティブの実現に導くIBM Cloud Paksの価値、構造、特徴についてご紹介いたします。

コンテナ化されたソフトウェアと、共通コンテナ運用基盤を提供するIBM Cloud Paksが解決します!

[ IBM Cloud Paksの価値 ]

  • 100以上のソフトウェアをコンテナ化済み
  • OpenShiftをサポート
  • オンプレミスからクラウドまで一貫性のある管理
  • IBM Cloudへすぐにデプロイ可能

[ IBM Cloud Paksの基本構造 ]

IBM containerized software

セキュリティ準拠
オープンソースソフトウェア(OSS)を含むソフトウェア

Container platform and operational services(コンテナ向け共通管理基盤)

ロギング、モニタリング、利用量計測、セキュリティー、
アイデンティティ管理、イメージ・レジストリを統合

Red Hat OpenShift
IBM Cloud AWS Azure GCP Edge プライベート オンプレミス

[ IBM Cloud Paksの特徴 ]

  • どこでも稼働

    オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウド、統合型システム

  • IBMが製品として対応

    OSSを含めてフルスタックでサポート。継続的なセキュリティー・アップデートやコンプライアンス対応、バージョンの継続的な互換性も提供

  • 包括的でシンプル

    アプリケーション、データ、AIサービスが完全にモジュール化され利用が容易

[ それぞれにもたらされるメリット ]

  • 開発者のメリット

    OpenShiftにより開発スキルが統一でき、オープンソースを容易に使えるようになる。

  • IT運用者のメリット

    ベンダーロックインを回避し、ミドルウェアの非機能要件をKubernetesにオフロードすることで、運用負荷を軽減できる。

  • LOB(事業/業務者)のメリット

    業務要件に応じてオンプレミスやクラウドの場所を問わずスピーディーにデプロイできる。また、SoRアプリとSoEアプリを連携してサービス提供が可能になる。

IBM Cloud Paksの利点はなんとなくわかったけど、
OSSを本番環境で利用する場合、脆弱性が気になる...

脆弱性の心配は無用です!
IBM Cloud Paksがシステムの迅速なモダナイズをしっかり支援

上述の通り、IBM Cloud Paksはコンテナ技術とオープンテクノロジーを活用し、システムの迅速なモダナイズを支援するパッケージ・ソリューションです。あらゆるベンダーのプラットフォームで稼働し、クラウドネイティブテクノロジーを包含しているため、お客様のDXを支援します。
また、IBMはオープンテクノロジーをエンタープライズITシステムで安心してご利用いただけるよう、Red Hatと次のようなタッグを組みました。

どんな環境でもクラウドネイティブを目指せる強力タッグIBMとRed Hatの協業

IBMの強みはOpenShift

  • 買収により担保された
    ニーズの合致
    IBMはRed Hatを買収することで、コンテナ・コンピューティングのリーディング・プロバイダーとなった。企業でのオープンソース・テクノロジー利用を可能にし、オープンなハイブリッド・マルチクラウドプラットフォームを提供可能なことは、何よりの強みである。
  • IBMの本気がわかる具体的な活動や
    今後のチャレンジ
    IBMは340億ドル(約3.6兆円)という巨額の投資で、オープンでハイブリッドなクラウド・テクノロジーに強みを持つRed Hatを買収した。IBMソフトウェアのコンテナ化はもちろんのこと、OpenShiftへの最適化も凄まじい勢いで行われており、IBMの本気度が伺える。
IBM × Red Hat
  • OSSを活用したい
    させたい
  • Kubernetesをベースとする
    OpenShiftの普及

Kubernetesの弱点をOpenShiftが補完

OpenShiftは長期サポートやセキュリティ脆弱性対応を提供するため、企業の本番環境で安定的な利用が可能になる。
加えて、CI/CD機能が強化されているため、開発者に代わって、ビルド/リポジトリ登録/デプロイを自動実行することで、
迅速にアプリケーションのモダナイズを推進出来る。

詳しくは DX時代にこれだけは知っておきたいこと で解説

IBM Cloud Paksが企業にもたらすメリットを数値化すると、次のようなことが期待されます

  • 開発速度を短縮

    84%

  • データ仮想化/スピード向上

    430%

  • コストを削減

    75%

IBMがOSSの懸念点を解消してくれるなら
開発に専念できる

IBMは御社へ時代にフィットした
DXを即時展開できる環境を提供いたします

< IBM Cloud Paksがもたらす価値 >

  • オープンソースを容易に活用でき、アプリ開発の迅速性とアプリの改変性を推進できる
  • 業務要件に応じてオンプレミスやクラウドの場所を問わずデプロイできる
  • SoRアプリとSoEアプリを連携してサービスを提供できる
  • OpenShiftにより開発スキルを統一できる
  • オープンかつシンプルなライセンスで、ベンダーロックインを防げる
  • ミドルウェア独自のQoSをKubernetesにオフロードすることにより、
    運用負担を軽減できる

DXの実現に向け最適な環境を提供しつつ
お客さまの移行スピードに合わせて柔軟に対応が可能!

IBMはRed Hatを買収することで、企業におけるオープンソース・テクノロジーの利用と、ベンダーロックインのないハイブリッド・マルチクラウド環境の提供が可能となりました。IBM Cloud Paksは、コンテナ対応したソフトウェアを企業のユースケースごとにパッケージ化し、共通運用基盤を提供します。また、レガシーとクラウドネイティブの共存を支えるライセンス体系となっているため(05で説明)、お客様の移行スピードに合ったDXを実現いただけます。

[ DX時代にこれだけは知っておきたいこと ]

コンテナを活用するメリット

コンテナ化 ●イメージサイズ ●メモリ使用量 ●起動時間 大幅削減!

今までより軽く、早く、いつでもどこへでも提供できる

  • 空間ごとに異なるOS環境を使える
  • OS上で動作するためリソースを共有
  • OSの起動が不要なため高速
  • コンテナ実行環境があればどこでも動作可能
  • 環境をパッケージングし、常に同じアプリケーションを稼働することが可能

コンテナはハイパーバイザー型仮想環境(VMware)で必要なゲストOSの立ち上げが不要となり、OSの内部に独立したアプリケーションの実行環境を作成することが出来るため、イメージサイズや、メモリ使用量、起動時間を大幅に削減することが可能となる。そのため、ビジネス要件に対するシステム開発が迅速かつシステム変更・保守が容易になり、HW/SWコストの削減も見込まれる。

Kubernetesを本番環境で活用する大切なポイント

kubernetes

コンテナ化されたアプリケーションを合理的に運用するためのOSSプラットフォーム

  • 宣言的なコードによる管理(Infrastructure as Code)
  • サービスディスカバリとロードバランシング
  • スケジューリング
  • スケーリング/オートスケーリング
  • セルフヒーリング
  • バージョン管理
  • リソース管理
  • データの管理

これまで各社各様のAPIやツールにより、各クラウドに合わせた対応が必要だった違いを吸収しオペレーションを共通化できるコンテナーオーケストレーションのこと。Kubernetesは上述の通り優れた機能を提供するが、「サポート期間がわずか9ヶ月であること」「脆弱性への対応」「運用や導入には高度な技術が必要」などの弱点があり、企業の本番環境で正しく利用するのは非常に難しい。

クラウドネイティブとは

「クラウドの利点を徹底的に活用するシステム」といった意味で使われ始めた言葉であり、基盤にクラウドを使うのは当然として、その上で実行されるアプリケーションまでクラウドに最適化すること。
クラウドネイティブでは仮想マシンではなく、より粒度の細かなコンテナをベースとする。それにより、よりスケーラブルで柔軟なアプリケーションの構築が可能となる。代表的なアプローチとしては下記が挙げられる。

  • コンテナ技術
  • マイクロサービス
  • DevOps
  • オープンソース
  • CI/CD
  • ハイブリッドクラウド
  • API連携
  • アジャイル開発