Hewlett Packard Enterprise Primera ストレージ製品概要
HPE Primeraの特長
HPE Primera(プライメエラ)は、「3PAR Storage」の高可用性、 「Nimble Storage」のシンプルさと自己管理、アプリケーション中断の予測と防止をクラウドベースの人工知能(AI)管理ツール「HPE InfoSight」などの機能を継承し、100%のデータ可用性保証を提供します。
100% Availability Guarantee(100%の可用性を保証)
トラブルの90%以上はストレージレイヤーよりも上、すなわちネットワーク、サーバ、および仮想化レイヤーで発生しています。HPE PrimeraはHPE InfoSightを通じてストレージレイヤーを超えた監視を行い、ネットワーキング、 アプリケーション、およびサーバレイヤーでの問題発生を予測、防止します。
予測可能なパフォーマンスを実現
HPE InfoSightの連携機能がさらに強化され、HPE Primera上では、クラウド環境でトレーニングされたAIモデルがリアルタイム分析のためにアレイ自身に組み込まれ、アプリケーションワークロードのパフォーマンスを一定に保ちます。
サービス中心の「HPE Primera OS」
HPE Primera OSは独自の高度なデータサービスにより、ミッションクリティカルなアプリケーションを大幅に簡素化して耐障害性を向上させます。アップグレードのリスクをもたらし、ノードの再起動が必要となるモノリシックなオペレーティングシステム (OS) とは異なり、HPE Primeraはサービス中心のOSを基盤としており、各データサービスを互いに独立して展開、アップグレード、および再起動することができます。これにより、大多数のアップデートでリスクが軽減され、ノードの再起動が不要になります。
HPE Primera OSなら、シンプルなコンシューマーグレードのユーザーエクスペリエンスを実現し、新たなイノベーションをいち早く活用しながら、ビジネスに合わせて中断なく拡張できる永続的な投資が可能になります。
NVMe/SCMに最適化されたアーキテクチャー
HPE Primeraは、大容量メモリプールを中心に、コントローラーあたり4つの『第6世代HPE ASIC』がクラスターを構成する「オールアクティブアーキテクチャー」を採用しています。NVMeやSCM(ストレージクラスメモリ)使用時のI/Oボトルネックを完全に解消しながら、『HPE Primera OS』がすべてのコントローラーによる並列処理を最適化してマルチノードパフォーマンスを最大化します。これらの効果により、Oracle DB のパフォーマンスを最大2倍にまで高めることが可能です。
簡素化のために構築されたセルフサービスのユーザーエクスペリエンス
HPE Primeraは“Timeless Storage”としての能力を強化し、これまでの常識を変えるシンプルかつ容易な運用を実現しました。たとえばHPE Primera のアップデートは、お客様自身の操作により「1クリックで」「安全かつ自動的に」「わずか5分で」実行できます。新開発の『HPE Primera OS』は、カーネルとユーザースペースを分離して再構成の自由度を高め、再起動不要のアップデートを可能にしています。
ストレージソフトウェア機能をユーザースペースに実装
カーネル内での処理は非常に高速ですが、重大なシステム障害のリスクがあります。HPE Primeraはストレージソフトウェア機能をユーザースペースに実装することにより、機能の追加、メンテナンスの実行がはるかに簡単になり、ユーザーエクスペリエンスが大幅に向上します。
コンポーザビリティとインテリジェンスを備えた
クラウドエクスペリエンス
HPE PrimeraがHPE SynergyおよびHPEコンポーザブルラックに組み込まれました。これによってお客様は、市場投入までの時間を短縮して問題解決に追われる状況から脱却し、無限に拡張することができます。
ラインナップ
A630 / C630 | A650 / C650 | A670 / C670 | |
---|---|---|---|
ノード数 | 2ノード | 2ノ―ド / 4ノード | 2ノ―ド / 4ノード |
CPU / ノード | 10core x 1 | 10core x 2 | 20 core x 2 |
ASIC (Gen6)/ ノード | 1枚 | 4枚 | 4枚 |
メモリ / ノード (システム最大メモリ容量) |
128GB (256GB) |
256GB (1024GB) |
512GB / 1024GB (2048GB / 4096GB) |
標準SASポート / ノード | 12Gb x 2 | 12Gb x 4 | 12Gb x 4 |
追加SASポート / ノード | ― | 12Gb x 4(最大32) | 12Gb x 4(最大32) |
標準Ethernetポート(RCIP) | 10Gb SFP+ | 10Gb SFP+ | 10Gb SFP+ |
HBA スロット数 / ノード | 2スロット | 3スロット | 3スロット |
追加可能なHBA* | 4ポート 16/32Gb FC 4ポート 10Gb/25GbE, 10Gbase-T |
4ポート 16/32Gb FC 4ポート 12Gb SAS 4ポート 10Gb/25GbE, 10Gbase-T |
4ポート 16/32Gb FC 4ポート 12Gb SAS 4ポート 10Gb/25GbE, 10Gbase-T |
電源対応 | 100V / 200V | 200V | 200V |
オールフラッシュ/コンバージドモデルの違い
ALL FLASH MODEL | A630 | A650 | A670 |
---|---|---|---|
最大ドライブ数 | 144 | 384 | 576 |
最大SSD搭載数 | 144 | 384 | 576 |
最大容量 | 250TiB | 800TiB | 1600TiB |
最大エンクロージャー数 | 5 | 14 | 22 |
最小ディスク本数 | 8 | 8 | 8 |
最小容量 | 15.36TB (SSD) | 15.36TB (SSD) | 15.36TB (SSD) |
内部NVMe接続 | 可能 | 可能 | 可能 |
CONVERGED MODEL | C630 | C650 | C670 |
---|---|---|---|
最大ドライブ数 | 240 | 576 | 960 |
最大SSD搭載数 | 144 | 384 | 576 |
最大容量 | 750TiB | 2000TiB | 4000TiB |
最大エンクロージャー数 | 9 | 22 | 38 |
最小ディスク本数 | 8 *2.4TB HDD/ 12 *8TB NL | 8 *2.4TB HDD/ 12 *8TB NL | 8 *2.4TB HDD/ 12*8TB NL |
最小容量 | 19.2TB (HDD) | 19.2TB(HDD) | 19.2TB (HDD) |
内部NVMe接続 | サポート予定なし | サポート予定なし | サポート予定なし |
※エンクロージャーはNL 3.5型搭載時のみ異なります
※コントローラ/メモリ/ポート等は差異がありません
※コンバージドモデルはNVMe SSDサポート予定がありません
※オールフラッシュ/コンバージドモデルのRemote Copyは可能ですが、ディスクの性能差が大きいと運用に支障を及ぼす場合があります