Flexera (InstallShield) コラム[第3章] InstallShield でインストーラーを作ってみよう!

この章では InstallShield を使用して以下の基本的な構成のインストーラーーを作成する場合の手順について簡単にご紹介いたします。

  • ファイルの転送
  • ショートカットの作成
  • レジストリキー・値の設定
  • インストールの実行要件の設定
  • コンポーネントのインストール条件

作成の準備

まず始めに、インストーラープロジェクトを新規作成し、会社名など基本設定を行いましょう。
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プロジェクトを新規作成

[ファイル]メニューから[新規作成]をクリックすると[新規プロジェクト]パネルが表示されます。[基本のMSIプロジェクト]を選択し「プロジェクト名」と「場所(プロジェクトの保存先)」を入力してください。
入力が終わったら「OK」をクリックします。 【図1】

図1
図1

プロジェクトの基本情報の登録

画面にプロジェクトアシスタントが表示されますので、左上のタブ[インストールデザイナ]をクリックして画面を切り替えます。 【図2】

図2
図2

[インストール情報]-[一般情報]-[プログラムの追加と削除]にて「発行者」プロパティに会社名を入力します。(これは「プログラムの追加と削除」画面で使用されます。) 【図3】

図3
図3

[インストール情報]-[一般情報]-[製品のプロパティ]にて「製品名」に製品名を入力します。また「INSTALLDIR」にはインストール先のルートとなるフォルダを指定してください。
※[ProgramFilesFolder]プロパティはインストーラー実行時にターゲットシステムのProgram  Filesフォルダのパスが格納されます。

[INSTALLDIR]に指定したフォルダがインストール先システムに存在していない場合は自動的に作成されます。 【図4】

図4
図4

インストール対象となるファイルを追加する

インストーラーの基本設定が整ったところで、実際にインストールを行うファイルを追加しましょう。

インストーラーの構造

ユーザがインストーラーを起動した際、選択できる最小構成単位を機能と呼びます。
【図5】 の場合、文書作成ソフトの「メイン機能」「辞書機能」など、独立して動作する一部分が一つの「機能」となります。アプリケーションのインストール/アンインストールは機能単位でを行うことが可能です。
インストーラーの最小構成単位はコンポーネントと呼ばれ、これはインストーラー開発者のみ見ることができます。

インストーラーの構造

機能の追加

インストーラーの構造をふまえた上で、実際に機能の追加を行ってみましょう。 [編成]-[セットアップのデザイン]を選択します。中央に表示される「セットアップのデザイン」を右クリックして、「新しい機能」を選択します。 【図6】

機能の追加

「NewFeature1」という新しい機能が追加されますので、必要に応じて名前を変更します。名前は半角英数字となります。「表示名」にインストール  時に表示する日本語機能名を入力し、「説明」にその機能の説明を入力します。これはインストール時、カスタムインストールを選択した場合に表示されます。   【図7】
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図7 * 図の例では「Main_executable」という機能と「Help_files」という機能を追加しています。
図7 * 図の例では「Main_executable」という機能と「Help_files」という機能を追加しています。

コンポーネントの追加

次にコンポーネントの追加を行いましょう。
[編成]-[セットアップのデザイン]を選択します。中央に表示される機能の一覧からコンポーネントを追加したい機能を右クリックして、「新しいコンポーネント」を選択します。 【図8】

コンポーネントの追加

「NewComponent1」というコンポーネントが作成されますので任意の名前を設定します。
コンポーネントの作成後は、コンポーネントにファイルを追加します。追加したコンポーネントを右クリックし「追加」を選択してインストールを行うファイルを指定します。 【図9】

コンポーネントの追加

追加したファイルが「exe形式」や「DLL形式」の場合、「キーファイルの設定」を行います。 【図10】
追加したファイルを右クリックし、「キーファイルの設定」を選択します。(設定後、ファイルのアイコンが鍵のマークに変わります。)
キー設定を行うことで、自動修復、アトバダイズショートカットといった機能が利用可能となります。

コンポーネントの追加

ショートカットの作成

必要なファイルをすべてコンポーネントに追加しましたら、ショーカットを作成しましょう。
コンポーネントの下に表示される項目から「ショートカット」を選択します。中央に表示される一覧からショートカットを作成したい場所を右クリックし、「アドバタイズショートカットの作成」を選びます。 【図11】

ショートカットの作成

「NewShortcut1」というショートカットが作成されますので、任意の名前に設定します。
「説明」には、アプリケーションの簡単な説明を入力してください。これはショートカットのポップアップヘルプとして表示されます。

 【図12】
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図12
図12

プロジェクトのビルドとインストーラーの起動

ビルドの実行

ビルドの実行

設定が終わりましたら、ビルドを実行しましょう。
画面上部にあるツールバーのビルドボタンをクリックすることでビルドが実行されます。 【図13】
(ビルドは F7 ボタンでも行うことができます。)

インストーラーの起動

インストーラーの起動

ビルドが正常に終了したら、画面上部にあるツールバーの実行ボタン 【図14】をクリックして実際にインストーラーを起動します。

【図15】※画像をクリックすると拡大します

図15
図15

レジストリへ情報を追加する

InstallShield では、インストール時に特定のレジストリキー・値を作成することができます。レジストリに関する設定は、各コンポーネントの「レジストリ」ビューにて設定可能です。
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レジストリ情報の作成

[編成]-[セットアップのデザイン]にて任意のコンポーネントを展開し[レジストリ]を選択します。
右に表示されるウィンドウの「インストール先コンピュータの[レジストリ]」ビューのいずれかのレジストリハイブを右クリックして[新規作成]-[キー]を選択します。 【図16】

図16
図16

新しいキー「新しいキー #1」が作成されますので、任意の名称にリネームします。 キーの下に値を作成する場合は、[インストール先コンピュータのレジストリデータ]ビューを右クリックして[新規作成]-[<任意の値>(新しい文字列等)]を選択します。 【図17】

図17
図17
レジストリ情報の作成

[インストール先コンピュータのレジストリデータ]に新しい値が作成されますので、任意の名称にリネームして値を設定します。 【図18】

プロパティ値の使用

レジストリのキー・値・データには Windows Installer のプロパティ値※を使用することが可能です。プロパティ値を使用する場合は、プロパティ名を"["(大カッコ)で囲んで指定します。【図19】はレジストリキーにインストーラーの製品名 (ProductNameプロパティ)を動的に設定する場合の例です。
※プロパティ値とは・・・ Windows Installer が実行時にさまざまな値を格納するために使用する変数

図19
図19

インストールの実行要件・コンポーネントのインストール条件を構成する

InstallShield  ではインストーラーが特定のオペレーティングシステム上でのみ実行されるように条件設定を行なうことが可能です。ターゲットとなる  オペレーティングシステム の指定は、[プロジェクト アシスタント]タブ-[インストール要件]機能で簡単に設定できます。

インストール要件の構成

IDE 上部のタブを[インストール デザイナ]タブ から [プロジェクト アシスタント]タブに切り替えます。  【図20】※画像をクリックすると拡大します

図20
図20

プロジェクト アシスタントの画面にて、画面下部のボタン[インストール 要件]を選択します。 【図21】※画像をクリックすると拡大します

図21
図21

インストール要件の構成画面が表示されますので、[このアプリケーションに特定のオペレーティング システムが必要ですか?]ラジオボタンを「はい」に切り替えます。 インストールを許可する対象オペレーティングシステムに対してチェックをつけます。 【図22】

プロパティ値の使用

コンポーネントのインストール条件の設定

InstallShield では、インストールの実行条件の設定が行えることに加えて、インストーラーの最小単位「コンポーネント」に対してもインストール条件を設定することが可能です。

例えば、ターゲットのオペレーティングシステムごとにインストールするファイルを変更したい場合や、多言語インストーラーでインストールするドキュメントファイルを各言語ごとに異なるファイルに設定したい場合等には、コンポーネントに条件設定を行ないます。
コンポーネントの条件は、[編成]-[セットアップのデザイン]ビューで各コンポーネントに対して設定が可能です。画面が[プロジェクト アシスタント]タブになっている場合は、再び[インストール デザイナ]タブを選択して画面を切り替えてください。

[編成]-[セットアップのデザイン]にて条件設定を行なう任意のコンポーネントを選択します。

※条件の設定はコンポーネント単位となり、ファイル単位では行なえません。ターゲットOSごとにインストールファイルの変更を行なう場合は、各OSごとに  別コンポーネントが必要になります。
(例えば、Windows Vista と Windows 7  で別のファイルをインストールする場合、Vista用、Win7用と別々のコンポーネントが必要になります。)

右のウィンドウにて[条件]を選び、入力欄の右端に表示される「…」ボタンを選択します。 【図23】※画像をクリックすると拡大します

条件ビルダが表示されますので、コンポーネントに対する任意の条件をWindows Installerプロパティおよび条件判定演算子を使用して指定します。

図23
図23

【図24】では、オペレーティングシステムがWindows Vistaのときのみコンポーネントをインストールする設定となります。
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※ Windows Installer プロパティを使用した条件指定の詳細は、InstallShield FAQ「01264 : Windows Installer プロパティを使用した条件の設定」をご参照ください。

図24
図24

〔 注意!〕
上記 E-2 の手順を行った場合、ビルド時に警告-5061 が表示されてインストーラーが正しく動作しない場合があります。  この警告は、別々のコンポーネントに同じ名前のファイルが含まれる場合等に発生する警告となります。(Vista用 Win7  用の各コンポーネントに同じ名前ファイル(Readme.txt等)含まれている場合)  インストールの条件設定を行った各コンポーネントが同階層に対して同じ名前のファイルのインストールを行う場合は、[ソースの場所]に任意の文字列を設定  します。 【図25】※画像をクリックすると拡大します

図25
図25

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