Flexera(InstallShield) Flexera InstallShieldコラム -[第2章] InstallShield の主な機能-
InstallShieldでは、Microsoftが Windows Vista以降のOSに追加したユーザーアカウント制御(UAC)をサポートしています。UAC は管理者権限が必要なアプリケーションやタスクを実行する際に、ダイアログを表示して権限の昇格を確認させることでユーザーの意図しない操作、または許可されていない操作を実行しようとするプログラムの起動を防ぐ機能になります。
InstallShieldでは、Windows Vista以降のプラットフォーム上でインストールを実行するために必要なSetup.exeファイルの必要実行レベルを指定することができます。 [セットアップ ランチャ]の設定が [はい] に設定された場合、[必要実行レベル]の設定にしたがってInstallShieldはリソースとしてアプリケーションマニフェストをSetup.exeランチャに埋め込みます。
MSI のインストーラでは、基本的なインストールに必要な機能は標準アクションとしてWindows Installerが用意しています。ただし、インストーラーが行うすべてのタスクを取り扱うことはできないため、Windows Installerで直接サポートしていない機能についてはカスタムアクションの作成をサポートしています。
InstallShield では、.dll 関数の呼出し、.exe の起動、および VBScript、InstallScript コードの実行、エラー メッセージの表示などさまざまなカスタムアクションの作成をサポートしています。
[カスタムアクションとシーケンス]ビューで、カスタムアクションの作成と実行スケジュールや実行条件などの設定を行うことができます。
InstallShield 前提条件は、製品をインストールする際に必要となる他の製品やテクノロジーフレームワークをインストールする機能です。InstallShieldで提供されているInstallShield前提条件の一例としては、Java Runtime Environment (JRE)、Jet 4.0 や SQL Server 2008 Express Edition などがあります。既存の InstallShield 前提条件をインストールプロジェクトに追加・編集することもできますし、独自の InstallShield 前提条件を作成して、それをプロジェクトに追加することもできます。
InstallShield 前提条件には、2つのタイプの InstallShield 前提条件があります。1つはメインのインストールが開始する前に実行される「セットアップ前提条件」です。 そしてもう一つは、メインインストールに含まれる機能に関連付けてインストールを行う「機能前提条件」です。機能の前提条件は、エンドユーザーがインストールする機能を選択したときにインストールされます。
InstallShield では、ターゲットシステム上にインストールされているIIS(インターネットインフォメーションサービス)に対して、新しい IIS Web サイト、アプリケーション、仮想ディレクトリ、アプリケーションプール、および Webサービス拡張を作成および管理することができます。
InstallShieldの[IIS 構成]ビューを使って、Webサイトに関連する設定をインストーラーに組み込みます。
また、InstallShieldでは IISスキャナ (IISscan.exe) と呼ばれるコマンドライン ツールが利用でき、既存の IIS Webサイトをスキャンし、そのWebサイトに関する IIS データをXMLファイルとして作成します。このXMLファイルを使って、InstallShield の [IIS 構成] ビューに IIS データをインポートし、必要に応じて設定を変更できます。
InstallShield では、インストール/アンインストール時にデータベースサーバーへの接続を行って、SQL スクリプトを実行することができます。[SQLスクリプト]ビューでは、接続するサーバー名、データベース名、認証方法等のサーバー接続設定や実行する SQLスクリプトの編集・管理を行うことができます。 現在の実装では、Microsoft SQL Server、MySQL、およびOracleの最新版をサポートします。 InstallShield前提条件を合わせて利用することで、SQL Server (Express Edition)のインストールからデータベース接続、スクリプトの実行まで一連の設定を行うことも可能です。