プレスリリース
秋田県湯沢市、市民向けフリーWi-Fiサービスのインフラを「HPE Aruba Networking」で全面刷新 セキュリティ強化と運用効率化に成功
- Aruba (Hewlett Packard Enterprise)
2024.03.28
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 芹澤 朋斉)は、秋田県湯沢市の市民向けWi-Fiサービスの改善プロジェクトにおいて、ネットワールドが提供する「HPE Aruba Networking無線LANソリューション」(以下、HPE Aruba Networking)が採用され、本格稼働開始したことを発表します。
湯沢市は、市役所の本庁舎や支所庁舎、市民向け施設などでフリーWi-Fiサービスを提供していましたが、従来の環境は市販品の無線アクセスポイントで構築されており、利用の際に認証を行っておりませんでした。新型コロナウイルス感染拡大で市民のコミュニケーション手段をより拡充する必要性も高まり、セキュリティ強化、設備管理、運用効率化のために環境を全面刷新しました。
新システムでは、高性能無線アクセスポイント「HPE Aruba Networking AP-535」(以下、Aruba AP)合計100台を約30拠点に配置し、本庁舎には無線LANコントローラー「HPE Aruba Networking 7000シリーズ・モビリティ・コントローラー」を設置しています。HPE Aruba Networking独自の統合認証基盤「ClearPass」によるメール認証でユーザーや端末を識別することで、利用状況が把握可能になりました。利用者はメールアドレス登録後に送付される設定メールのリンクをクリックするだけで、手間なくフリーWi-Fiサービスを使えるようになります。
また、本庁舎を含む5カ所の拠点を、クラウド管理アプリケーション「Aruba Central」で統合管理しており、ファームウェアのアップデートや再起動などの操作をリモートで行うことで、運用管理が効率化されました。
ネットワールドは事前のキッティングや設定作業などに加えて、機器の切り替え時の現場立ち合いをする等、ネットワールドの技術支援が高く評価されました。
秋田南端の玄関口として古くから栄えた温泉地であり、稲庭うどんや800年の歴史をもつ川連漆器などで有名な湯沢市は、各種手続きのオンライン化やキャッシュレス決済の導入、各種庁内システムの改善・強化を意欲的に進めるなど、先進IT技術の活用に積極的に取り組んでいます。その一環として、市の本庁舎や支所庁舎、地域の市民向け施設などでフリーWi-Fiサービスを提供し、市民の便宜を図っていました。
従来の環境は、市販品の無線アクセスポイントで構築されており、誰が、いつ、どのようにサービスを利用しているのかを確認することは困難で、セキュリティや設備管理の面から、利用状況をきちんと可視化するのが望ましいと考えていました。そんな折に、新型コロナウイルスの感染拡大で市民のコミュニケーション手段をより拡充する必要性が高まったこともあり、市民向けWi-Fiサービスの改善プロジェクトを実施しました。
今回導入したHPE Aruba Networkingは、他社製品と比較してコストを抑えられる上に、クラウド管理アプリケーション「Aruba Central」により、市内の様々な場所に設置された無線アクセスポイントやスイッチなどをクラウドから統合管理できることが評価されました。また、HPE Aruba Networking独自の統合認証基盤「ClearPass」の機能を利用することで、誰が、いつ、どこから、どの端末で、どのように接続したかを把握できるため、現代の安全なネットワーク利用に欠かせない、ゼロトラスト・セキュリティを展開するきっかけとなるソリューションであると判断しました。
新しいシステムでは、Wi-Fi6対応の高性能な無線アクセスポイント「HPE Aruba Networking AP-535」を、市役所本庁舎と3カ所の支所庁舎、駅、市内各地区センター、その他施設など約30拠点に合計100台を配置し、本庁舎に無線LANコントローラー「HPE Aruba Networking 7000シリーズ・モビリティ・コントローラー」を設置しています。
ネットワーク構築面での工夫としては、すべての通信を本庁舎経由にすると、施設側での大きなイベントを開催時などに大量のトラフィックが発生して帯域を圧迫し、本庁舎側のネットワークに影響する可能性があるため、多くの人々が集まる拠点の通信は、本庁舎を経由せずに直接インターネットに接続できるようにしています。また、HPE Aruba Networkingには、端末を最適なアクセスポイントに接続させることで、つながりにくさを防ぐ「ClientMatch」機能も備わっているため、混雑した場所や移動中でも快適にWi-Fi を利用可能です。
管理面では、クラウド管理サービスの「Aruba Central」を併用して本庁舎を含む5カ所の拠点を管理しており、ファームウェアのアップデートや再起動などの操作をリモートで行っています。
また、懸案であった利用状況の把握については、ClearPassを用いたメール認証を行うことで解決。メールアドレス登録後に送付される設定メールのリンクをクリックするだけで、利用者側が手間を掛けずにフリーWi-Fiサービスを使えるようになり、各施設のサービス利用は順調に伸びているとのことです。
湯沢市は、市庁舎内の会議室を予約制で市民に解放しており、コミュニティの会議や集会などに利用されていますが、会議室内のWi-Fi設備でオンライン会議なども問題なく行えます。会議室の利用が職員のいない夜間に及ぶこともあるので、ClearPassによって通信状況を可視化し、ログも取れるようになったことは、セキュリティ管理に貢献しています。
インターネット接続は、平時だけでなく災害時にも重要なポイントとなることから、湯沢市では、避難所へのAruba AP増設などの見直しも適宜実施し、より利便性の高い環境を整備していきたいとしています。