Hewlett Packard Enterprise HPE VM Essentials
HPE VM Essentials(略称:HPE VME 又は VME)は、多くの仮想環境のコスト削減に寄与する商用グレードのハイパーバイザーです。ライブマイグレーションやHA、スナップショット、バックアップによるデータ保護といった「多くのお客様が必要十分とされる機能」を実装しています。
また、一つのインターフェースでHPE VM Essentials と VMwareの両方の環境を管理し、仮想マシンプロビジョニングを行うことが可能です。
Hypervisor と Managerがセット
お客様のビジネスニーズに合わせて最適なパフォーマンスと容量を選択することができます。
また、将来ニーズが拡大した際には中断を伴わずにスケールアップや、マルチノード構成へのアップグレードが可能です。
HPE VM Essentialsのシステム構成
物理サーバー3ノード、ストレージ(iSCSI接続)からの3Tier構成にてご利用頂けます。サーバー搭載のディスクを利用した1ノードでの利用も可能です。
HPE VM Essentialsのライセンスはプロセッサー単位での提供となります。期間は1年,3年,5年からお選びいただけます。
型番 | 製品概要 | 価格(定価(税別)) |
---|---|---|
S5Q81AAE | HPE VM Essentials SW(1CPU) 1年間 | 120,000円 |
S5Q82AAE | HPE VM Essentials SW(1CPU) 3年間 | 360,000円 |
S5Q83AAE | HPE VM Essentials SW(1CPU) 5年間 | 600,000円 |
※2025/2/27時点の価格です。
ライセンスカウントの例
- 16Coreプロセッサーを2つ搭載した物理サーバー4台 のHPE VM Essentials 環境を構成した場合
2CPU x 4台 → 8ライセンス必要 - 32Coreプロセッサーを1つ搭載した物理サーバー4台 のHPE VM Essentials 環境を構成した場合
1CPU x 4台 → 4ライセンス必要
ライセンスに、HPEのソフトウェアサポート(Tech Care Essential:24/365のリモート対応)が含まれています。ハードウェアは別途ハードウェアの保守サポートに依存しますが、HPE製品で統一頂くことで、一括保守サポート体制でご利用いただけます。
洗練されたGUIによるセルフサービスプロビジョニングの実現
HPE VM EssentialsのベースとなっているMorpheus CMP由来の洗練されたGUIや機能により、簡単な操作により仮想マシンのプロビジョニングを行うことが可能です。
HPE VM Essentials環境とVMware環境を一括管理可能
HPE VM Essentialsのみならず、VMware環境の管理を統合することができ、両方の仮想マシンのプロビジョニングや管理をHPE VM EssentialsのGUIから行うことが可能です。
VMware環境からの移行支援
VMwareの仮想マシンをHPE VM Essentials用の仮想マシンに変換する基本機能が実装されています。また、今後多くの仮想マシンを短時間かつ効率的に変換・移行できるソリューションの提供も予定されています。
ライブマイグレーション
HPE VM Essentialsの稼働中の仮想マシンをダウンタイムなしで、同じクラスター内の別のホストへ移行します。
HA(High Availability機能)
予期しないホスト障害が発生した場合、動作していた仮想マシンを同じクラスター内の別のホストで自動的に再起動します。
動的ワークロード制御(分散リソーススケジューラ)
クラスター全体でワークロード状況に基づいて、自動的に仮想マシンをホストに配置します。
仮想マシンのスナップショット
仮想マシン単位のスナップショットの作成・復元が可能です。
ストレージマイグレーション
HPE VM Essentialsの稼働中の仮想マシンの仮想ディスクを、対応ストレージとの連携によりダウンタイムなしで別のストレージデータストアへ移行します。
バックアップ機能
スケジューリングや外部ストレージへのデータ保管にも対応した、仮想マシンのバックアップ取得・復元が可能です。
プロビジョニングのカスタマイズ
プロビジョニング中にBashまたはPowerShellスクリプトを実行することができ、カスタマイズされた仮想マシンの配備が可能です。
サポートされるハードウェア
HPE VM EssentialsはHPEサーバー・ストレージで検証され、最適な動作やハードウェア互換性を保証します。また対応モデルは順次拡大される予定となっています。
※最新の対応状況はHPE社のHPE VM Essentials Software Compatibility Matrixをご確認ください。
外部ストレージ接続のサポート
iSCSI、FC、およびNFSの各プロトコルによる外部ストレージ接続が可能です。(サポートされるプロトコル、ストレージ機種は順次拡大予定)
HPEストレージとの統合による一歩進んだ機能
HPE Alletra Storage MP B10000との組み合わせで、仮想マシン単位でボリュームを直接接続する機能(Virtual Volumes)や、HPE VM Essentialsの管理UIから仮想マシンのアレイベースのスナップショットに対応することが可能です。