プレスリリース
ネットワールド、Tenstorrent USA, Inc,と 日本初のディストリビューター契約を締結
- Tenstorrent
2025.02.26
株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 芹澤 朋斉)は、Tenstorrent USA, Inc,(本社:アメリカ合衆国)と国内初のディストリビューター契約を締結し、AIや高性能計算(HPC)の領域に革新をもたらすTenstorrent AIアクセラレーター「Wormhole」を搭載したPCIカード、ワークステーション、ラックマウントサーバーシステム、およびSDKを提供開始することを発表します。
ネットワールドは今後 導入前後の日本語技術サポートを提供し、製品の理解を深めて活用できるよう支援する相談会やトレーニングなどのAI人材育成サポートを充実させていきます。
現在、AI処理の環境としてGPUが広く利用されていますが、AI処理に特化した設計ではないため、CPUとメモリ間の通信の効率や消費電力の面で、さらなる改善の余地があります。そのため、AI処理においてGPUに代わる、より最適化されたソリューションが求められています。
Tenstorrent AIアクセラレーターは、AI処理に特化した専用アクセラレーターで、AIのアルゴリズムに最適化されたアーキテクチャーを採用し、従来のGPUでのAI処理のいくつかの課題を解決します。
Tenstorrent AIアクセラレーターではPyTorch、ONNX、TensorFlowといったAIモデルをそのまま稼働させることができるので、既存のAIモデルの有効活用した開発が可能です。
- AI処理に特化した(Domain Specific )アクセラレーター
- Graph処理アクセラレーター/データフロー型、PIM(Processor In Memory)
- Tensix コア、条件付き処理や疎行列処理にも柔軟に対応可能なアーキテクチャー
- PCIカードから小型サーバー、データセンターまでをカバー
Tenstorrent AIアクセラレーターは、チップ上では同時に複数の命令を処理可能することが可能です。さらに大半の処理では最初と最後のオペレーションの時のみメモリと通信します。命令処理毎にメモリにアクセスする方式よりも、DRAM帯域幅を約10倍節約でき、低電力で高速な処理が可能となります。
- PCIe カード(Tenstorrent AIアクセラレーター Wormhole搭載PCIeカード)
- Tenstorrent AIアクセラレーター Wormholeを搭載。コンピューティングユニット、NOC、ローカルキャッシュ、ベビーRISC-Vコアで構成され、チップを介した強力なデータ移動を実現。従来の GPU と比較してコストパフォーマンスに優れ、幅広いデータフォーマットをサポートします。
Wormhole 1個搭載のn150と同2個搭載のn300の2モデルがあります。 - TT-LoudBox(PCIe-カード 4枚搭載 空冷サーバー)
- TT-LoudBox は、PCIe-カードを 4枚搭載。AI モデル実行・テスト・開発、ならびにHPC 用のライブラリの移植・開発に最適な、コストパフォーマンスに優れた4Uラックマウントシステムです。
- TT-QuietBox(PCIe-カード 4枚搭載 水冷サーバー)
- 液体冷却なので非常に静かで、リモートワーカーやオフィス向けで、TT-LoutBox(空冷) 同様に、AI モデル実行・テスト・開発、ならびにHPC 用ライブラリの移植・開発に最適な、コストパフォーマンスに優れた製品を提供するデスクトップワークステーションです。
- Galaxy(PCIe-カード 32枚搭載のラックマウント型サーバー)
- 32個のTenstorrent AIアクセラレーター Wormholeを搭載した企業や研究機関のデータセンター向け6Uラックマウント型スケーラブルサーバーです。
Tenstorrentは、RISC-VプロセッサおよびAI(人工知能)向けコンピューターの開発・販売を行う次世代コンピューティングカンパニー。同社は、今後自動車やエンタープライズ、スーパーコンピューターなどの市場で活用できるとされる『オープンRISC-Vハイエンドプロセッサの知的資産(設計IPデータ)』の開発及び販売、AIと機械学習用に構築されたシステムの販売を行っています。
日本法人のテンストレントジャパン株式会社は2023年1月に設立されました。
お問い合わせ先:info-japan@tenstorrent.com