プレスリリース
大阪のパッケージメーカー 彫刻プラストが、 生産管理システムの仮想化 / VDI基盤をNutanixで刷新
- Nutanix
- NVIDIAネットワーキング(Mellanox)
2019.03.05
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、食品パッケージなどの包装材の企画・製造・販売を手がける株式会社彫刻プラスト(本社:大阪府寝屋川市、代表取締役社長 高橋 盛)が、顧客からの受注、工場への生産指示、納品書発行など、生産・販売業務の根幹を担う生産管理システムの仮想化 / VDI(仮想デスクトップ)基盤を刷新するプロジェクトにおいて、ネットワールドが扱うHCI(ハイパーコンバージド・インフラストラクチャー)製品「Nutanix Enterprise Cloud OS」と、米メラノックス(Mellanox Technologies)社製10GbEスイッチを導入したことを発表します。
彫刻プラストは、先進ITシステムの活用に積極的で、十数年前から生産管理システムの仮想統合や社内クライアントのVDI化を実施してきました。3回目の更新となる今回のプロジェクトでは、性能の改善、信頼性・耐障害性の向上、BCP強化を目的とし、Nutanix Enterprise Cloud OS搭載の3ノードからなる 「Nutanix NX-1065」が導入され、7台の業務サーバーと約50台の仮想デスクトップが集約されて、本格稼働開始しました。
Nutanix Enterprise Cloud OSは分散ストレージを構成するアーキテクチャーで、耐障害性に優れた環境をシンプルに実現できるという他のHCIにない特長が評価されました。ディスクアクセスのスピードは以前の約3倍に向上し、インライン圧縮 / 重複排除の効果により容量を約1/2程度にまで削減できました。さらに、本社内にNutanixを設置して、旧環境の仮想サーバー / 仮想デスクトップをコピーし、その後データセンターへ移設するという移行作業を、彫刻プラストの情報システム担当者1名で完結しており、Nutanixの導入し易さが実証されました。
システムの提案と導入支援は、ネットワールドのパートナーであり、既に自社システムにNutanixを導入して成果を実証している株式会社エイコー(本社:大阪市、代表取締役社長 山田 一太朗)が担当し、プロジェクトを支援したネットワールドの技術的サポート、各種セミナーやハンズオントレーニングなどの教育プログラムが高く評価されています。
彫刻プラストは、パッケージの企画・デザインから印刷、製造、納品まで、すべてのプロセスを自社内で完結できる体制を完備しており、それら生産管理システムの仮想統合や社内クライアントのVDI化を、十数年前から実施してきました。兼任の情報システム担当者が1名で全システムを管理していることから、さらなる運用効率化を図りたいと考えたのをきっかけに、性能不足、信頼性・耐障害性の向上、BCP強化などの課題を解決するために仮想化 / VDI基盤の3回目の更新に着手することになりました。
旧環境は、サーバー、スイッチ、ストレージによる3 Tier構成でしたが、iSCSIの帯域が1Gbpsしかなく性能が頭打ちの傾向にありました。ストレージのLUNを分けるなど様々な対応策を講じましたが、新しい仮想マシンを作ると性能が劣化するようなケースも見られ、抜本的な改善を図る必要があると判断しました。
その結果、高性能・高信頼環境を容易に実現できるHCIが提案され、エイコーが自社導入により性能向上や運用効率化など数多くのメリットを実現しているNutanixが選定されました。また、BCP強化のために、データセンターへの移設も重要な要件となっていたため、大量のシステム群をコンパクトに集約できるNutanixの効果が期待されました。
新しい仮想化 / VDI基盤には Nutanix Enterprise Cloud OS 搭載の3ノードからなる 「Nutanix NX-1065」が導入され7台の業務サーバーと約50台の仮想デスクトップが集約され、さらにMellanoxの10GbEスイッチが採用されています。
長年にわたり同社のインフラを作り上げてきた情報システム担当者は、「Nutanix Enterprise Cloud OSは、各ノードに配置されるController VM(CVM)で分散ストレージを構成するアーキテクチャーを採用しているため、耐障害性に優れた環境をシンプルに実現でき、他のHCI製品と比較しても、非常に大きなアドバンテージである」と評価しています。また、パケットロスが発生しにくく、低遅延、低消費電力が特長であるMellanoxスイッチはNutanixとの親和性が高く、1Uスペースに2台並べて配置できることからデータセンターの設置スペース削減に貢献しています。
旧環境からの移行は、まず本社内にNutanixを設置して仮想サーバー / 仮想デスクトップのコピーを行い、その後データセンターへ移設するという流れでしたが、この一連の作業を情報システム担当者が1名で完結し、Nutanixのシンプルさと導入し易さが実証されました。
Nutanixによる新しいシステムは、ディスクアクセスのスピードが以前の約3倍に向上し、システムのレスポンスも格段に向上しました。また、インライン圧縮 / 重複排除の効果も大きく、容量を約1/2程度にまで削減できました。
Nutanixで実現したシステムは、彫刻プラストの情報システム担当者が長年目指してきた理想的なインフラと評価されており、今後はその活用に力を注ぐとのことです。また、Nutanixはマイグレーションも容易なことから、次期更新はさらに手をかけずに実施できることと期待されています。