VMware vSAN

vSANは、シンプルかつ高性能なストレージ仮想化ソリューションです。vSANは完全にvSphereに統合されており、クラスタ内のサーバが持つストレージリソースをプール化したvSANデータストアを作成することで、 仮想マシンに対する高速かつ柔軟なストレージリソースの割り当てを実現します。

従来のアーキテクチャである「vSAN Original Storage Architecture(vSAN OSA)」では、キャッシュドライブとキャパシティドライブを組み合わせてディスクグループを構成していました。vSAN 8からは、最新ハードウェアを活用したいユーザー向けに、NVMe ベースの SSD のみでストレージプールを構成し高集約と高性能を実現する「vSAN Express Storage Architecture(vSAN ESA)」も選択可能になりました。

vSAN Maxは、 vSAN ESAでストレージ専用の「vSAN Maxクラスタ」を構成し、他のvSphereクラスタから外部ストレージとして利用できる新しいサービスです。vSAN Maxは従来のvSANライセンスには含まれず、独立したサブスクリプション形式でストレージ容量に応じて提供されます。

GUI上で、簡単にフォルトドメインを作成・設定することができるようになりました。 フォルトドメインを設定していただくことで、ホストに障害が発生した場合でも同一システムにおける障害の影響範囲を最小にすることができます。

遠隔地同士でVMware vSANクラスタを作成することができます。アクティブ-アクティブの構成となり、サイト障害時もゼロダウンタイムで事業を継続可能です。

vSAN Advanced、vSAN Enterpriseのライセンスは、 vRealize Operationsのダッシュボードにアクセスして、vSAN環境の状態を可視化することが可能です。

従来は、サードパーティのセキュリティソフトウェアなど追加のセキュリティ機能を購入する必要がございましたが、vSANではFIPS 140-2 の認定を取得した、業界初のネイティブソフトウェアベースでの、HCI による保存データの暗号化機能のご利用が可能です。

既存で保有しているvSphereがあれば、その上にWitness Serverを立てることで さらにコストを抑えることができます（vSphereは3ノード必要です。拡張性が無い点にご注意ください。)

拡張を見込む場合は、３ノードのクラスタ構成からがおすすめです。 Witness Serverを立てないため、余計なリソース消費や拡張時の構成変更などがありません。

vSAN+は、vSphere+でvSAN 構成を利用する場合に必要なライセンスです。vSAN+ はvSphere+との組み合わせにのみ対応しています。既存でvSAN Enterpriseを利用しているユーザーは、 vSAN+へとアップグレードすることが可能です。

vSANには、4つのエディションとvSAN+サブスクリプションがあります。Advanced以上のエディションでは容量効率や耐障害性の向上に役立つ機能が利用でき、Enterprise以上のエディションではHCIメッシュでコンピュートとストレージを柔軟かつ効率的に拡張することが可能です。最上位のEnterprise Plusには、VMware Aria Operations Advancedがバンドルされ、仮想環境全体での運用管理やリソースの最適化を支援します。
ライセンスの購入単位は、物理サーバのCPU単位の「CPUライセンス」、仮想デスクトップ環境向けの「CCUライセンス」、16コア以上から購入可能な「Coreライセンス」の3種類が用意されています。

VMware vSANやVMwareソリューションに関する最新情報は「VMware Cloud Frontier」でもご紹介しています。