プレスリリース
大崎コンピュータエンヂニアリング、Veeamを導入し 全社統合バックアップシステムを構築
- Dell Technologies(Dell EMC)
- Veeam
2020.08.05
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、株式会社大崎コンピュータエンヂニアリング(本社:東京都品川区、代表取締役社長 武田 健三)のバックアップシステム再構築プロジェクトにおいて、ネットワールドが提供するVeeam Software社のバックアップツール「Veeam Backup & Replication」(以下 Veeam)が採用され、本格稼働開始したことを発表します。
大崎コンピュータエンヂニアリングは、全社仮想化基盤向けのバックアップに使用していた「VMware vSphere Data Protection」(以下 VDP)の提供が終了することから、バックアップシステム再構築プロジェクトに着手。長年使用している圧縮・重複排除バックアップストレージ「Dell EMC PowerProtect DD」(以下PowerProtect DD)との連携が可能であることなどから、Veeamの導入を決定しました。PowerProtect DDの圧縮・重複排除機能により、保存データは実データの約1/6程度に容量が削減されています。
仮想化基盤上では、約50台のサーバーと約80台分の仮想デスクトップが稼働しているため、バックアップ / プロキシサーバーを別々の環境に分離し、プロキシサーバーを2台用意して負荷分散を図ることで安定性を確保しています。
また、基幹業務システムやワークフローシステムが収容されている物理サーバーのバックアップも、新しいVeeamへ移行しました。仮想 / 物理 / ファイルサーバーのバックアップをすべて統合し、使いやすい同一のインターフェースで操作可能になり、その利便性が高く評価されています。
Veeamの機能説明、操作の習得には、ネットワールドが提供するハンズオンセミナーなどが活用されており、今後、顧客企業への提案に際しても、ネットワールドによる支援が期待されています。
大崎コンピュータエンヂニアリングは、これまで全社仮想化基盤向けのバックアップにVDPを使用してきましたが、同ツールの提供が終了することから、バックアップシステム再構築プロジェクトに着手しました。
VDPの後継製品の選定にあたっては、仮想化基盤との親和性が高いバックアップツールであること、同社が長年にわたり使用している圧縮・重複排除バックアップストレージPowerProtect DDとの連携が可能であることが要件となりました。また、同社のソリューション提供部隊では、既にVeeamを取り扱った実績があり、エンジニアからの評判が高く、OracleやMicrosoft SQL Server、Active Directoryなどとの連携が可能であるなど、機能面の充実度が高いこともポイントとなりました。
Veeamは、バックアップサーバーとプロキシサーバーを1台のサーバーで構成することも可能ですが、今回の仮想化基盤上では、約50台のサーバーと約80台分の仮想デスクトップが稼働しているため、バックアップ/プロキシサーバーを別々の環境に分離。さらに、プロキシサーバーを2台用意して負荷分散を図ることで、安定的な処理が可能となりました。
仮想化基盤の規模は年々拡大しており、以前は運用側のバックアップ対応が追い付かない状態でしたが、Veeamを導入したことで、ほぼ全ての仮想マシンを保護できるようになりました。PowerProtect DDの圧縮・重複排除機能により、保存データは、実データの約1/6程度に容量が削減されており、日次で永久増分バックアップを行っても、容量に余裕があります。また、Veeamは一部の重複排除処理をバックアップサーバー側で行う「DD Boost」機能にも対応しているため、大量データの転送を短時間で終えることが可能です。
Veeamのバックアップは、従来のVDPと比較して、同じ作業をよりスピーディに行うことが可能です。たとえば、バックアップデータから特定のファイルをリストアする場合も、Veeamはエクスプローラーライクな画面で簡単に作業できます。メニュー構成も分かりやすく整理されており、直感的に使えることが高く評価されています。また、ファイル単位のリストアだけでなく、バックアップデータから直接仮想マシンを起動する「インスタントVMリカバリ」機能についても有効性が確認されています。
さらに、新しいVeeamは、仮想化基盤以外のバックアップにも活用されており、従来苦労していたNASのバックアップは、Veeamの最新版v10の「NASバックアップ」機能により対応しています。また、基幹業務システムやワークフローシステムが収容されている物理サーバーのバックアップも、今回を機にVeeamへ移行しました。これにより、仮想 / 物理 / ファイルサーバーの別を問わず、すべてのバックアップを統合し、仮想化基盤と同じインターフェースで、簡単にバックアップ可能になり、その利便性が高く評価されています。物理サーバーではOracle DBが稼働しているので、今後はVeeamのアプリケーション連携機能も役立つことと期待されています。