プレスリリース
三重大学が、Arcserve® UDP Applianceで 大学の円滑な業務運営を支える仮想化基盤のバックアップを刷新
- Arcserve
2019.05.09
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、国立大学法人 三重大学(三重県津市、学長 駒田美弘)が、人事・給与・財務会計や教務システムなど、約2000名の教職員が日々利用する各種基幹業務システムのバックアップシステム改善プロジェクトにおいて、ネットワールドが提供するバックアップ・アプライアンス製品「Arcserve UDP Appliance (以下 UDPA)」が採用され、本格稼働開始したことを発表します。
三重大学では、近年、仮想化基盤上に集約しているサーバー数が約100台に増え、データ容量も増大するに伴い、バックアップ時間が延長し、ジョブのスケジューリングなどの運用面を中心として様々な問題が生じていました。新しく導入したUDPAの増分バックアップ機能はフルバックアップ作業が不要で、バックアップ対象の台数 /容量に関わらずライセンスが利用できます。UDPAを導入した結果、処理時間を1 / 20以下に短縮し、ジョブのスケジューリングも不要となりました。同一OSイメージが大量に存在する大規模仮想化基盤であるため、圧縮・重複排除機能による容量削減は、最大約80%となっています。
システムの提案・導入は、ネットワールドのパートナーである株式会社ニッセイコム(東京都品川区、取締役社長 荻山 得哉)が担当しました。ニッセイコムは、技術的なサポートはもちろん、メーカーとは異なる視点で様々な情報を提供したネットワールドの支援を高く評価しており、今回の経験を活かして、ネットワールドと共に積極的にバックアップ提案を展開する計画です。
三重大学では、人事・給与・財務会計や教務システムなどの各種基幹業務のサーバーを仮想化基盤上に集約し、約2000名の教職員が日々利用する重要なインフラとしての信頼性と安定性の確保に努めています。
バックアップ業務は、従来、まず本番システムからバックアップ用ストレージへのD2D(Disk to Disk)バックアップを行い、その後さらにテープ装置へのD2T(Disk to Tape)バックアップを行うという2段階の運用を行っていました。近年ではシステムとデータ容量が年々増大したことに伴い、バックアップ業務に様々な課題が生じてきたことからバックアップシステムの改善に取り組みました。
従来導入していたバックアップ製品は、増分バックアップ機能を備えていたものの、週に一度は必ずフルバックアップを取る必要があり、ネットワーク帯域への負担が非常に重くなる、バックアップ時間も大幅に延びてしまうなどの支障がありました。また、仮想化基盤上で稼働するサーバーの台数は約100台にものぼるため、従来はジョブの組み合わせを工夫するなどして運用していましたが、フルバックアップの際にはスケジューリングに苦労していました。さらに、従来のバックアップ製品は同時に2セッションしか走らせられなかったため、3本目のジョブを動かそうとすると、どちらかが終わるまで待つ必要があり、予定通りに作業が開始できない、終わらないという悪循環を招いていました。
これらの課題を解消すべく導入されたのが、ネットワールドが提供する「Arcserve UDP Appliance(UDPA)」です。製品選定のポイントは、まず、障害時の原因切り分け作業などが不要のアプライアンス製品であるということに加えて、UDPAの増分バックアップ機能はフルバックアップ作業が不要で、増分だけで運用が行えることです。また、バックアップ対象の台数 / 容量に関わらず、ライセンスが利用できることも採用の決め手となりました。
UDPAは、日本向けのローカライズやサポートがしっかりしている上に使い勝手も非常に優れており、製品のセットアップも容易で、構築作業もスムーズに進みました。また、今回は、高速化を図るためにネットワークを10Gbpsに強化していますが、光 / メタル両方の増設カードが用意されている点もポイントとなりました。
UDPAは、各種の操作をすべてGUIベースで行えるため、高度な専門知識を持たない担当者でも運用可能です。三重大学では、4人の担当者が交代で運用を行っていますが、ジョブにエラーが発生した場合なども一目で全体像が確認できるため、大変扱いやすいと評価されています。
具体的な導入効果としては、従来は約2時間程度かかっていたD2Dバックアップが5分程度で完了するなど、処理時間を1 / 20以下に短縮し、以前のようなジョブのスケジューリングが不要になり、運用にも余裕を持てるようになりました。また、圧縮・重複排除機能によるデータ削減効果が目覚ましく、同一のOSイメージが大量に存在する大規模仮想化基盤ということもあり、最大約80%もの容量削減に成功しています。
三重大学は、今後も引き続きITインフラの環境改善に取り組んでいく中で、大学の円滑な業務運営を支える基盤として、UDPAの活用も進めていきたい考えです。