Proxmox Proxmox Virtual Environment
Proxmox Virtual Environment(Proxmox VE)は、オープンソースソフトウェア(OSS)を基盤とした仮想化プラットフォームです。優れたコストパフォーマンスを提供しつつ、ライブマイグレーション、高可用性(HA)、仮想マシンファイアウォールなど、エンタープライズ向けの高度な機能を備えています。
Proxmox VEは、15年以上にわたって1000以上のシステムで稼働しており、初めて仮想化を導入する企業から、複雑な要件を持つ既存の仮想環境の移行まで、幅広いニーズに対応可能です。
- Debian Linuxベースの軽量なOS上で、KVM技術を使った高効率の仮想化を実現
- 仮想化に特化したLinuxディストリビューション、x86ハードウエアで稼働可能
- 管理はWebインターフェースを採用し、仮想マシンやコンテナの管理が可能
高度な仮想化機能を低コストで提供
OSSであるため低コストで導入でき、圧倒的なコストパフォーマンスを実現します。製品はコミュニティによって日本語化が進んでおり、仮想化ソリューションの導入ハードルも低く抑えられています。豊富な機能は定期的にアップデートされ、常に最新のエンタープライズ向けの技術を利用可能です。また、有償サブスクリプションを契約すれば、信頼性の高い「エンタープライズリポジトリ」を使用でき、より安定した運用を実現できます。
信頼と実績のサーバー仮想化
Proxmox VEはオンプレミス環境で広く実績を持つ仮想化プラットフォームです。KVMベースの仮想化技術とLXCコンテナに対応しており、既存のワークロードや運用プロセスをスムーズに移行できます。また、メンテナンス時のダウンタイムを最小限に抑える「ライブマイグレーション」や「高可用性(HA)」といった仮想化の必須機能を備えており、エンタープライズレベルのパフォーマンスと高い信頼性を確保します。
ベンダーロックインからの脱却
OSSであるProxmox VEは、特定のベンダーに依存しない高い自由度を提供します。サーバーハードウェアやストレージの選定に柔軟に対応でき、企業はニーズに応じて最適な機材やシステムを自由に選択可能です。また、年間サブスクリプションの契約期間も柔軟に設定でき、企業の運用に合わせた導入が可能です。
Debian Linuxを基盤とするアーキテクチャでKVMによる完全仮想化(カーネルベースの仮想マシン)をサポートしており、独立した仮想マシン上で動作させることが可能です。また、LXC(Linuxコンテナ)による軽量なコンテナ型仮想化も提供しており、リソース効率を最大化しつつ、アプリケーションの迅速な展開やスケーリングを実現します。
Proxmox VEの仮想環境の管理は直感的なWebベースの管理インターフェースを通じて行います。REST APIをサポートしており、外部ツールとの連携による自動化されたサーバーの展開や管理も可能です。
HAクラスタ機能
複数の物理サーバーをクラスタとして一元管理することで、仮想マシンやコンテナの負荷分散と高い可用性を提供します。障害発生時には自動フェイルオーバー機能で仮想マシンが自動的に他のノードに移行されるため、ダウンタイムを最小化します。
ライブマイグレーション
仮想マシンを停止することなく、稼働状態のまま物理サーバ間でシームレスに移動できるライブマイグレーション機能が利用可能です。ストレージのライブマイグレーションもサポートしており、メンテナンスやアップグレード中の業務の中断を防ぎます。
柔軟なストレージサポート(ローカル/NFS/ブロックストレージ/Ceph)
NFS/CIFSを使ったNASやSANストレージを使う外部ストレージ構成やCephを使った分散型ストレージシステムを使ったHCI構成に対応しています。あらゆる規模の環境に適したストレージ構成を提供し、必要があれば既存のストレージの利活用が可能です。
Ceph: オブジェクト、ブロック、ファイルストレージを統合して提供し、高可用性とスケーラビリティを備えた分散型ストレージシステムです。
NFSストレージ:ネットワーク経由でファイルストレージを共有し、複数のホストでストレージを共有する際に重宝します。
ブロックストレージ: iSCSIやLVMを利用して、仮想マシンごとに専用のディスクブロックを提供するため、ストレージ要件が厳しい環境に適しています。
仮想マシンファイアウォール
仮想マシンごとにファイアウォールルールを設定でき、柔軟なセキュリティポリシーを構築できます。外部からの攻撃や不正アクセスを防ぐために、状態追跡型ファイアウォールを採用し、許可された通信のみを許可することでセキュリティを強化します。また、Suricata IPSのサポートにより、仮想マシンレベルでの侵入防止システム(IPS)も構築し、外部の脅威に対してリアルタイムでの防御が可能です。
リソース制限
各仮想マシンやコンテナに対して、Cgroup(Linux Kernel Control Groups)を使用した柔軟なリソース制御が可能です。特定の仮想マシンがリソースを過剰に使用しないよう管理し、システム全体のパフォーマンスを最適化します。
Proxmox VEは、幅広い機能を提供しています。OSSの利点を最大限に活かし、エンタープライズ向けの機能を低コストで提供できる点が強みです。
仮想基盤機能 | Proxmox VE |
---|---|
費用感 | ◎ |
仮想マシンの高可用性 | 〇 Proxmox Cluster Manager |
仮想マシンのオンライン移行 | 〇 Live Migration |
ストレージのオンライン移行 | 〇 Storage Live Migration |
ファイアウォール機能 | 〇 標準機能(マイセグ/分散FW) |
無償版の有無 | 〇 サポートなしのフル機能 |
提供形態 | CPU課金(Subscription) |
サポート | 9時~17時半:パートナーサポート |
Proxmox VEのサブスクリプションは、ディストリビューターであるネットワールドからパートナー様へ販売されます。パートナー様は、このサブスクリプションを活用して、エンドユーザー様にさまざまなサービスを提供できます。
Proxmox VEサブスクリプションライセンス エディションと参考定価(1CPU/年)
- Proxmox VE Community 23,000円
- Proxmox VE Basic 71,000円
- Proxmox VE Standard 106,000円
- Proxmox VE Premium 212,000円
日本語サポート
ネットワールドとの日本語サポート契約がすべてのエディションで別途必要となります。
ネットワールドでは、OSSであるProxmox VEをエンタープライズ環境で安心してご利用いただけるよう、独自の日本語サポート窓口を設置し、お客様のトラブルシューティングをサポートする「サポートサブスクリプション」を提供しています。