導入事例 リコージャパン株式会社
ITインフラの運用管理を支援する「マネージドITサービス」のサービス基盤に Dell VxRail を採用
- Dell Technologies(Dell EMC)
2026.01.09
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導入前までの経緯
- ハードウェアの障害に対して、より強固なサービス継続体制を構築したい
- 新サービス基盤への移行に伴うダウンタイムをできるだけ 極小化したい
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導入後期待される効果
- 3台×2クラスターの構成を5台×1クラスターに統合することで耐障害性を強化
- Dell VxRailの継続採用とネットワールドの支援によりほぼ無停止での移行に成功
プロジェクトメンバー
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リコージャパン株式会社
ジタルサービス技術本部
ネージドサービス事業部
サービスインフラ運用部 部長
川上 剛 氏 -
リコージャパン株式会社
デジタルサービス技術本部
マネージドサービス事業部
サービスインフラ運用部
共通インフラ運用グループ
清水 雄一郎 氏 -
リコージャパン株式会社
デジタルサービス技術本部
マネージドサービス事業部
サービスインフラ運用部
共通インフラ運用グループ
グループリーダー
中島 文平 氏 -
リコージャパン株式会社
デジタルサービス技術本部
マネージドサービス事業部
サービスインフラ運用部
共通インフラ運用グループ
白鳥 敦 氏 -
リコージャパン株式会社
デジタルサービス技術本部
マネージドサービス事業部
サービスインフラ運用部
共通インフラ運用グループ
五十嵐 達郎 氏 -
リコージャパン株式会社
デジタルサービス技術本部
マネージドサービス事業部
サービスインフラ運用部
共通インフラ運用グループ
山本 大地 氏
リコーグループの国内販売会社として、顧客企業の課題解決や生産性革新に貢献するリコージャパン。同社では全国隅々までカバーする拠点網を活かし、幅広い領域にわたる商品やデジタルサービスを展開している。
そうしたサービスのひとつが、高度化・複雑化するITインフラの構築・運用・保守・サポート業務を支援する「マネージドI Tサービス」だ。ここでは、情報システム部門の運用保守業務を「インフラ」「クラウド運用」「情報セキュリティ対策」「イベント対応」「エンドユーザーデバイス」「アプリケーション」の6カテゴリーに分類。これらを代行することで、顧客企業が本来のビジネスに注力できるよう支援している。
「当部門ではお客さまの重要な運用業務を請け負うだけに、品質には徹底してこだわっています」と語るのは、リコージャパンの川上 剛氏。ユーザーニーズや市場環境の変化に即応するために、インフラの柔軟性やスケーラビリティなどについても、細心の注意を払っていると続ける。
本サービスの特長としては、顧客システムの運用・監視やメンテナンス、設定代行などの作業をリモートで実施する点が挙げられる。このため本サービス基盤上では、監視システムやアラート通知用メールサーバー、各ユーザー専用の運用代行作業用仮想デスクトップ(以下、VDI)、各種運用作業の自動化システムなどが稼働している。
24時間・365日止まることなく提供されるサービスであるため、サービス基盤には極めて高い信頼性・可用性が要求される。そこで同社では、デル・テクノロジーズのハイパーコンバージド・インフラストラクチャー(以下、HCI)製品「Dell VxRail」(以下、VxRail)を採用している。
同社の清水 雄一郎氏は「かつては3Tier構成のシステムでサービス基盤を構築していましたが、この方法だと共有ストレージが単一障害点となります。その点、HCIは最小でも3台構成となりますから、たとえ1台のノードが完全にダウンしてもサービスを継続できます。また、HCIは運用管理性や拡張性の面でも優れていますので、2018年に市場でも豊富な実績を有するVxRailに切り替えました」と説明する。
さらに今回、同社ではこの2018年に導入したVxRailのリプレース時期を迎えることとなった。ここで重要なテーマとなったのが、安定性のさらなる向上だ。同社の中島 文平氏は「以前の環境は、情報サービス系が3台、VDI系が3台の2クラスター構成に分かれていました。これでも信頼性・可用性は担保されますが、万一の障害で2台に縮退してしまうとやはり少々厳しい。そこで今回の更新では、この点を改善したいと考えました」と語る。
さらに、もう一つの課題となったのが、移行に伴うダウンタイムをいかに極小化するかという点だ。中島氏は「24時間・365日止まらないサービスですので、いくら基盤更新とはいえ何十分もシステムが停止するようなことは許されません。この問題をいかにクリアするかも大きな挑戦となりました」と続ける。
新サービス基盤の導入にあたっては、他社製品も含めた比較検討を改めて実施。その結果、これまでの稼働実績や移行の容易さを評価し、ハードウェアには引き続きVxRailを採用することとした。加えて注目されるのが、従来は3台ずつ2クラスターに分かれていた環境を5台構成の1クラスターに統合した点だ。
「ネットワールドに相談したところ、こうした方がクラスターを分けるよりもリソース面で余裕が持てるとの提案を受けました。確かにこの構成であれば、ハードウェア障害時にも残りの4台を用いて安定的に稼働を継続できます。そこで、別々に運用していた情報サービス系とVDI系の環境をひとつにまとめることにしました」と清水氏は語る。なお、インフラの負荷増大や将来的なサービス拡張も考慮し、今回は従来のハイブリッドモデルに代えてオールフラッシュモデルの「Dell VxRail 660F」を選択している。
実際の移行作業についてもネットワールドの支援が大きく貢献。同社の白鳥 敦氏は、「具体的な方法としては、旧環境の隣に新サービス基盤を設置し、VMwareの『Advanced Cross vCentervMotion』機能を用いて仮想マシン群を移していきました。両環境のバージョン違いやネットワーク周りのトラブルなど、いくつかの課題にも直面しましたが、ネットワールドの支援のおかげで無事乗り切ることができました」と満足感を示す。
顧客企業の運用業務に影響が出ないタイミングでシステムを切り替える必要があるため、慎重に作業を進めた結果、ほぼ無停止での移行を果たすことができた。
新サービス基盤が導入されたことで、同社の業務にもさまざまなメリットが生まれている。「旧環境よりも大幅にメモリーが増強されたため、インフラにもかなり余裕が生まれました。おかげで運用代行作業用のVDI端末なども、リソースを気にすることなく立ち上げられます。レスポンスも大きく向上しましたので、各種のお客さま対応もより迅速に行えるようになりました」と語るのは、同社の五十嵐 達郎氏。また、同社の山本 大地氏も「5台構成にしたことで、サービス基盤の耐障害性が各段に高まったことも大きな成果と言えます。止まることが許されないサービスなだけに、我々としても安心感がありますね。今回の基盤更新をサポートしてくれたネットワールドにも、大いに感謝しています」と続ける。
さらに見逃せないのが、インフラ環境の最適化も図れた点だ。実は前述の運用作業自動化システムについては、元々情報サービス系、VDI系とは別のVxRailクラスターで稼働していた。しかし、新サービス基盤のリソースにはまだまだ余裕があったため、同社ではこれも同じクラスター内に統合したのである。「これにより、VMwareのライセンス体系変更に伴うコスト増加の影響を抑えることができました。しかし、今後どの仮想化技術を使うかは次回更新までに検討を重ねていきたい」と清水氏は語る。
その他にも、バックアップシステムの更新やセキュリティ強化など、さまざまな分野で改善を進めていく予定とのこと。その先に見据えているのは、顧客にとってより最適なサービスの実現だ。川上氏は今後に向けた展望を「自動化・効率化をさらに追求することで、お客様のビジネスにしっかりと貢献していきたい。その取り組みを通して、当社も共に成長できればと考えています」と述べた。