株式会社ネットワールド

設   立 : 1971年5月20日
資本金 : 40億円
U R L : http://www.nacoo.com/
業   種 : サービス
事業概要 : レンタル、宅配水、注文住宅など多彩な事業を展開する暮らしのお役立ち企業。

導入前までの経緯

  • 仮想サーバの台数増加に伴い、負荷の重いDBサーバのレスポンス低下が生じていた。
  • プライベートクラウド用ストレージ基盤のリソースを最大限に活用したい。

導入後期待される効果

  • Flash Poolを活用し、リード処理を最大約27倍/ライト処理を最大約2倍に向上。
  • cDOT 8.3の採用により、ディスク実効容量を約4TB増加、Flash Pool領域を約2.5倍に改善。
    ※同一HW構成のcDOT8.2との比較

プロジェクトメンバー

大嶋-裕章-氏.png

株式会社ナック
ビジネスサポート本部
情報システム部
部長

大嶋 裕章 氏

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株式会社ナック
ビジネスサポート本部
情報システム部

谷生 雄介 氏

クラウド用ストレージ基盤のパフォーマンス低下が課題に

デリバリービジネスと住宅ビジネスの2つの事業領域において、安心・安全でおいしい飲料水を全国の家庭に宅配する「クリクラ」、クリーンなオフィス/家庭環境を実現する「ダスキン」、 注文住宅「レオハウス」、建築コンサルティングなどの多彩な事業を展開するナック。同社ビジネスサポート本部 情報システム部 部長 大嶋 裕章氏は「一見関連性が薄いように見えるこれらの事業ですが、実は『企業活動や暮らしのお役に立つサービス』というコンセプトで深く結びついています。近年ではM&Aも積極的に進めており、オフィス定期清掃や化粧品を中心とした通販事業などの分野にもビジネスを 拡大しています」と説明する。
グループの事業を成長させていく上では、 様々な業務情報をタイムリーに活用できる柔軟なITインフラも欠かせない。そこで同社では、2012年に自社プライベートクラウドを構築。現場業務の効率化やITコスト削減に役立ててきた。
しかし、その一方で、新たな課題も生じていたとのこと。同社 ビジネスサポート本部 情報 システム部 谷生 雄介氏は「当初は20台ほどのサーバで始めたプライベートクラウドも、現在では約90台のサーバを収容するまでに拡大しています。これに伴って、クラウド用ストレージ基盤の容量やI/O性能が次第に逼迫。負荷の重い業務サーバのレスポンスが低下する、バッ チ処理の時間が延びるといった問題が生じてきたのです」と振り返る。

移事前検証で絶大な効果を発揮した「Flash Pool」

こうした状況が今後も続くようだと、現場のビジネスにも影響が及びかねない。また、一部の基幹システムが再構築のタイミングを迎えていたこともあり、同社ではクラウド用ストレージ基盤の改善に取り組むこととなった。
「新ストレージの導入にあたっては、I/O性 能の向上を重視しました。当時はVMwareの 管理画面上で、読み込み/書き込み待ちの時 間が10msec程度掛かっていましたので、これをできるだけ短くすることを目指しました」と谷生氏。また、大嶋氏も「プライベートクラウドはグループ事業を支える『止められないシステム』であるため、安定稼動を維持できる高い信頼性も不可欠。とはいえ、掛けられる費用に も限りがありますので、コストパフォーマンスの高さも重視しました」と続ける。
同社では、市場に提供されている様々なストレージ製品を候補に上げ、綿密な比較・検討を実施。その中でも目を引いたのが、ネットワールドが提供するNetApp社製ネットワークス トレージ「NetApp FASシリーズ」であった。
谷生氏はその理由を「オールフラッシュ・ストレージなども検討しましたが、やはりコストが高額になりすぎる点がネックです。その点、NetApp には、ストレージ搭載のSSDをリード/ライトキャッシュとして利用できる『Flash Pool』が用意されており、性能要件とコスト要件を無理なく両 立させることができます」と語る。  
同社ではFlash Poolの実力を確かめるべく、 ネットワールドとNetApp社の支援を得て実機による事前検証も行った。その効果はまさに絶大で、ESX側から計測したところ、最大待ち時間は約1/100、スループットは最大2倍に向上。読み込み/書き込み待ちの時間も従来の1/4~1/5に改善されたという。「これだけのパフォーマンスが出るのなら全く問題はありません。ユーザーの評判も上々でしたので、次期ストレージへの採用を決めました」と谷生氏は語る。

株式会社ネットワールド 構成図

性能問題を完全に解消 リソース有効活用も実現

2015年6月より本稼動を開始した新ストレージ基盤には、デュアルコントローラモデルの 「NetApp FAS2552A」を採用。約90台の仮想サーバの内、システム負荷の重い約40台の業務サーバを既存ストレージから移行している。  
これにより、懸案であったパフォーマンス問題は完全に解消。谷生氏は「キャッシュヒット 率の高い業務サーバでは、読み込み速度が約27倍、書き込み速度が約2倍にそれぞれ向上。 同一データが参照される機会の少ない業務サーバでも、書き込み速度が約2.5倍に向上するなど、大きな成果が挙がっています」と満足げに語る。  
ちなみに、既存ストレージ基盤は、他社製 iSCSI対応スケールアウト型ストレージ7ノードで構成されていたが、今回導入したNetAppは わずか2筐体4Uの構成である。大幅な性能向 上を実現しつつ、省スペース化・省電力化にも成功しているのだ。  
さらに見逃せないのが、NetAppの最新OS 「cDOT8.3 (clustered Data ONTAP 8.3)」 によって、ストレージリソースの有効活用を実 現している点だ。この新バージョンは、ディス クパーティショニング技術によってディスク実 効容量を増加させる「ADP(Advanced Drive Partitioning)」や、SSDの有効活用を実現する「SSD Storage Pool」などの機能を装備。これらを利用することで、前バージョンのcDOT 8.2と比較してディスク実効容量を約4TB増加、FlashPoolのキャッシュ領域も約2.5倍に 増やすことができたのだ。
もちろん、ハードウェア構成に手を加える必要はないため、費用もcDOT 8.2で構築した場 合と全く同じである。「高性能なフラッシュデバイスを、より効率的に利用できる機能が備わっているのは非常にありがたいですね」と大嶋氏はにこやかに語る。

最適なITインフラの実現にネットワールドの支援も貢献

今回のプロジェクトでもう一つ注目されるのが、バックアップ運用の改善も実現している点だ。従来は既存ストレージとバックアップ用ス トレージによるD2Dバックアップを行っていたが、データのロックやI/O待ちによるタイムアウトなどで、バックアップの取得に失敗するケースがあった。
そこで今回からは、NetAppのVSC(Virtual Storage Console)機能を導入し、VMwareとの連携により静止点の取れたスナップショットを ストレージ側に取得できる環境を実現している。「仮想サーバのバックアップが確実に取得できるようになったことで、ビジネス面での安心感も大きく向上しました。今後はNetAppのクラウド連携機能も利用し、DRシステムの構築も進めていく予定です」と谷生氏は語る。
導入を支援したネットワールドのサービス・サポートにも、高い評価が寄せられている。大嶋氏は「事前検証から本番環境の設計・構築まで、手厚く支援してもらえたので大変助かりました。既存ストレージも近々更新時期を迎えますので、そこでも是非いい提案を頂きたい。 グループの成長に貢献することが我々IT部門の使命ですから、その取り組みをしっかりと支えてもらえればと思います」と今後の期待を語った。

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