第2節では復旧方法の基本を学びました。ただ、バックアップデータはそのまま保存先に送り続けると、ストレージに余裕がないとすぐに容量を圧迫してしまいます。そこでストレージコストを抑える機能「重複排除」。
重複排除機能を本節で押さえていきましょう!
全く同じ内容のファイルがすでにバックアップされている場合、そのファイルが再度バックアップされることはありません。
ただし、少しでも変更されてしまえば、そのファイルもバックアップ対象になります。ファイル単位で見ているためあまりメリットはありません。
ファイル名を変更すると保存先のデータと完全一致しないため、重複しないファイルとして保存される。
データブロック単位で差分を取得します。
データブロックとは、データを格納するための単位のこと。データベースやOSなどもこのデータブロックで管理していてブロックのサイズはOSやデータベースなどの設定により異なります。
ファイル名を変更しても保存先のデータと内容が重複するため、ファイル名だけを保存する。
重複排除は、ストレージコストを抑えてバックアップするために必須の機能でしたね。
続いて考えるべきことは、企業のデータを確実に保管するために考えるべき災害対策「ディザスタリカバリ(DR)」。
いつ災害が起きてもおかしくない昨今、複数拠点にデータを保管しリスク回避することは当たり前になっています。
第4節「災害時を考えて遠隔地に保管しよう」でDRのポイントを押さえていきましょう!