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更新日:2023-10-02
Level 1 バックアップを最初に学ぶ人が読む記事
第2章 バックアップの機能

第2節 どうやって取ったデータを戻すの?

第1節ではバックアップの基本機能ついて学びました。いくらデータの整合性が取れたバックアップや、拡張性のあるバックアップシステムを導入しても、いざという時に復旧できなければ意味がありません。
本節では、「復旧機能の基本」について触れていきます。有事の際、すぐ復旧作業に取り掛かれるよう押さえていきましょう!

ちゃんとわかってる?リストアとリカバリの違い

バックアップ博士
次に考えなければいけないのは取ったデータをどう戻すか?じゃ
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城宝 守
リカバリってやつですね。
バックアップ博士
実はこのリカバリが、なかなか奥が深いんじゃ。
ただバックアップしてもダメで、戻すにはそれなりのお作法があるんじゃ。まずは「リストア」と「リカバリ」の違いについて考えよう。
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リストアとは

データ損失が起きた際に複製しておいたデータから戻すことを「リストア」と言います。

restore
リカバリとは

リストアとセットになっているものが「リカバリ」です。リストアして戻したバックアップデータに何らかの処理を加えてデータを正常化・最新化することを指します。
つまりリストアしたデータを正常に稼働させることがリカバリなのです。

recovery
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城宝 守
なるほど。
同義語としてリストアとリカバリを使っていましたが正確には違う意味なんですね。
ただ上で説明している「何らかの処理を加えてデータを正常化・最新化する」というのがよくわからないです。

データを正常化・最新化するってどういうこと?

バックアップ博士
例えば、Word、Excelなどで作成したファイルのバックアップを例にとって考えてみよう。
ファイルが既にバックアップ済みで他のPCにOfficeがインストールされていれば、バックアップしておいたファイルをリストアすることで、バックアップした時点のファイルを使用することができるようになる。
しかし、Officeがインストールされていない場合には、当然ファイルだけをリストアしても使用することはできない。Microsoft Officeをインストールし、ファイルをリストアすることで初めてそれらのファイルを使用することが可能になりうる。
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Officeがインストールされている場合
install
Officeがインストールされていない場合
non_installation
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城宝 守
なるほど。
バックアップ博士
上記の例ではMicrosoft Officeなど単体のファイルの場合の話だ。
例えばこれがDBサーバーの場合には話が変わる。

DBサーバーの場合は障害直前まで戻さなければいけないんじゃ。
例えばWEBのオンラインショップなんかだと、お客様は発注した直後に障害が起きると、発注したデータが残っておらずクレームになってしまうことはざらにある。
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リカバリ方法①データベースのバックアップに必須のトランザクションログ

バックアップ博士
そんなときのためにバックアップデータをリストアした後に、トランザクションログを戻して可能な限り障害直前まで戻す必要があるんじゃ。
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城宝 守
トランザクションログですか…
バックアップ博士
トランザクションログとは、リレーショナルデータベース管理システムが稼働中に行ったデータベースごとに発生した一連の処理と、加えられた変更が全て記録される重要なログファイルのことじゃ。
ロールバック処理や障害発生時にバックアップからのリストアを行う際に利用され、データの一貫性を保つためのログじゃな。
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トランザクションログ

データベースの複数の処理(仮想ログファイル)を1つにまとめたもの。循環利用される。

transaction_log
補足

トランザクションログは循環利用するため、全ての仮想ログファイルが使用中となった場合は、拡張して空き容量を作る。ステータスの「使用中」を「再利用可能」に変更するには、「トランザクションの切り捨て処理」が必要となる。

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城宝 守
なんだか難しいですね。
バックアップ博士
そうじゃな。ここはデータベースの勉強をしないとわからない領域じゃからのう。 今回は「DBサーバーには専用の仕組みでバックアップとリカバリをしなければならない」と覚えておけばいいじゃろう。
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城宝 守
ほかにもリカバリには方法があるんですか?

リカバリ方法②仮想マシンを即起動!インスタントリカバリ

バックアップ博士
リカバリの手法は基本的にはバックアップの手法と同じ数だけ方法があると考えていい。例えばイメージを丸ごと取るイメージバックアップでは、イメージを丸ごと戻す方法とかな。
その中で今回伝えたいのは「インスタントリカバリ」じゃ。
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城宝 守
インスタントリカバリですか?
なんかインスタントラーメンみたいですね。
カップ麺みたいにすぐに戻せるんですかね?
instant_noodle
バックアップ博士
あながち間違いではないのう・・・(笑)
インスタントリカバリとは、仮想環境においてバックアップデータを直接ハイパーバイザー(ESXiやAHVなど)にマウントして仮想マシンを即座に起動させる機能 じゃな。
バックアップデータを仮想化のデータストアに移動させることなく、バックアップ領域から直接仮想マシンファイルをマウントして読み出すことができるんじゃ。
よって普通のリカバリよりも迅速に復旧できる。
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インスタントリカバリ

instant_recovery

インスタントリカバリのメリット

バックアップ博士
インスタントリカバリができるといろんなメリットがあるぞ。
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No.インスタントリカバリのメリット

1

DR対策

有事にバックアップサイトの
起動が早くなる。
DR

2

クイックスタート

実働環境のシステムにパッチを
適用する前に、インスタントリカバリした
仮想マシンでパッチをテストができる。
patch_test

3

イメージの起動確認

バックアップイメージが
正しく起動できるか容易に確認ができる。
startup_confirmation

4

信頼性のある開発環境

実働環境に近い開発環境を
用意することが容易になる。
development
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城宝 守
これは便利な機能ですね!
やっぱり有償のソフトは値段も高いだけあって色んなことができるんですねえ。 バックアップデータも積極的に利用しないともったいないですね。

本節ではバックアップデータの復旧方法の基本が押さえられましたね。「インスタントリカバリ」は素早くシステム復旧したい場合、非常に有効な復旧方法の一つです。
次に気になるのは、日々増え続けるバックアップデータの保管方法。そのままデータを送り続けていると、ストレージの容量を圧迫しコストはかさみます。そこでストレージコストを節約する機能「重複排除」。
第3節「同じデータはたくさん存在する」で、詳しく学んでいきましょう!

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