第1章「バックアップの基礎」を学んだあとは、本章から「バックアップの機能」を学んでいきましょう。
						本節では「仮想環境でのストレージ連携・アプリケーション連携」、「バックアップの拡張性」。今更知らないと損する超常識を押さえましょう!
					
					
					
					
					
				
					
						NetApp社 FASシリーズ
						Dell Technologies社 Unity
					
					
				
					
					
					
					
					
					
					
				
					
					
				整合性を保証するためには、一旦アプリケーションを停止し、静止状態の業務ボリュームをコピーする必要があります。
							代表的なデータベース(Oracle/Microsoft SQL Server など)には、一定期間、業務ボリューム上のデータを書き換えないようにするために、トランザクションをログファイルに集積する機能が備わっています。このようなデータベース側の機能を利用して、瞬間的に停止している間に業務ボリュームをコピーすることで、業務への影響を最小限に抑えたデータベースの無停止バックアップが可能となります。
							
					
					
					
					
					
					
					現在急成長している企業で支店が毎月増えている。各支店にはファイルサーバーなどのサーバーが置いてある。各支店のバックアップを本社で管理したい。
							本社に統合管理サーバーを設置することで、一つの拠点から各支店のバックアップ管理が可能となる。
							
							動画の作成などで大量のデータが毎月増えていく。
									でも最初から数年後を計画して大きな容量のバックアップサーバーを構築すると予算が足りない。
								
							拡張が必要な時に、スケールアップ/スケールアウト機能付きアプライアンスを買い足すことで、容量を増やすことができる。
								
					会社が買収でどんどん大きくなっている。
								でも、元々は別の会社であるため、システムが統合できるまでは別々に管理したい。
							マルチテナント機能付バックアップサーバーを設置すれば、一つのシステムを各社専用のバックアップサーバーとして分割し、各社へ提供することができる。
							バックアップシステムのマルチテナント化は他のシステムのマルチテナントと同様、ひとつのシステムをテナントごとに論理分割して、複数の企業や部署に割り当てることができる機能です。テナントのユーザーはまるで自分専用に用意されたシステムであるかのように操作することができます。企業ごとに用意していたバックアップシステムをひとつに統合して、各企業は用意されたテナント内で自由にバックアップやリストアを行うことができます。その性質からグループ企業の統合バックアップ基盤やIaaSなどのサービスを提供しているプロバイダー向けの機能とも言えます。
					BaaS(Backup as a Service)として提供されます。
						
					
					いかがでしたか?バックアップの基本機能が押さえられましたね。
					ただし、バックアップしてもいざという時、復旧できなければ意味がありません。復旧前や復旧時にどんな機能が必要?
					第2節「どうやって取ったデータを戻すの?」でデータの復旧方法について学びましょう!