よく「クラウドバックアップ」「クラウドのLift & Shift」のワードを当たり前のように耳にします。
一見手軽なクラウドですが、従来のオンプレミス環境と同じように考えていたら、環境移行時に痛い目を見てしまうケースも。
本記事は、大きく2つの視点からクラウドバックアップの基礎を学べます。
①オンプレミス環境をクラウドストレージにバックアップする場合
②クラウド環境をクラウドストレージへバックアップする場合
クラウド環境のメリット・デメリットを押さえた上で、あなたの環境にあった活用方法を選択しましょう!
※2023年8月現在 | Amazon Simple Storage Service | 一般ユーザー向けHDD(4TB) |
---|---|---|
製品 | ||
参考価格 | 0.023USD/GB | 9,000円 |
1GBにかかるコスト | 3.25円/GB ※1ドル=130円レート | 2.2円/GB |
資産購入した場合、購入金額をそのまま経費と計上せず、購入したものの耐用年数に分けて経費計上すること。節税効果が高いので、費用の大きな固定資産を購入した時は減価償却を行った方がお得です。一方、減価償却資産として処理するには経理担当者にとっては結構手間であり、償却資産税にも影響があるデメリットもある。
必要以上にダウンロード料金がかかってしまう…
必要な分のみダウンロード料金を抑えられる!
そのままバックアップすると変換の手間は省けるがリストアするときには一度のバックアップサーバーでイメージを復元して使わなければいけない。つまりクラウド環境にバックアップサーバがない場合には一度ダウンロードして復元するなど、利用したいときに即座に利用できない可能性がある。
各クラウド環境に合わせてイメージをバックアップした場合には、クラウド上では仮想サーバーとしていつでもすくに起動できる状態。つまり災害時に即時利用できたりするなどいろんなメリットがある。つまりバックアップを利用するときのことを考えて事前に準備している。
バックアップ専用のストレージサービスのみ提供する。同社のバックアップソフトやサーバーなどのリソースを別途構築する必要がある。
バックアップ機能とバックアップ先のストレージをサービスとして提供する。SaaS型のバックアップサービスのため、別途バックアップソフトやサーバーなどのリソースが不要。サイジングや構築もバックアップメーカーがサービスとして請け負ってくれる。
Amazon社が開発しているためサポートを受けやすい。
Red Hatベースであるため、 Red Hat系のディストリビューションを多く扱う人であれば難なく扱うことが可能。
Amazon Web Servicesの各種サービスとの親和性が良い。
Amazon LinuxはAmazon Web Servicesと連携できるコマンドが多数ある。
*Exchange Online メールボックスの完全に削除したアイテムの保持期間を変更する
(https://learn.microsoft.com/ja-jp/exchange/recipients-in-exchange-online/manage-user-mailboxes/change-deleted-item-retention)より
あらかじめバックアップサーバー内部で保持しているカタログデータをオブジェクトストレージにバックアップ
バックアップサーバーが破損した際、オブジェクトストレージに保存したカタログデータをバックアップサーバーに復旧
クラウドのバックアップデータを本番環境に移行
②の工程が不要
クラウドのバックアップデータを本番環境に移行
バックアップの際、データの一部として、クラウドやテープに格納されるメタデータのこと。
バックアップデータ(チャンク形式)を復元する際、データを再構築するために必要な情報である。
守くんとバックアップ博士の会話は参考になりましたか?
一概に「クラウドバックアップ」と言っても、クラウドの活用方法によって多様なケースを考慮しないといけませんね。
「クラウド移行ツールとしてだけでなく、移行後もデータ管理できるバックアップ製品を選びたい」「なるべく学習コストをかけずクラウドを導入したい」という方は、ぜひネットワールドまでご相談ください。エンドユーザー様に最適な製品をご提案するお手伝いをさせていただきます。