第2節では、データを戻す時の考え方「RTO」「RPO」についてよくわかりましたね。
業務時間中は、社員が多くのデータをやり取りしています。そんな中、何も考えずバックアップを実行すると業務に支障をきたすことも…
「バックアップしても問題ない時間帯」を考え、企業の環境にあったバックアップの方法を選択しましょう!
データをバックアップするために、業務やシステムを停止することができる時間帯のことである。 例えば、深夜0時から社員が出勤する朝6時までの間は使用禁止にしているファイルサーバーであれば、「0時~6時のバックアップ可能な時間」がバックアップウインドウと考えられる。
バックアップ手法の一つで、システムを停止した状態で行うバックアップのこと。
一般的に、停止したシステムからデータが収まったファイルなどを丸ごと読み出してバックアップする。データが破損した際に、バックアップデータを丸ごとリストアすることにより、バックアップ取得時点の状態に完全に復元することができる。OSやアプリケーションなど、更新頻度が低く、バックアップ頻度も少ないシステムデータなどのバックアップに適している。
企業の情報システムなどで、サーバーはもちろん業務システムやアプリケーションを稼働状態のままバックアップすること。バックアップのためにシステムを停止することはせず、通常通り稼働させたままバックアップを実施する。
毎日バックアップすることが望ましいような、更新頻度の高いデータのバックアップに適している。通常、このオンラインバックアップする方法は、SQL ServerやExchange Serverといった各業務アプリケーションに向けて専用の「エージェント」が用意されている。
実際にバックアップデータを作成するのはアプリケーションで、バックアップソフトウェアはバックアップ先にバックアップデータを橋渡しする役割を担う。
サービスを提供しながらバックアップデータ作成
オンラインバックアップの実行時には、通常業務にプラスしてアプリケーションが動作するためサーバーに負荷がかかりやすい。負荷の少ない時間帯を見極めて計画的にバックアップを実行する必要がある。
リストア時にはアプリケーションをあらかじめ停止しなくてはいけない場合がある。そのため、アプリケーションの仕組みやリストア手順を確認した上で作業を行う必要があり、アプリケーションの知識が必要となる。