第1節では企業におけるデータ損失のリスクとバックアップの重要性がよくわかりましたね。
では次に、バックアップしたデータを復旧する際に考えるべき「RTO」と「RPO」について学びましょう!
RPO(Recovery Point Objective)とは、障害発生時、過去の「どの時点まで」のデータを復旧させるかの目標値である。例えば更新頻度の少ないシステムでは、障害発生の24時間前までのデータ(RPO =1日)で復旧できれば支障ないこともある。逆に24時間365日連続的にサービスを提供する通販サイトでは、復旧時に停止直前までのデータ(RPO =0秒)が求められる。
24時間前までのデータで復旧すれば大丈夫
停止直前までのデータがなければ大損失!
RTO(Recovery Time Objective)とは、障害発生時「どのくらいの時間で(いつまでに)」 復旧させるかを定めた目標値である。
言い換えると、RTO は「システム停止やサービス中断が許される時間」とも言える。
例えば、通販サイトで障害が起きたとしよう。
平均で1時間に100万円の利益を出す通販サイトの場合には、復旧までの時間が長ければ長いほど損失は大きくなる。こんな場合には冗長化といって同じサイトを2つ用意し、「障害が起きた際にもう1つのサーバーで動かす」ということも考えなければいけない。
WebサーバーAでhttps:// www.△△△.comを表示
WebサーバーBでhttps:// www.△△△.comを表示