Cohesityって売りにくいんだけど。。。
Cohesityって
コンテナが上で動くから
動かしてみた
株式会社ネットワールド
コンテナマスター
ホウ カンケ
コヒシティ ジャパン株式会社
セールスエンジニア
鈴木 圭介

Web業界をはじめとしてDockerなどのコンテナ技術によるサービスが幅広く活用されるようになっている。コンテナは、従来の仮想サーバーなどに比べて多くのメリットがあることから注目されている。 
Cohesityでは、このコンテナを容易に利用できる仕組みが備わっている。今回は、おなじみのCohesityの専門家ホウさんとコンテナ開発の専門家ネットワールドのコンテナマスター鈴木氏がCohesityでコンテナを実際に動かすための設定から動作まで一連の流れを実画面で紹介してくれている。
これから導入を検討している企業の担当者はもちろん、すでに導入している企業の担当者にとっても役立つこと間違いなし。 また、販売店の営業担当者にとっても提案時の良い材料になるので、見ておいて損はない内容だ。

既に準備されたアプリを入手することも可能!

前置きが長くなったがスタートはCohesityのホームページ画面から始まる。
マーケットプレイスが用意されており、こちらからインストールできるというものだ。インストール先はオンプレのCohesityクラスターとなる。マーケットプレイス上には約20個のアプリケーションがすでにあり、Cohesity自社が開発したものとサードパーティーが制作したアプリが混在している状態だ。Cohesity開発のものは専用のロゴを使用しているので分かりやすい。

Cohesityで使用するアプリケーションを入手する方法は2つある。
1つがマーケットプレイスにすでに公開されているものを使用する方法、もう1つが自身で開発する方法だ。
後者の場合、作成したものを公開することもできれば、自社のローカル環境で動作させることも可能となっている。
Cohesityへのビルドアップ方法については手順が用意されているので、まずはそちらに沿って進めていくと良いだろう。

簡単に流れを説明すると、一般的なコンテナイメージを作成し、CohesityのSDKを使ってパッケージしていくようなイメージだ。SDKの使い方についてもサイトが用意されており利用できるものなどが記載されているので、初めて作成する際にはそちらを参考に進めていこう。

アプリケーションの作成画面は、アイコンを作成(選択)するところから始まり、バージョンの設定などを行っていく。この場ではAndroidやiOSなどのスマートフォンアプリをインストールする際に表示されているアイコンやバージョンのようなものだと思ってもらってかまわない。
Cohesityでの操作はGUIなので、難しいコマンド操作やプログラミングコードを駆使することもなく、必要な項目を正しく選択していくことで対応が可能だ。つまり、手順書や仕様書が整っていれば、スキルや知識が不十分でも作業することができるのだ。
筆者個人的には、こういったロースキルでも操作可能な作業は、新人の教育、Slerやフリーランスの案件に発展していくことも期待したい。

開発したものを公開する説明においては、対談内ではnginx(フリーかつオープンなWebサーバー)のコンテナイメージのファイルなどをローカルでアップロードするところまで紹介してくれている。また、アップロードしたnginx以外にもWordPressを動作させることも実施している。このような細かな設定や詳細について知りたい人は、ぜひ対談(YouTube)を見ることをおすすめする。

マーケットプレイスに公開する際は、Cohesityに連絡を行うだけでOK。最終的なチェックが行われ問題なければ公開される。前述したアイコンやバージョン同様、作成したアプリがGoogleやAppleにチェックされてから公開されることをイメージすると分かりやすいだろう。

「開発する」と聞くと大変な作業を想像してしまいがちだが、端的に言ってしまえばパッケージをCohesityのルールに合わせて入れるだけである。対談中でも話に上がっていたが、現在はアプリケーションデベロッパーとインフラ屋さんとの明確な棲み分けがあり、お互いに協調してプロジェクトを進めていく必要があるが、それには労力が伴う。Cohesityのこの仕組みを使用すれば、両社それぞれが分担して作業ができるようになるので効率的だ。

ただのバックアップ機ではない。業務基盤としての利用

このようにアプリケーションの公開も簡単だが、Cohesityの拡張性も高い。クラスタリング技術を使用して無制限に拡張、ノードを追加することができるので、アプリケーションの基盤として利用することも可能である。言い方を変えれば、自分たちが使用したいアプリケーションがなければ自分たちで用意することができる。それも無制限に拡張することが可能なのだ。
つまり、ユーザーが自分たちの使いたい目的に合わせてカスタマイズしていくことが可能であるということ。「カスタマイズなんて無理」という人もいるかと思うが、そこに関してはヘリオスのような優秀なツールをはじめ、様々なアプリケーションがマーケットプレイス上に存在することを思い出して欲しい。現在マーケットプレイス上に公開されているものは20種類ほどだが今後はさらに増えていくことが予想できる。
Cohesityのシェア率が高まっていけば「今入れるべきCohesityのアプリケーション10選」なんていうWebページを見る日が来るかもしれない。

最後に話が少し逸れてしまったが、今回の対談は実際の設定手順を追っていくこともあり、見ごたえのある大ボリュームだ。そして、よりCohesityを活用していくために役立つこと間違いない対談となっている。ここではすべてを紹介しきれないので、ぜひYouTubeをチェックしていただきたい。

株式会社ネットワールドについて

社名 株式会社ネットワールド
設立 1990年8月1日
代表者 代表取締役社長 森田 晶一
所在地 [本社] 東京都千代田区神田神保町2-11-15 住友商事神保町ビル
事業内容 ネットワーク製品のソリューション・ディストリビュータ
Microsoft社を始めとする様々なネットワークベンダー(メーカー)の主要ディストリビュータであり、300以上のベンダー、3万点以上の商品を取り扱い、どんなユーザーにも、最適なシステム構築を提供できる製品を品揃えしています。