Cohesityって売りにくいんだけど。。。
CohesityをHCLで
セットアップしてみた!
Terraformを利用するメリットは?
株式会社ネットワールド
HCLマスター
ホウ カンケ
コヒシティ ジャパン株式会社
セールスエンジニア
海野 航

はじめに伝えたい。このネットワールドとCohesityのエンジニアの対談は、導入担当や企画チームだけではなく、運用するユーザーもぜひ見るべき対談である。筆者は、インフラエンジニアを経験し、現在はクラウドシステムのエンジニアをしているので面白く見ることができたが、自身がエンジニアであることを差し引いても非常に分かりやすいものとなっている。システムの運用に携わる人は見ておいて損はないと言っても過言ではない。

TerraformでCohesityはどんな連携できるのか?

この動画内容は、CohesityとTerraformを連携させる内容となっており、細かな設定方法については導入担当や営業担当者が把握すべきことだろう。
しかし、Cohesity とTerraformそれぞれの画面操作を、運用担当者が見ることで導入後のイメージをつかみやすいのである。

少し前置きが長くなってしまったが、この対談の目的は「CohesityとTerraformの組み合わせで何ができるのかを探っていく」というところから始まっていく。
Terraformは、宣言型の独自言語であるHCL (HashiCorp Configuration Language)で記述された構成ファイルを利用し、さまざまなクラウドサービスやインフラ製品のプロビジョニング・管理・破棄を自動化するためのツールである。クラウド構築の際に、GUI操作といった手間が少なくなり、自動化や構築や更新が非常に効率よく行うことができるのだ。
Cohesityについては、ご存知の通り統合バックアップとしての機能はもちろん、ファイルサーバーとしても活用することができる統合データ管理プラットフォームである。そしてCohesityにはTerraformと連携させるための以下のような機能が組み込まれている。

・Terraformを活用するためのプラグインなどの提供
・ポータルサイトによる開発ツールなどの提供
・ポータルサイトでの作成した仮想マシンの管理やバックアップ など

この2つのシステムを組み合わせで何ができるのか冒頭から楽しみだ。
動画内での操作はvSphereのバックアップを取得するためのソースの設定から行う。Cohesityでの操作の手順を見てみると難しいコマンド操作はなく、GUIでクリックだけで進めることができるので、エンジニアではなくとも手順さえ覚えてしまえば簡単に設定ができる印象だ。例えるならば、普段私たちが使用しているWebサービスやSNSでの操作の感覚に近いように感じる。
設定の際に使用するソースもドキュメントとして用意されているので、ベースはそちらをコピーして作成すれば簡単に行える。本対談を見ていて良かったと思うのは、単にドキュメントをコピーして使用するだけではなく、不足しているソースを足していく点にある。

筆者も、自身がセットアップしていくことを想定しながら対談を眺めていたが、こちらを見ていなければそのままコピーして詰まっていた可能性がある。そういった意味でも、作業における気付きを得られただけも価値があると言えるだろう。
また、細かな話ではあるが、不慣れなシステムにおいてセットアップ作業を進めていく場合、ファイルの格納で迷うこともあるだろう。
動画で実際のセットアップ例を見ることで「アタリ」を付けることができるのもメリットだ。
また、マニュアルをもとにセットアップをする場合、無心で手順に沿って作業してしまいがちだが、こちらの対談では「このソースの意味」「この作業で起こる動作について」「バージョンは最新版を使用するべきか」など補足説明が加えられながら進められている。

ソースを作るところまでで約15分。対談している2人が操作に慣れているとは言え、質問や説明をしながら進めているので、いかに操作手順が少なく簡略化されたものなのかが分かる。

実運用でのTerraformを利用するそのメリットは?

連携後は、いよいよバックアップを取得するためのジョブを作成していく。ジョブの作成においても、先に作成をしたソースに追記するだけで問題ない。これはTerraformが変更された記述しか実行されないという特性を持っているからである。
ジョブの作成においても前述したソース同様、基本的に用意されているドキュメントをコピーすることで実施できるので難しい操作はほとんどないと言えるだろう。

バックアップ取得後、Cohesityで確認をしているが、GUIなので一目で状態を把握することができる。コマンド操作が苦手な人はそれだけでも有難い話ではあるが、Terraformと組み合わせることによって自動化や、GUIの目視による確認だけではなくコードで表現されているので、その差分を取ってレビューできるという点はメリットであると言えるだろう。
また、Cohesity だとExcelなどに落として管理するところだが、Terraformを使うことでドキュメント=実環境と言えるのも強みだ。

今回紹介しきれていない部分も数多く存在するが、こちらの対談で紹介されている機能や使い方も、CohesityとTerraformの組み合わせでできることの一部であると思われる。

このように、TerraformとCohesityは非常に高いレベルで連携している。まとめると、こうした連携によって、以下のようなメリットが得られる。  

・CohesityとTerraformの組み合わせによる業務の運用を自動化できる
・明確なコード化ができるので業務の見える化ができる
・パラメータ等をCohesity上ですべて管理することができる
→わざわざExcel等でパラメータ表を作る必要がなく、バージョン管理等もやりやすい

ちなみにGitを使うことでバージョン管理はより便利になり、メンテナンス漏れなどのない確実な管理ができるようになるので、活用すべきだ。

詳細説明はもちろん、実際の作業画面を見ながら説明を聞くことでより具体的なイメージを持つことができるので、ぜひYouTubeを見ていただきたい。

株式会社ネットワールドについて

社名 株式会社ネットワールド
設立 1990年8月1日
代表者 代表取締役社長 森田 晶一
所在地 [本社] 東京都千代田区神田神保町2-11-15 住友商事神保町ビル
事業内容 ネットワーク製品のソリューション・ディストリビュータ
Microsoft社を始めとする様々なネットワークベンダー(メーカー)の主要ディストリビュータであり、300以上のベンダー、3万点以上の商品を取り扱い、どんなユーザーにも、最適なシステム構築を提供できる製品を品揃えしています。