Azure Stack Hubとの違い

「Azure Stack HCI」は、検証済みハードウェアで仮想環境を実現する、HCIソリューションです。

「Azure」との連携によってハイブリッドクラウドとして利用することができ、一部のクラウドサービスをオンプレミス環境で利用することもできます。

最少2ノードから利用することができ、スモールスタートが可能です。


「Azure Stack Hub」は、クラウドサービス「Azure」を、オンプレミス環境で利用できるソリューションです。端的に言えば、クラウドサービスの一部をシステム・ハードウェア単位で丸ごと購入し利用するソリューションです。

システム単位での利用を検討することとなり、ある程度のボリュームが必要となります。

Windows Server 2019との違い

「Windows Server HCI」は、Windows Server 2019ベースで提供されているHCIソリューションで、2020年まではAzure Stack HCIと呼ばれていました。

現在の「Azure Stack HCI」は、クラウドとの親和性をより高める為にHCI専用OSとなり、Azureサブスプリクションでの従量課金によって提供されることとなりました。

これにより、従来必要となっていたWindows Server 2019 DCライセンスは必須ではなくなり、利用状況に即したクラウドライクなコスト管理が可能となっています。

また、Azureと連携したDR向け拡張クラスタリング、Azure Kubernetes Serviceのオンプレミス利用、Azure Portal(クラウドの管理サービス)からの統合管理が可能となりました。

また、Azure Stack HCI は200以上の事前検証済みハードウェアで実行可能であるという「選択肢の豊富さ」も見逃せない点となっています。

Azure Stack HCIソリューションは、既存の仮想環境の運用管理に課題を抱える企業を中心に、検討が多く進んでいます。自社ビジネスの根幹を担うシステム基盤は視聴に選ぶ必要がありますが、「選択肢が豊富過ぎて、最適なAzure Stack HCI向けハードウェアをどう選べばよいか分からない」という声も多く聞かれます。

一般にシステム基盤の選定では、「性能・拡張性」「可用性(稼働率)」「運用・保守性」「移行容易性」「セキュリティ」などの項目が検討要件として挙がります。

しかし、数多くのソリューションが出回っている状況では、それら要件を十分に吟味したうえで、最適なソリューションを見つけ出すことは、非常に難しいと言えます。

【絶対外せない選定基準の例】

  • 高速処理や信頼性・耐障害性、拡張性や柔軟性などが、
    自社のシステム要件に合致していること
  • 初期導入だけではなく、TCOの最適化まで可能であること
  • 複雑なハイブリッド環境でも簡単、効率的な運用管理ができること
  • 既存の仮想化基盤の代替となる最適なシステム要件を満たしたり、設計がなされていること
  • 要件定義や構築プロジェクト、運用保守などにおける手厚い支援体制があること


そうした悩みや疑問を抱えている方に対して、次のチャプターでは最適なHCIソリューションを選ぶ上でのポイントなどを解説していきます。