HCI導入の最良な選択肢 「Azure Stack HCI」 とは何か?

新たなITシステムを検討する際、最初にクラウドサービスの利用を考える「クラウドファースト」という流れが生まれ、自社の重要なシステム基盤にクラウドを選択する企業が増えています。

クラウドサービスを利用することで、初期費用を低く抑え、将来的なITリソースの調達や拡張に時間がかからず、IT資産の管理が不要になるなど、既存のオンプレミス環境にはない様々なメリットを得られます。

その一方で、クラウドを利用している企業の中には、「全てのシステムをクラウドに移行するのは現実的ではない」と感じている担当者も多くいます。ITシステムには、クラウドよりもオンプレミスでの運用が適しているものもあるからです。

そこで近年注目されているのが、オンプレミスの仮想環境でありながら、クラウドのような「拡張性」「柔軟性」「運用性」を備えたソリューション、HCI(ハイパーコンバージドインフラ)です。

従来の仮想基盤ではサーバー/ストレージ・ネットワーク/ストレージの3層構造で構築されおり、システムごとにサイロ化された環境でした。

HCIでは、サーバーの内臓ディスクをソフトウェアの技術(Software Defined Storage(SDS))によって統合し、仮想環境の共有ストレージとして利用します。これにより物理サーバー(ノード)単位のリソース追加が可能となります。またクラスター内のノードの統合管理機能も提供されるので、クラウドのような「拡張性」と「柔軟性」、「運用性」を兼ね備えたソリューションとなっています。

今、そのようなHCIの中でも特に注目が集まっているのが Microsoft社が提供する「Azure Stack HCI」です。