Dell APEXは、Dell Technologiesが提供する“アズ・ア・サービス(as-a-service)”型のマネージドサービスです。サーバーやストレージ、ネットワークといったITインフラをオンプレミス環境で利用しながら、まるでクラウドのように柔軟かつ効率的に運用が可能。
月額課金のサブスクリプションだから初期投資なしで、小さく始めて必要な分だけを使い、無駄のないIT運用を実現できます。
本ページでは、これからDell APEXを検討される方に向けて、その特長や導入メリット、活用シーン、よくあるQAをわかりやすく解説します。
ITインフラ製品を購入する時、ついつい導入費用だけ着目しがち。
一般的にサブスクリプションよりも買い切り型(パーペチュアル)の方が減価償却できるためお得と言われますが、経営目線で考えると本当にコスパいいと言えるでしょうか?
タラレバ 01
従来のパーペチュアルは将来を見据え多めにストレージ容量やメモリを見積もるため、導入時の初期コストが高くなります。
重複排除率を考慮してサイジングしても使わない期間があったり、結局使わなかった場合でも返金されません。
逆に少なく見積もると不足時に
余計な増設費用が発生する…
タラレバ 02
インフラ導入時にかかるお金はハードウェア機器購入費、構築費、保守費だけではありません。会社の資金で一括購入できない場合、銀行借り入れやリースの検討が必要です。
どちらも金利がかかるので、見積上安く見えても経営目線では割高になるケースも…
銀行借入金利の相場は
1%〜15%程度。
例えば2,000万円借入れる場合、20万~300万円の金利がかかります。
※与信により金利は異なります。
リース会社の資産をリースする場合もリース料に金利が含まれています。
借金の利息、払わなくていい
なら払いたくない…
タラレバ 03
従来の買い切り型は、導入後のハードウェアとソフトウェアのプロビジョニング、モニタリング、アップグレードなどの煩雑な運用管理から障害時の問い合わせ対応まで管理者が行わないといけません。
システム規模が大きくなるほど管理で手いっぱいに…
また、固定資産になるため年1~2回、経理部門を巻き込んだ棚卸しが必要です。人的リソースも考慮すると、従来のままで果たして安いと言えるでしょうか…?
現場から悲鳴が…増員する
にも人件費がかかる…
ITインフラ製品を購入する時のよくあるタラレバ、Dell APEXなら心配無用です。
初期コスト、金利問題、人的リソース不足をまるっと解決するDell APEXでインフラ導入を検討してみませんか?
タラレバ 01
解決策 01
Dell APEXは使った分だけサブスクリプション課金!
導入時に余裕をもって多めに容量を搭載しますが、
月額料金は基本使用容量+超過分は従量課金。
携帯電話のパケット定額制のように使った分だけ課金するため、スモールスタートが可能。万が一導入した容量を使い切れなくても安心です。
将来どれくらい使用するか
わからなくても安心だね!
タラレバ 02
解決策 02
Dell APEXなら機器レンタル・構築費・保守費を含むサブスクリプションで利用。設備投資に余裕がなくても銀行借り入れ不要なため、少額で運用開始。
毎月の経費として計上できるため、所得税の節税効果をすぐに得られ会計処理も簡単に。
*⑴ お客様の会計判断が優先されます
従来の買い切り型 (パーペチュアル) |
Dell APEX (サブスクリプション) |
|
---|---|---|
所有権 | ○ | × |
初期費用 | 高額 | 月額で分割 |
会計処理 | 資産計上→減価償却 | 費用計上(損金算入) |
減価償却 | 必要 | 不要 |
税務上の扱い | 損金算入は 数年にわたる |
支払期に全額 損金算入可能 |
キャッシュフロー への影響 |
一括支払いで 初期負担大 |
小分け払いで キャッシュフローが 安定しやすい |
節税効果 | 徐々に得られる | 即時反映 |
サブスクはパーペチュアルに比べ
節税効果をすぐに実感できる!
タラレバ 03
解決策 03
Dell APEXのPowerStore,PowerScale,VxRailならオプションのマネージドサービスを追加して、煩雑な運用管理から障害対応までDellが対応可能。管理者様はクラウドベースの管理運用ツールでいつでも運用状況を可視化。棚卸しも不要なので、管理者様や経理担当者様は通常業務に専念いただけます。
※ 基本的にはパーペチュアル同様の構築・保守です。オプションを付けなければ販売パートナー様/エンドユーザー様で従来通り運用管理いただけます。
オプションで管理運用は
Dellにお任せ可能!
Dell APEXとは、Dell Technologiesの「アズ ア サービス(as-a-service)」型のマネージドサービスです。
Dell製品をオンプレミス環境に設置しながら「所有」せず、必要な分だけ「利用」する新しい提供方法です。
大きく3つのサービスがあり、本ページでは中核のDell APEX Infrastructureについてご説明します。
\ 本ページでご紹介するサービスはコレ /
企業に必要なITインフラ(サーバー、ストレージ、ネットワーク)をDell Technologiesが導入から運用まで行うフルマネージドサービス。企業のオンプレミス環境に設置しながら、インフラ機器はDellが所有するため、煩雑な資産管理や障害対応などの管理運用が不要。Dellのインフラを従量課金で柔軟に利用できるサービスです。
対象 | 一般企業様(オンプレミス環境) |
---|---|
製品 | ストレージ製品、サーバー&GPUサーバー、HCI製品、バックアップ製品、ネットワーク製品 ※ Dell PowerVaultの単体導入はNG(他製品との複合導入は可) |
規模 | 中~大規模システム |
価格感 | 3,000万円~ ※契約期間内の総金額 |
課金 | 基本使用容量(月額金額)+超過分は従量課金 |
構築・管理 | Dell/ネットワールド構築+Dell保守 ※ PowerStore,PowerScale,VxRailはオプションでDellによるフルマネージドが可能 |
提供元 | Dell Technologies 日本法人 |
大規模なデータセンターに必要なITインフラ(サーバー、ストレージ、ネットワークなど)をDell Technologiesが導入から運用まで行うフルマネージドサービス。
データセンターのオンプレミス環境に設置しながら、インフラ機器はDellが所有するため、煩雑な資産管理や障害対応などの管理運用が不要。Dellのインフラを従量課金で柔軟に利用できるサービスです。
対象 | サービスプロバイダー様(データセンター環境) |
---|---|
製品 | ストレージ製品、サーバー&GPUサーバー、HCI製品、バックアップ製品、ネットワーク製品 |
規模 | 大規模システム |
課金 | 使用量ベースの従量課金(月額金額) |
構築・管理 | Dell/ネットワールド構築+Dell保守 ※ PowerStore,PowerScale,VxRailはオプションでDellによるフルマネージドが可能 |
提供元 |
Dell TechnologiesのGlobalチーム (日本のお客様にも販売可能だが、Globalチームによる英語対応) |
DellのノートPCやデスクトップを月額または年契約の形でレンタルしライフサイクル全体をDellが管理運用するサブスクリプションサービス。デバイスの所有はDellにあり、企業は使用権を持つ形で利用。
PCの導入から運用、保守、更新までDellが対応。
利用後の使用済みデバイスの自動回収・再利用・リサイクル、データ消去やセキュアな廃棄も含む。
対象 | 海外ユーザーのみ(日本で販売不可) |
---|---|
製品 | ノートPC、デスクトップPC |
規模 | 10台~ |
課金 | 台数課金(月額金額) |
構築・管理 | Dell によるフルマネージド |
提供元 | Dell Technologies Globalチーム |
Dell APEXは従来のパーペチュアルの買い方にお悩みを抱えたユーザー様におすすめです。
過剰投資の防止、高価なハードウェアを少額で運用開始、人手不足解消、クラウドの重要データをオンプレに保管したい場合に最適です。
従来のパーペチュアル型は、数年後の運用計画を考慮した上で導入するため、初期投資が多くかかります。
データ量が大幅に変動しやすいVDI、テスト/開発環境、映像制作、データセンターの他、計画外のクラウド移行など導入後にあれは過剰投資だった…というケースも。
逆に少なく見積もってしまい容量が足りず増設時には計画外の増設費が発生しまうことも…
APEXのサブスクリプションなら多めに容量搭載しつつ「使った分だけ」月額課金。
使い始めは低めに月額基本容量を設定し、容量が増え始めたら都度基本容量の見直しをすることで無駄の少ない運用可能です。
従来の買い切り型でネックとなっていた膨大な初期費用問題。購入資金が足りない場合、銀行借り入れで発生する金利が発生します。
APEXなら機器レンタル・構築費・保守費を含むサブスクリプションで利用。設備投資に余裕がなくても銀行借り入れ不要なため、少額から運用開始。
毎月の経費として計上できるため、所得税の節税効果をすぐに得られ会計処理も簡単に。
導入後のインフラの運用管理をシステム管理者様が対応しなくてはならないため、システム障害の規模によっては休日出勤や予定外の残業を余儀なくされることも…
APEXのフルマネージドサービスならDell Technologies製品の保守・管理はDellが対応。
システム管理者様は社内への通知やその他業務に専念することができます。
極力ハードウェアの管理に工数をかけたくない企業様、障害時の人的リソース増員が難しい企業様にオススメです。
クラウドサービスを利用しながら、セキュリティ要件、災害対策、遅延が許されないシステム、法規制・コンプライアンスの制約、などの理由でオンプレミス環境に重要データの保管が必要な場合にもDell APEXはおすすめです。
Dellのハードウェア製品をオンプレミス環境に設置しながら、まるでクラウドサービスと同じような運用方法が可能です。
サーバー | ||
---|---|---|
仮想サーバー (VMware環境のみ) |
物理サーバー | |
ベースコミット ライン*⑴ |
70-80% *⑵ | 70-80% *⑵ |
請求上限*⑶ | 85%まで | 100%まで |
課金対象 | メモリ使用率 | CPU稼働率 |
月額費用の 考え方 |
メモリ平均使用率×単価
|
アクティブノードのCPU 稼働率×単価
|
ストレージ | データ保護*⑷(バックアップ) | |
---|---|---|
ベースコミット ライン*⑴ |
40-80% *⑵ | 40-80% *⑵ |
請求上限*⑶ | 85%まで | 85%まで |
課金対象 | ストレージ容量 | |
月額費用の 考え方 |
①基本使用容量(ベースコミット容量×単価)+
②超過分の金額(従量課金)
|
HCI *⑸ | ||
---|---|---|
VMware環境 Nutanix環境 |
Azure local環境 | |
ベースコミット ライン*⑴ |
50-80% *⑵ | 50-80% *⑵ |
請求上限*⑶ | 85%まで | 85%まで |
課金対象 | ストレージ容量+メモリ使用率 | ストレージ容量+CPU稼働率 |
月額費用の 考え方 |
①vSANクラスター全体の平均物理使用容量 (GiB)×単価 + ②各ノードメモリ平均使用率(GiB)×単価
|
①クラスター全体の月間平均物理使用容量 (GiB)×単価 + ②アクティブノードの 平均使用率(GiB)×単価
|
ストレージ・HCIのAPEX課金イメージです。
長期的に使用量が増加する場合、契約途中でコミット容量ラインを引き上げ、容量単価を下げることでよりお得にご利用頂けます。
※契約途中でコミット容量ラインの引き下げはできません。
PowerScaleは主にファイルサーバー用途で使われるスケールアウト型NASです。非常に高い拡張性を持ち、どれだけノードが増えてもワンボリュームで管理することが可能です。
PowerScaleは最大252ノード(最大60PB)までスケールアウトで拡張可能です。ノード増設も簡単で、リプレイス時もシステム無停止で自動的にデータ移行できます。
ただ容量が足りなくなるたびに必要な分だけノードを増設すると、最初から大容量で導入した場合よりも割高になってしまいます。
Dell APEXなら初期導入時に多めのノード数でクラスタを組み、使った分だけ課金できるため、都度発生するノード増設費が不要に。
大容量使うことが前提のNASだからこそ、APEXでお得に運用が可能です。
頻繁なノード追加で増設費(HW費用+構築作業費)が嵩む
最初に大きく導入して、使った分だけ課金。
①基本料金+②超過分の従量課金
毎月1月~月末分の使用状況を元に料金が算出されます。翌月中旬頃に料金の案内をネットワールドからパートナー様へ行います。
翌月末を目途にご請求書を発行します。
(エンドユーザー様へのご請求書スケジュールはパートナー様へご確認ください)
Dell APEXでよくいただくご質問と回答をまとめました。Dell APEXのことはネットワールドにご相談ください。
為替の影響にもよりますが、エンドユーザー様からのAPEX発注総額が約3,000万円~(月額50万円~)の規模からご提案可能です。ただし小規模なAPEXは費用面でメリットが出ないため、通常のパーペチュアルでご購入いただくことをおすすめします。
サーバーは最低3年~。それ以外の製品は1年~契約可能です。
事前に現在の使用状況をヒアリングさせていただき、適切な容量をサイジングいたします。
現実的に使い切れない容量を搭載するとベースコミットラインが低くなり、容量単価が高いままお使いいただくことになるため、需要予測を基にサイジングの1.2倍程度をおすすめいたします。
測定用の仮想アプライアンスをお客様環境内に立てて頂きます。
リソースはお客様にて別途ご準備頂くか、ご契約頂くAPEX機器内に立てることも可能です。
測定は自動で行われ、暗号化された測定データがDell Technologiesへ自動アップロードされますので、お客様環境から外部に向けたインターネットアクセス環境が必要になります。
データ移行作業費は、新規製品のDell APEX契約金額に含めることが可能です。
データ移行期間は既存と新規でAPEXの契約期間がかぶりますが、その間既存契約を無償で延長可能です。
無償延長期間は企業様ごとに異なりますのでお問合せください。
Dell APEXは新しい製品への無償アップグレードはできません。
頻繁に新製品へリプレイスしたい場合は、短期でご契約いただくことを推奨します。
DDと一緒にAPEXを契約いただく場合、DDVEは既存環境上にも構築可能です。
また、その場合DDVE(SW)の使用量は測定せず、DD(HW)の使用量のみで課金を行います。
以下の流れとなります。詳細はネットワールドまでお問合せください。
内容 | 対応者 |
---|---|
①機器のデータ消去 | お客様負担で実施(Dell社へ別途ご発注も可) |
②機器アンラッキング作業 | お客様負担で実施(Dell社へ別途ご発注も可) |
③Dell社指定場所までの運送費用 | Dell社負担 |