クラフ:「最後にDockerを使ったシステム構築のイメージを説明しよう。例えば、ステートレスなアプリケーションとしてWebサーバー『NGINX(エンジンエックス)』を展開する場合だ。Docker HubからNGINXのDockerイメージをダウンロードして展開するだけで、Webアプリを素早く構築できるんだ。
また、イメージをベースにコピーしてカスタムイメージを作成してあげると、より簡単に構成できるようになるよ」
Dockerイメージのダウンロード/展開だけでシステムの構成が可能
ディア:「なるほど!これならぼくでもWebサーバーが立ち上げられそう」
クラフ:「これだけで驚くなかれ。コンテナの作成や停止、破棄の一連の操作をまとめて実行する仕組みに『Docker Compose』というものがある。 Docker Composeでは、コンテナの起動やボリューム、ネットワークの構成などを書いた定義ファイルを読み込ませることで、さらにまとめて実行できるんだ」
サトル、ディア:「Docker、有能すぎる!」
DockerはDocker社が開発した、コンテナのデファクトのOSS。
DockerエンジンをインストールしてDockerコンテナを実行する。
イメージ(ベーステンプレート)をダウンロードすることでコンテナを作成する。
そのメリットは「イチから作成する必要がなく、スピーディーに展開」「簡単にコピーができて、 異なる環境下でも動かすことできる」「カスタムイメージの作成や、複数まとめての展開も 可能」などが挙げられる。
イメージは、レジストリ/リポジトリに格納されており、
カスタマイズして利用することもできる。
──コンテナの実装イメージを理解したサトルは、さらに軽い足取りでクラウドネイティブ・ロードを進むようになった。