Dell Technologiesはストレージ製品ラインナップも豊富。
本ページでは、Dell Technologiesのストレージを学ぶ前に押さえておきたい基礎知識から、Dell Technologiesインフラ製品一覧までまるっと解説いたします。
Dell Technologiesのストレージ製品を学ぶ前に、初心者が押さえておくべきストレージの基本知識を最初に解説します。
サーバーとストレージは見た目がよく似ていますが、それぞれ役割が異なります。サーバーとは、「給仕人」「提供者」などの意味があり、ユーザーの要求に対して色々な処理や機能を提供してくれるものです。一方、ストレージはデータの保存先。サーバーでデータを処理し、ストレージにデータを保存する切っても切れない関係です。
外付けストレージには以下のメリットがあります。
ディスクの使用率が少ないサーバーがある一方で、容量不足のサーバーがあり、ディスクを有効活用できない
外付けストレージに必要なディスクを集約することで、無駄なくディスクを使用できる!
サーバーの内蔵ディスクの増設には限界があるため、容量不足になると買い替えも検討しなくてはいけない。
拡張エンクロージャーの増設が可能なので、大幅にディスク容量を増やすことが可能!
機能面、信頼性の面においてはやはり専用ストレージに劣る。
専用機だけあり、各種機能が充実。データ保護の面においては特に優秀なものが多い。
もちろんサーバーにもドライブが内蔵されているので、それで事足りる場合サーバーだけ導入するケースもあります。 ただしサーバーの内蔵ドライブだけでは容量が足りない場合や複数のサーバーで共有のデータを使用したい場合など、必要に応じてストレージの導入を検討する必要があります。
次に、サーバーとストレージをつなぐ3種類の接続方式、DAS、SAN、NASと、それら複数の接続方式を1台に統合した
ユニファイドストレージを説明します。
接続方法によって選択するストレージが異なりますのでよく確認しましょう!
サーバーとストレージを直接接続するストレージ
ストレージ専用ネットワーク“SAN”経由で接続するストレージ
ネットワーク経由で接続するストレージ
複数の接続方式とプロトコルを一つに統合したストレージ
ユニファイド | NAS | DAS/SAN | |
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製品 |
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最後にストレージの拡張方法を説明します。ストレージの性能や容量が足りなくなった場合の拡張方法として、スケールアップとスケールアウトが可能です。
製品によって拡張方法が異なりますので、どちらが将来の運用として適切かよく確認して選択しましょう!
スペックの良い上位モデルに交換したり、ドライブの増設を行うことで、性能や容量を増やす方法。必要なコンポーネントだけ追加できるため、コストを抑えることが可能です。
複数のストレージを束ねて台数を増やすことで性能や容量を増やす方法。
コントローラーとディスクを一緒に増設するため細かいサイジングは不要です。
豊富なDell Technologies製品ラインナップから、インフラストラクチャ系の製品にフォーカスしてまとめました。サーバー、スイッチ、ストレージ、バックアップ、HCI…ITインフラ製品の棲み分けを簡潔にご紹介します。
PowerEdge
シリーズ/
Dell UPS
サーバー市場で高いシェア率エントリーからハイエンドまで対応
エントリー~
ミッドレンジ
エントリー~
ミッドレンジ
ECS
エクサバイト規模まで拡張可能なエンタープライズ
向けのオブジェクト
ストレージソリューション
PowerProtect
Data Domain
バックアップ保存先に
最適!バックアップ専用
重複排除ストレージ
PowerSwitch
E/Nシリーズ
エッジ向けスイッチ1GbE/10GbE/25GbEのオープンネットワーキングスイッチ
PowerSwitch
Sシリーズ
中小規模向けスイッチ
10GbE~400GbEのToRスイッチ(トップオブラックスイッチ)
PowerSwitch
Zシリーズ
ハイエンド向け
スイッチ10GbE~800GbEの幅広いスループットをサポート
PowerProtect
Data Manager
Avamarの後継
大規模なVM・NAS環境のバックアップに
Dellのバックアップソフトウェアでグローバル重複排除機能を搭載
Networker
エンタープライズ向け
多機能なバックアップ/リカバリーソフトウェア
APEX Backup Services
SaaSタイプのデータ保護ソリューション
バックアップ、ディザスターリカバリー、長期保存を一元的に管理可能!
本ページでは、Dell Technologies社のポートフォリオの中からストレージ製品群にフォーカスしてご紹介します。
プロダクトが多く用途が似ているものもあるため、ストレージ製品の特徴を簡単に一覧表にまとめました。
迷ったときはこちらのページに戻って特徴を確認してみてください!
製品 | PowerVault ME5 | Unity XT | PowerStore | PowerScale (旧Isilon) |
---|---|---|---|---|
レンジ | エントリー | エントリー | ミッドレンジ | ミッドレンジ エンタープライズ |
ドライブ | HDD/SSD | HDD/SSD | NVMe SSD | HDD/SSD |
接続 | SAN/DAS | SAN/NAS | SAN/NAS | NAS |
拡張 | スケールアップ | スケールアップ | スケールアップ スケールアウト | スケールアウト |
対応 プロトコル | SAS/iSCSI/FC | CIFS/NFS/iSCSI/FC | CIFS/NFS/iSCSI/ FC/NVMe | SMB/FTP/NFS/ NDMP/HTTP/ SWIFT/REST/HDFS |
用途 |
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おすすめユーザー | 中小規模の仮想環境 | 中小規模の仮想環境、 ファイルサーバー等 | 中規模以上の仮想化・データベース・アプリケーション基盤 | 大容量のファイルサーバー環境 |
選定のポイント | エントリークラスのストレージを低コストで導入したい | SAN/NAS両方使いたい | SAN/NAS両方使いたい、オールフラッシュモデルがほしい | 100TBを超えるような大容量環境でファイルサーバーを使いたい |
価格感 | \2,000,000~ | \5,000,000~ | \7,000,000~ | \10,000,000~ |