コンテナの2つの特長


サトル:「コンテナは、アプリとアプリの実行環境がパッケージ化されたものなのか。それって、どういう特長があるのかな?」


クラフ:「コンテナの主な特長は『軽量』で『ポータビリティ』があることだね」

仮想化とコンテナの違いは?

アプリとアプリ実行環境のみがパッケージされているため・・・

ディア:「軽量だとどんないいことがあるの?」

■コンテナの特長 「軽量」

軽量であることによって、コンテナの起動時間は非常に短いんだよ。また、CPUやメモリといった基盤の利用効率が良くなるよ。

従来の仮想化技術では、ゲストOSの起動が必要となるので数分ほど起動時間がかかることがあるんだ。対して、コンテナではわずか数秒で立ち上がるんだ。

コンテナの特長 軽量

起動時間が短い

基盤(CPU、メモリ)の利用効率がよい

サトル:「そういえば、朝出社してPCを立ち上げるのに時間がかかると思ったことがあるな」


クラフ:「そうだね。従業員の数が増えれば増えるほど、起動に伴う時間のロスはものすごいことになってしまうよね。コンテナであれば、すぐに起動できるので、マイクロサービスがたくさんあったとしても効率よくスピーディーに業務に取り掛かることができるんだ」


ディア:「なるほど。じゃ、2つ目のポータビリティについては、どんないいことがあるの?」

■コンテナの特長 「ポータビリティ」

コンテナはホストOSのカーネルを共有して動くので、コンテナエンジンがあれば別の環境に移行してもどこでも動かせるよ。

また、アプリとアプリのプロセスがパッケージ化されているから、他のアプリと競合することが起きないんだ。

だから、どんな環境に移行してもコンテナに変更を加えることなく、同じように動作することが可能なのさ。

コンテナの特長 ポータビリティ

別の環境に移行しても、どこでも稼働

他のアプリとの競合問題がない

■この節のまとめ

コンテナはアプリとアプリの実行環境のみ隔離してパッケージ化した仮想化の一種。

コンテナ自体は、OSやデータを持たない。

データは外部の永続ストレージをマウントして利用する。

コンテナは軽量で、VMと比較して起動が早くインフラの利用効率がよい。

コンテナは独立性やポータビリティがあり、他のアプリケーションとの競合問題もなく、
環境から別の環境へ移行しても安定稼働できる。

──コンテナに関する疑問点が解消され、サトルの目が輝き始めた。それを見たディアもニコニコ。お弁当を食べ終わり、再び歩き始める。コンテナ王国の旅はさらに続いていくのであった。

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