NetAppのストレージシステムを効率的かつ安心して運用するためには、優れた管理ツールの活用が欠かせません。 本ページでは、NetAppが提供する代表的な管理ソフトウェアについてわかりやすくご紹介します。 GUIベースで操作できるツールから、クラウドとの連携、アプリケーションバックアップまで、用途に応じたさまざまなツールが、初めての方でも簡単に活用できるよう設計されています。 NetAppの管理ソフトウェアはすべて無償で提供されており、運用の負担を軽減しながら高い可用性と柔軟性を提供します。まずは、自社に合ったツールを知ることから始めましょう!
ONTAPの管理ソフトウェア
NetAppストレージを統合的かつ効率的に管理するための管理ソフトウェアを提供しています。
ONTAPをご利用の場合すべて無償で追加費用はかかりません。
管理ソフト(無償) | 概要 |
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ONTAP System Manager | ONTAPストレージの管理ツール。 複数のNetAppもこのGUIで簡単に一元管理。 |
BlueXP | オンプレミスやクラウドサービス間連携やKubernetes連携等を実現する、 |
ActiveIQ Unified Manager(AIQUM) | ストレージシステムの健常性とパフォーマンスを |
SnapCenter | 仮想マシンやDBデータなどアプリケーションの整合性あるバックアップ&リストアを実現するソフトウェア。 |
ONTAP System Manager
ONTAPストレージの無償管理ツール
ONTAP System Managerとは、GUIによる簡単な操作でFASシリーズおよびONTAP製品の各種設定と管理が可能な無償ツールです。 Webブラウザから使用でき、日本語対応のGUIで簡単な操作でNetAppストレージの各種設定と管理を可能にします。
ストレージの各種設定と管理がGUIで容易に実施可能
ONTAP System Managerでは主に中小規模のストレージシステムにおける基本的な設定を実施できます。ファイルやボリュームなどストレージ毎の構成情報、容量、CPU使用率、I/O使用率、エラー情報などのストレージ管理に必要な情報を一覧でき、またストレージ構成の設定・変更を実施可能です。
GUIによる使いやすい操作性と、画面上のアイコンで動作状況が常時把握できる監視機能により、複数台のストレージシステムの一元管理をだれでも簡単に行うことができるようになります。
できること
- CIFS、NFS、iSCSI、FC、FCoE構成
- CIFS共有、UNIXエクスポート設定
- ネットワーク設定
- ディスクアグリゲート、ボリューム、Qtreeの設定
- ストレージのプロビジョニング設定
- Snapshotの設定、運用
- 重複排除設定
- SnapMirror、SyncMirror、SnapLock設定
- SVM(Storage Virtual Machine)管理
- ユーザー、グループ設定
- AutoSupport設定
▼ホーム画面:ボリューム情報や各種通知、パフォーマンス等の確認

▼ウィザード:ボリュームの作成・変更も簡単に実行


対応システム
- FASシリーズ
- AFFシリーズ
- ASAシリーズ
- ONTAP Select
- Cloud Volumes ONTAP
BlueXP
ハイブリッドマルチクラウド統合管理コンソール
BlueXPとは、オンプレミスやクラウドサービス間連携、Kubernetes連携等を実現する、ハイブリッドマルチクラウド統合管理コンソールです。
管理ツール自体は無償で利用可能で、Webブラウザ上のわかりやすいGUIにより直感的な操作が可能です。
オンプレミスとクラウド両方のONTAPストレージの統合管理インターフェイスとしても利用でき、管理・運用を簡易化させます。


ドラッグ&ドロップといった簡単な操作でオンプレミス・クラウド間のデータをコピーできたり、GUI上で各ストレージ・クラウドの稼働状況を視覚的に確認することができます。


ActiveIQ Unified Manager(AIQUM)
ONTAPストレージの監視ツール
ActiveIQ Unified Managerとは、オンプレミスのONTAPストレージシステムの健全性とパフォーマンスを監視・管理するツールです。
ONTAP ソフトウェアがインストールされたシステムを検出し、監視対象のオブジェクトを一目で把握できるダッシュボードをカスタマイズ可能です。
システムの稼働状況を監視しアラート通知をあげたり、容量、パフォーマンスなど環境の健全性をダッシュボードに表示します。


レポーティング機能によりシステムの稼働状況を把握
様々な情報をCSV/PDF 形式で出力し、メール添付にて送信する機能。スケジューリング機能によりカスタマイズされたレポートを定期的に送信可能です。稼働しているシステムの情報取得を自動化でき、運用効率の向上に繋がります。また、過去データの蓄積も可能です。


SnapCenter
データの整合性を維持したバックアップ&リストアソフトウェア
SnapCenterとは、アプリケーション(仮想マシンやデータベースなど)の整合性を持ったバックアップとクローンの管理を実現するソフトウェアです。
アプリケーションやデータベース、仮想マシン(VM)などのバックアップやリストア、クローニングを簡素化し、データの整合性を維持することができます。

▼SnapCenter Plug-in for VMware vSphere Web UI

SnapCenter ServerプラグインとSnapCenterプラグインで構成されていて、管理するデータ(下記対応プラットフォーム参照)に適したプラグインのみをインストールして利用します。
対応プラットフォーム | |
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アプリケーション /データベースのサポート** | Microsoft Exchange Server、Microsoft SQL Server (物理/ 仮想)、 Microsoft Windows ホストファイルシステム(物理/ 仮想)、 SAP HANA (物理/ 仮想)、Linux / AIX 上のOracle データベース(物理)、 Linux ファイルシステム、VMware 仮想マシンおよびデータストア、 ユーザー定義のカスタムプラグイン、Db2、PostgresSQL, MySQL |
NetApp ストレージ* | FASシリーズ、AFFシリーズ、ASAシリーズ、ONTAP Select、 Cloud Volume ONTAP、Amazon FSx for NetApp ONTAP、Azure NetApp Files |
NetApp SnapCenter サーバー OS サポート* | Microsoft Windows Server 2012、2012 R2、 2016、2019(物理/ 仮想) |
プロトコル | FC、FCoE、iSCSI、NFS、SMB3 |
* サポートされるソフトウェアバジョン・アプリケーション・データベースやについては、Interoperability Matrix Tool (IMT)を参照してください。
**NetApp Automation Store では、これ以外のアプリケーションやデータベース用のプラグインも提供しています。