Fortinet教育委員会ソリューション

教育情報ガイドラインの注目点

Next GIGA スクール - 校務DXのセキュリティ提案における必須ポイントを解説します。

Section image

目次

  1. 1.教育情報ガイドラインの注目点
  2. 2.Fortinetで支援するガイドライン
  3. 3.校務支援システム教職員端末 ゼロトラストソリューション
  4. 4.校務支援システム教職員端末 FortiOS ZTNA概要
  5. 5.校務支援システム教職員端末 FortiSASE
  6. 6.Next GIGA学習者用環境向けFortinetソリューション

校務DXとは

「GIGAスクール構想」とともに、教育現場における業務をデジタル技術で効率化し、教職員の負担軽減と教育活動の質向上を目指す「校務DX(デジタルトランスフォーメーション)」の取り組みも推進されています。この取り組みにより、以下の変化が進んでいます。

校務系・学習系ネットワークの統合

従来分離されていたネットワークを一元化し、効率的な情報管理を実現します。

校務支援システムのクラウド化

システムをクラウドへ移行し、場所を問わないアクセスと柔軟な拡張性を提供します。

データ連携基盤(ダッシュボード)の導入

各種データを統合し、効率的な情報共有と意思決定をサポートします。

こうした変化に伴い、情報セキュリティの確保が不可欠です。本ページでは、Fortinetを活用した校務DXのセキュリティ提案における必須ポイントを紹介します。

教育情報ガイドラインの注目点

GIGAスクール構想は2019年に開始され、現在は「GIGAスクール2.0」に進化しています。また、教育現場のデジタル化を推進する「校務DX」も見直しが進んでいます。

2024年1月改訂ガイドライン

文部科学省は「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」を改訂し、教育情報ネットワークの在り方について新たな追加が行われています。主な変更点は以下の通りです。

「目指すべき構成」

ネットワーク分離を不要とし、認証によるアクセス制限を前提

「過渡期の構成」

ローカルブレイクアウトを追加

Education information Network
出典:文部科学省「教育情報セキュリティポリシーガイドライン」の第2回改訂に関する説明資料 令和3年5月改訂
現在公式サイトでは閲覧不可。掲載当時は文部科学省ウェブサイトにて公開されていた資料を引用

ネットワーク統合を前提としたセキュリティ対策

・パブリッククラウド活用時の強固なアクセス制御の推奨

・ゼロトラストセキュリティの概念を導入

クラウド・バイ・デフォルト原則の適用

・新システム導入時はクラウドを優先的に検討

・ただし、オンプレミス環境も許容

左側画像

校務DXにおけるセキュリティの重要性

2023年5月に公開された「GIGAスクール構想の下での校務DXについて」によると、校務DXでは以下の点が求められます。

ネットワーク統合

校務系・学習系ネットワークの一元化により、情報共有の効率化と管理の簡素化を実現します。

クラウド化

校務支援システムをパブリッククラウドで運用することで、柔軟性と拡張性を高めます。

データ連携基盤の導入

情報共有を効率化し、教育データの活用を促進します。

これらの変化に対応するため、情報セキュリティの確保がより重要になります。

校務DXのセキュリティ対策

ガイドライン中には、セキュリティ対策の検討として、以下の3つの観点が必要とされています。

1. 「何を守るか」

  • 学校が扱う情報資産(成績・校務データ、個人情報など)
  • 情報流出・改ざん・毀損のリスク評価

2.「何から守るか」

  • 外部からの不正アクセス
  • 内部不正や情報漏えい
  • サイバー攻撃(マルウェア、フィッシング など)

3.「どのように守るか」

  • ゼロトラストモデルの導入
    一切の情報アクセスを信頼せず、認証とアクセス制御を強化
  • アクセス制御の適用
    多要素認証(MFA)、シングルサインオン(SSO)
  • 通信の安全性確保
    通信経路の暗号化、Webフィルタリングの適用
  • 端末・サーバの保護
    MDM(モバイルデバイス管理)、アンチウイルス、データ暗号化、IDS/IPS(侵入検知・防御システム)の導入
Zero Trust technology
出典:文部科学省「GIGAスクール構想の下での校務DXについて」のより抜粋

まとめ

校務DXの進展に伴い、情報セキュリティの重要性が増しています。教育情報ガイドラインを踏まえ、Fortinetのゼロトラストソリューションを活用することで、安全な校務DXの実現が可能です。

お客様との会話の中で、これらの要点を押さえてご提案ください。次章では、「Fortinetで支援するガイドライン」について解説します。

続きのページは限定公開となります。下記フォームにお申し込みの上、特別コンテンツをご覧ください。

※掲載されている情報は予告なく変更・中止する場合がございます。予めご了承ください。