バックアップメーカー独自クラウドのメリット
では次にバックアップする先がパブリッククラウドではなく、バックアップメーカー 側が独自に用意するクラウドのパターンについても確認しておこう。
博士。このパターンの場合、やはり同じクラウドですから
パブリッククラウドとほぼ同じと考えていいのでしょうか?
それがそうでもないんじゃ。各社が独自にサービスしている内容やデータセンターの場所が異なるから導入前には条件をよーく確認する必要があるんじゃ。
サービスが異なるというと…
では早速見ていこう。まずはデータセンターの場所じゃ。
巨大なパブリッククラウドベンダーが提供するクラウドの場合には沢山のデータセンターが世界各地、通常東京や大阪にあるので、自分の会社に近いリージョンを選択する事が可能じゃ。しかしバックアップメーカー が提供するデータセンターはパブリッククラウドベンダーと比較すると数が少ない。つまりどんな事が問題になると思うかね。守くん。
パブリッククラウド
バックアップメーカー の独自クラウド
はい。例えば、会社が東京にあって、バックアップメーカー の提供するクラウドのデータセンターが北アメリカなど遠い場合には、データの遅延が発生します。またGDPRなどのデータ保護の観点からもやはり、データセンターの場所により法律が変わるので注意が必要です。
GDPRとは?
GDPRとは「General Data Protection Regulation」の略。EU内の個人データ保護を規定する法。IPアドレス・Cookieも個人情報とみなし、ユーザーの同意になしに取得すると罰則が適用される。 EU圏に会社がある場合はもちろん、日本からEUに商品やサービスを提供している企業、 EUから個人データの処理について委託を受ける企業も対象となる。
うん。よくできたな!? 災害などの観点からいうとバックアップ先のデータセンターは遠い方がいい場合ももちろんある。だが、実際に有事にデータセンターのデータをダウンロードしようとした時に、遅延が発生して遅くて使えないなんてことでは困る。だから回線の太さなどの環境も合わせて確認する事が必要じゃ。
その他に考慮すべき点はどこでしょうか?
次はデータのダウンロード料金の有無じゃ。通常のパブリッククラウドは前にも伝えた様に、基本データをリカバリする際にはダウンロードの従量制課金が別途発生する。

バックアップメーカー が提供するクラウドは基本通常時には利用しない事を前提に構築されている。だから有事の際にはデータのダウンロード料金が別途加算されないベンダーもある(2020年6月現在)。この考え方はバックアップメーカー の提供するクラウド特有の考え方なので、データのダウンロード時に料金が発生しないことはバックアップメーカー の独自クラウドの大きなメリットの一つと言える。
パブリッククラウド
バックアップメーカー の独自クラウド
またAWSなどは豊富なリソースがあるので、リソースが枯渇する事は基本的に無いと考えて良いが、バックアップメーカー の用意するデータセンターなどの場合にはリソースに限りがあるので事前にDRサイトとしてリソース確保の契約をしておかないといけないバックアップメーカー もあるぞ。
んー、なんだか考えることが多くて迷ってきたなぁ…
バックアップ・リストアに必要なコストはストレージ料金だけ!

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