バックアップの種類
さて、「バックアップの種類」は4つある。解説していくぞ。
❶フルバックアップ
形式を問わず、 丸ごと「全てのバックアップ」をとることを「フルバックアップ」という。
このフルバックアップは「復元すると完全に元の状態と同じ」になる。
簡潔で分かりやすいがバックアップに非常に時間がかかる。
❷差分バックアップ
前回のフルバックアップから「更新されたデータ」を取得するのが「差分バックアップ」である。
前回のフルバックアップと差分バックアップがあればデータは完全に元の状態と同じになる。
増分バックアップと比較するとバックアップデータが大きくなるがリストアの手間は増分と
比較すると楽である。
差分バックアップは早くリストアできるけど、回数を重ねるごとに
転送データが大きくなるからバックアップに時間がかかるんですね。
それに保存先のデータを定期的に消去しないと
容量が足りなくなるデメリットがありますね。
❸増分バックアップ
差分バックアップが初回バックアップからの「更新されたデータ」の取得に対して増分バックアップは「前回からの変更点の積み重ね」だ。つまりフルバックアップ+増分+増分+増分+増分+増分と増えていく。

よって、増分バックアップのほうが1回の転送量が少なくスピードは早いと言える。ただし戻すときにはフルをリストアした後に1回目の増分+2回目の増分+3回目の増分と重ねてリストアしていくのでリストアの手間が増える
また、途中のデータがない場合にはそれ以降のデータは復元できないというデメリットもある。
増分バックアップは早くデータを転送できる分、
リストアが手間だし、正常にバックアップが終了しなかった時の
リスクが高くなるんだなあ。
❹永久増分バックアップ
あらかじめ設定したバックアップの世代数を超えた場合、最も古い増分データとフルバックアップを合成させることでフルバックアップの世代を更新する。

よって、バックアップの際は増分データのみを転送すればいいため、増分バックアップと同等の速さでバックアップが可能である。
また、設定した世代数を超えるとフルバックアップと増分データを合成し、次世代のフルバックアップとして保存するため、最低限の手数で復旧できる。差分バックアップと増分バックアップのメリットを掛け合わせたバックアップ方法である。
永久増分バックアップなら、保存先の最大容量を
超えることなく半永久的に増分バックアップを
取り続けることができるんじゃ。
なるほど、わかりました!
ではこの 2つのオンライン/オフライン形式と4つのフル/
差分/増分/永久増分の組み合わせで2の4乗の16パターン

からバックアップ方法を考えればいいんですね。
まあ、初めはそれでいいじゃろ。
初めは…ってまだあるんですか?
バカモン!!!!
まだまだ始まったばかり。
バックアップは一日にしてならず!!じゃ。
はいはい、わかりました…
わかればよろしい。
沢山の手法があるからにはそれぞれメリット/デメリットがあるんじゃ。
下の一覧表をよーく確認するんじゃ。

・リストア時の手間が1度で済み、データ管理が楽。

・リストア時にはフル分+最新の差分バックアップの2つのデータをリストアするだけのため、増分バックアップに比べて短時間で済み、データ管理が楽。

・1回のデータ転送量を少なくできる。

・フルもしくは前回の増分バックアップからの変更のみバックアップするため、差分バックアップより保存先の容量が少なくて済む。

・バックアップデータ量が多いと、バックアップ時間がかかり、バックアップウィンドウに収まらない可能性がある。

・世代を複数残す場合、保存先の容量が圧倒的に不足する。

・フルバックアップからの変更が多くなると、徐々にバックアップするデータ量が増えていき、差分バックアップの時間が増えていく。

・差分バックアップのデータ量は累積で増えていくため、差分の世代数が増えると保存先の容量が不足する可能性がある。

・リストア時、フルバックアップと最新までの全ての増分バックアップデータをリストアするため時間と手間がかかる。

・バックアップ製品やバックアップ対象によっては、途中の増分バックアップが壊れると、それ以降はデータが残っていてもリストアできなくなる。

増分バックアップ
差分バックアップ
フルバックアップ
メリット
デメリット
永久増分バックアップ

・前回のバックアップからの変更のみバックアップし続けるため、1回のデータ転送量が少なくて済む。

・保存先の容量が少なくて済む。フルバックアップを取得しなおす必要がない。

・永久増分バックアップの仕組みや保存先によっては、合成処理やマージ処理に時間がかかる場合がある。

・バックアップ製品やバックアップ対象、保存先が限定される。

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