バックアップの形式
まず大きく分けて「バックアップの形式」は2つある。
❶ファイル単位のバックアップ
単純にファイルをコピーする」これはもっとも古典的かつ一般的なバックアップである。ファイルの大小、形式を問わない。重要だと思われるファイルやディレクトリをちがう場所、外部記憶媒体、ネットワークファイルサーバーなどにコピーすることだ。
ただし利用中のファイルはスキップされ、実際に利用する際に重要な「ファイルが取れてない!」ということもあるため、バックアップが正常に終了しているか定期的なログのファイル確認も必要である。
うーん。毎日ログのファイルを見に行くのは面倒ですね。
そこで 有償のバックアップソフト じゃ。
バックアップが正常に終了したかを記録した
ログが、毎日自動で指定のメールアドレスへ
送られる便利な機能があるぞ。
なるほど!
有償のソフトには便利な機能も沢山あるんですね。
❷イメージ単位のバックアップ
イメージ単位というとわかりにくいかもしれない。「ディスクを丸ごとバックアップする」と思っておくといい。これはシステム復旧や環境の複製などによく使われる手段である。そのため巨大なイメージファイルが生成されることも多い。HDDなどを丸ごとバックアップするときなどにイメージ単位のバックアップがおこなわれる。
ただし別サーバーに戻した場合にはOSのユニークなIDが重複したり、ドライバーが足りなかったりなどもあり基本は同スペックのサーバーに戻すことが推奨される。
そもそも 「ディスク丸ごと」 とか 「イメージ」 って、
イメージがわかないですね・・・
おっ! ダジャレじゃな!?
これは バックアップする複数のファイルやフォルダの階層構造を
保ったまま、複製したデータ(イメージファイル)にまとめる
から
「イメージバックアップ」というんじゃ。
そうするとバックアップを一から戻す際にアプリケーションの
再インストールやネットワーク情報の再設定もしなくていいんじゃ。
なるほど! よくわかりました。
一覧表にまとめるとこんな感じでしょうか?

・ファイル/フォルダ単位でバックアップ可能。

・ファイル/フォルダ単位でリカバリ可能。

・異なるスペック・OS の機器への復元も可能。

・WANを利用して遠隔地にもバックアップ可能。

・設定やアプリのインストールをしなくてよい。

・バックアップ対象を選ぶ手間がない。

・環境をまるごと戻すことができない。

・アプリや OS の設定などは1から行う必要がある。

・基本的に復元には、バックアップしていた機器と同じスペックのものが必要。

・一つの大きなバックアップイメージファイルとなるためWAN経由での遠隔地保管は不向き。

ファイルサーバーなど特定のファイル単位で復元が必要なサーバー
再設定が面倒なアプリケーションやOSを使用しているサーバーやPC
よくまとまっておるな。一点だけ補足じゃ。
近年仮想化環境が増えてきている。
仮想化はイメージバックアップと同じように
OSを丸ごと仮想化専用のファイルとして保存
ができるんじゃ。
ちょっと待ってください。
仮想化環境のバックアップって
物理環境とどう違うんですか?
ファイル単位
イメージ単位
メリット
デメリット
効果的な
バックアップ
対象
いい質問じゃ。仮想化環境は一つのサーバーで複数の仮想マシンを
動かすためにハイパーバイザーを使用しておる。
このハイパーバイザーが同じであれば、別のサーバーへ移行しても
前の環境でバックアップしたVMデータがそのまま使える
んじゃ。
よって、極端に言えば「仮想化環境のバックアップがあれば
イメージバックアップは不要」という考え方もできる。
この辺はサーバー管理者の思想により異なるから一概には言えないが、
一つの考え方として覚えておいてほしい。
物理環境のイメージバックアップ
イメージバックアップはサーバーのスペックに紐づいているため、異なるスペックのサーバーへ移行すると、復旧時にそれまでのデータは利用できなくなる。
仮想化環境のバックアップ
別のサーバーへシステムを移行しても共通のハイパーバイザーであれば、復旧時にバックアップデータがそのまま利用できる。
なるほど!
仮想化環境の導入でバックアップ環境も
かなり変化が起きているんですね。
続いて「バックアップの種類」じゃ。

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