クラウド活用もますます盛り上がりを見せる中、バックアップに関してはあと一歩連携に物足りなさを感じる人も多いのではないでしょうか?
その要因のひとつとして、いまだにオブジェクトストレージへは、ダイレクトにバックアップすることができない製品も少なくありません。
Networldマーケ担当わたくし木全、「S3使いたい!Azure BlobもS3互換も使いたい!」というユーザーのために、ガツンと言ってきましたよ!………ん?Veeamならv12からオブジェクトストレージへのダイレクトバックアップできる?……はい?
木全
「宮本さん、2022 カタールW杯も盛り上がりましたね!」
宮本
「いやーアツかったですね」
※木全が宮本にサッカーWカップを熱弁する様子
木全
「板倉選手のダイレクトロングパスからの浅野選手の角度のないシュート!最高でしたね」
宮本
「素晴らしかったですよねえ。三苫選手のラインぎりぎりの折り返しなんかも話題になりました」
木全
「今年はWBCもありましたからね。大谷選手のマイク・トラウト選手と対戦した、最後のフルカウントから空振り三振を奪いての優勝はまさに男同士のダイレクトな戦いでした…ますますダイレクト業界が盛り上がりそうですよね!」
宮本
「…はい?ダイレクト業界?スポーツじゃなくて?」
※ダイレクトパスを説明するために必要以上に強いパスをする木全
木全
「いやいや、宮本さん。Mr.バックアップだかなんだか知りませんけどね(※宮本さんは異常なほどのバックアップ愛から、巷でMr.バックアップと呼ばれています)、今どきダイレクト業界の話もできなきゃ、時代になんてついていけませんよ!」
宮本
「は、はあ…」
木全
「これからはバックアップだって、ダイレクトで保存できなきゃならないんです!やれ『クラウド使え』だなんだ言うくせに、いまだにクラウドのオブジェクトストレージに直接バックアップはできないじゃないですか!そんなんでIT業界に未来はあるんですか!口先だけじゃないですか!」
宮本
「あっ、できますよ。クラウドに直接バックアップ。Veeamのv12から」
木全
「へっ?」
※Veeamがダイレクトパスが可能な事を知り驚きを隠せない木全
木全
「できるんですか?直接バックアップ」
宮本
「できますよ。Veeamのv12からなら、Amazon S3、Azure Blob Storage、Google Cloud Storage、あるいはS3互換のオブジェクトストレージに、仮想マシン、物理マシン、NASを直接バックアップできるようになりました」
木全
「はえぇー」
宮本
「VeeamではNASなんかはオブジェクトストレージへの二次バックアップ自体できませんでしたが、今回のアップデートで直接できるようになりましたね」
木全
「えぇーうそぉー…」
宮本
「いや、ホント」
※ダイレクトパス可能な事実をまだ受け止められない木全・・・
木全
「えぇーっとぉー…そのぉー…整理すると…まず、これまでのVeeamでは、オブジェクトストレージにバックアップデータを保存したい場合は、一度バックアップサーバーを立てて、転送する形で二次バックアップするしかなかったですと」
宮本
「そうですね。先ほども言いましたけど、NASはそれもできませんでした」
木全
「ちょっとわたし、サッカーでしか表現できないんで、サッカーで図解しますね」
宮本
「画像作る手間が増えるだけだと思うけど…まあどうぞ」
木全
「とまあこんな感じで中盤の選手にボールを渡すしかなかったですと」
宮本
「うんうん、そうですね。オンプレミスにバックアップサーバーを立ち上げるユーザーはもちろん、最近では柔軟性やリスク分散の観点からハイブリッドクラウド構成をとって、クラウド上にバックアップサーバーを立てたいという企業も少なくないですね。特に多いのがVMware Cloud on AWSとか、あるいはAWSのEC2インスタンス上に立てたいというユーザーが目立ちます」
木全
「ほうほう」
宮本
「ただVMCやEC2を活用してハイブリッドクラウド構成でバックアップをとった場合、コストの問題が浮き彫りになります。もちろん企業によって『料金が高い安い』はさまざまですが、多くの場合、VMC環境にバックアップデータを保存するにしろEC2にアタッチされたEBSに保存するにしろ、一次バックアップ領域、つまりVMCやEC2にかかる料金がどうしても割高に感じられてしまうんですね」
木全
「VMCやEC2も比較的お高め料金設定だから、せっかくクラウド活用してバックアップしようと思ったのに、活用すればするほど、コストが割高になってしまうジレンマに陥ると」
宮本
「そういうことです。あとは、シンプルに手間の問題もあります。直接オブジェクトストレージに保存できないわけだから、一次領域の管理を必要とする分、運用管理に負担がかかりますね。だから、S3のようなオブジェクトストレージに直接バックアップできる機能が求められるようになったわけです」
木全
「それが今回のアップデートで…」
木全
「こうなったと」
宮本
「そう。バックアッププロキシがデータを読み込んで圧縮をするので、流れ的にはバックアップサーバーを経由しますが、バックアップサーバーにデータをため込む必要がなくなるというわけですね」
※真剣に宮本が木全に教えている
木全
「なるほど…シンプルな構成で、かつオブジェクトストレージだから安くバックアップデータを保存できるようになったってわけか」
宮本
「うん、そういうことですね」
木全
「でもMr.バックアップ、質問です」
宮本
「はいどうぞ」
木全
「えっMr.バックアップ否定しないんだ・・・。」
宮本
「どうした・・・?」
木全
「・・・たとえばS3もいくつかのストレージクラスがあって、 ライフサイクルを設定すれば自動で最適なストレージクラスに 移行してくれるけどさ」
宮本
「うんうん、そうですね」
木全
「万が一の際に都度バックアップデータをリストアしてダウンロード料金がかかっていたんじゃ、それはそれでコストに問題があるし、アーカイブに適したストレージクラスを使っても、今度は頻繁に呼び出ししづらくなるダウンロード速度の問題がでてくると思うんだけど。そもそもクラウドのオブジェクトストレージってバックアップデータの保存に向いてないんじゃないですか?」
宮本
「いい質問ですね!」
※宮本が木全に「いい質問ですね」と迫る、その人差し指からは恐怖すら感じる・・・
宮本
「オブジェクトストレージを活用したバックアップデータの保存には、たしかにそういった課題を指摘した声も多くあります。でも、そんなオブジェクトストレージの課題を解決できるストレージがあるんですよ。それが、Wasabi Hot Cloud Storageです!」
木全
「Wasabi Hot Cloud Storage…」
宮本
「Wasabiについては、次回に続くということで…」
木全
「ワサビといえば、寿司…。寿司&ワサビといえば…ワサビ寿司ロシアンルーレット…!!こりゃあ次回も盛り上がりそうですね…!」
宮本
「遊んでない?この人」
クラウド、オンプレ問わず、オブジェクトストレージへのダイレクトバックアップが可能になったVeeam。特にクラウドのAmazon S3やAzure Blob
Storageなどを使いたいという声も多かったので、これは待望のアップデートとなりましたね!
次回は、クラウドのオブジェクトストレージを使う上での課題をクリアしたWasabi Hot Cloud Storageとの連携について解説します!