 
       
      バックアップ・リカバリソリューション。各社からさまざまな製品が展開されていますよね。
          中でもVeeamは、今最も勢いのあるソフトウェアベンダーとして注目されています。
          といっても、それだけで「じゃあVeeam買います!」とはなりません。
        
          わたくしNetworldマーケター・木全(きまた)も、新しい商品の購入には慎重派のひとり。
          いいところも悪いところも知ったうえで、いちばん自分に合っているモノを選びたい。
        
          そんな木全が、先日新しい洗濯機を買うために低評価の口コミばかり漁っていたとき、ピンと閃いたのが本企画。
          題して「Veeam買ってよかったベスト5 買わなきゃよかったワースト5大発表!」セミナー。
        
今回はそちらの模様を、企画者である木全本人が、潜入レポという形でお届けします。
ユーザーのための企画を考える木全。「メガネがアイデンティティ」と豪語する
本セミナーはタイトルのとおり、Veeamを実際にお使いいただいているエンドユーザー様に、Veeamに対する「ホンネ」を発表 してもらい、Veeamさんにあれやこれやと答えてもらうイベント。
マーケ担当者としては本音で語ってほしいので、忖度している点があれば、メーカーさんであろうがエンドユーザーさんであろうが遠慮なくツッコんでいきます!
          「昨日100均で買いました」とピストルを掲げる木全
          
「マーケポリスとして忖度は取り締まります」というマスクの下は、まんざらでもない
        
※動画では、「Veeam買ってよかった点」についても詳しく解説しています!
セミナー動画はこちら 
          Networldミスターバックアップ宮本
「中島さんは、買ってよかった点と買わなきゃよかった点両方に、エージェントレスを挙げています。」
 
          フラワーオークションジャパン中島さん
「はい。Veeamさん、エージェントレスといいつつ、ランタイムモジュールが送信されていますよね?」
 
          Veeamさん
「ユーザー様が個別にエージェントをインストールする必要はない…のですが、厳密には、バックアップジョブが開始されると、対象となるVM(仮想マシン)にランタイムモジュールが都度走っています。」
 
          Networld宮本
「ランタイムモジュール、ですか。」
 
          Veeamさん
「小さいエージェントのようなもの…といいますか。バックアップ実行時に必要不可欠なもので、それがないと動かないものですね。Veeamでは、このランタイムモジュールがネットワークもしくはVMware VIX(仮想マシンを操作する開発者向けSDK)経由で各VMに送信され、バックアップが終わると、自動で削除するという仕組みになっています。」
 
          Networld宮本
「なるほど。」
 
          Veeamさん
「エージェントレス機能は、アプリケーションサーバーにもし不具合があった場合でも切り分けポイントを減少してくれることが好評です。原因解析の軽減に貢献してくれます。」
 
          Networldミスターバックアップ宮本
「インストールをする必要がないだけで、実際にはエージェントがある。ということは…我々今後は、エージェント『インストール』レスと呼んでもよろしいでしょうか?」
 
          Veeamさん
「エージェントレスでお願いします!!!」
セミナーでは、難しい内容を Veeamさん(顔出し名前出し声出し NG。といいつつ、ラストは満面の笑みで登場しているので、ぜひ動画でチェックしてください)が資料を使ってわかりやすく解説してくれた
目を閉じ集中して聞く木全。寝ているわけではない
※動画では、「Veeam買ってよかった点」についても詳しく解説しています!
セミナー動画はこちら
          続いて切り出したのは、ユーザー企業様Aのポメさん。
          顔出し・社名出しNGということでしたが、ポメラニアンのお面を被って登場されたときは、ピストルを持ってきて正解だと思いました。
        
これはまずいと思って、思わず構える木全
しかし、内容は真面目なポメさん。コロナ禍という現状も関係する課題について、言及してくれました。
 
          ユーザー企業Aポメさん
「我々は技術調査を行いながら、現場でメンテナンスなどをしますが、テクニカルなものではなくシニアインフォメーションがヒットしてしまいやすいのは、改善してほしいポイントですね。シニアインフォメーションも必要な情報ですが...」
 
          Networld宮本
「それに付随しているかと思いますが、2020年は日本語の上手な方によるサポートだったのが、2021年では日本語が不得意な方によるサポートになったため、仕方なく英語で問い合わせしたということも、不満な点として挙げられていますね。」
 
          ユーザー企業B山口さん
「サポート登録も基本英語?で、日本語で入力していいのかしょっちゅう迷います」
 
          ユーザー企業Aポメさん
「英語での問い合わせって、心の準備が必要です。」
 
          Veeamさん
「サポートに関しては、コロナ禍にあって人員リソースの不足によって、英語での対応が生じたのは間違いありません。ただ、随時改善のリクエストは送っており、現時点では大半のケースで日本語対応しております。」
 
          Networld宮本
「サポート登録情報の入力はどうでしょうか?」
 
          Veeamさん
「ケースオープン用のサイトは、日本語入力に対応しています。ただ、製品によっては日本語入力がなぜかできないものもあるため、この点は改善要求をしているところです。主力製品であるVBR(VeeamBackup&Replication)は日本語入力に対応しております。」
 
          ユーザー企業B山口さん
(Veeam側からストレージのバックアップを統合管理できる点など、メリット を熱く語るくだりがあって)ただ、英語メニューというインターフェースにどうしても苦手意識が...」
 
          Networld宮本
「山口さんと中島さんはともに、『英語メニュー』をワーストに挙げています。」
 
          ユーザー企業B山口さん:
「日本語に翻訳されたドキュメントを提供してくださるので、困らないといえば 困らないのですが...」
 
          Networld宮本
「このあたり、いかがでしょうかVeeamさん。なんかもう4・5年近く日本語対応してよと要望しているように思いますが...」
 
          Veeamさん
「VBRは、ソフトウェアで提供しているので日本語化のハードルが高いというのが正直なところです。ただ、WebUIで提供しているエンタープライズマネージャー(ver10~)はマルチランゲージに対応しています。」
 
          Networld宮本
「エンタープライズマネージャーはどのあたりまで対応可能なのでしょうか?」
 
          Veeamさん
「バックアップ取得状況のチェックやリストアなど、日々の運用レベルなら...といった具合 です」
 
          Networld宮本
「つまり、日本語で操作できる機能は増えている、という認識でよろしいでしょうか?」
 
          Veeamさん
「はい。マルチテナント(複数の利用者でソフトウェアを共有できる設計・構造)の場合、 管理者は英語メニューで、ユーザーは日本語メニューで利用するというケースもあります。」
 
          ユーザー企業B山口さん
「エンタープライズマネージャーは、ウチもジョブ(Job)の結果確認やリラン(rerun)する際に使っています。確認してエラーになっていれば、その場で再実行できるので、そこは助かっていますね。」
※動画では、「Veeam買ってよかった点」についても詳しく解説しています!
セミナー動画はこちら 
          Networld宮本
「山口さんは、インスタンス単位のライセンスを評価しつつも、ライセンスの適用状況や変更方法に不満が...ということですが。」
 
          ユーザー企業B山口さん
「ライセンスが自動割り当てのため、ライセンスが望んだホストに当たっていない場合、一度そのホストを消して、再度バックアップをホスト上のVMで実行しています。ライセンスが指定で きないのかっていう...」
 
          Networld宮本
「Veeamさん、これは...わざとそうしてます?」
 
          Veeamさん
「...なんででしょうね......」
 
             
          ユーザー企業B山口さん&Networld宮本
「(苦笑)」
 
          Veeamさん
「そもそも、インスタンスライセンスと、ホストCPUライセンスでカウント方法が異なっているのですが...ただ、2022年7月以降CPUソケットライセンスの販売が終了し、すべてのライセンスがインスタンスライセンスとなります。」
 
          Networld宮本
「なるほど。そうなると、今の山口さんの現象も起こらなくなると?」
 
          Veeamさん
「おっしゃる通りです。VMを指定していただければ、そのマシンがどのホストで動いていようとライセンスが引き継がれるので、「当たっていない」という現象はなくなるはずです。」
 
          Networld宮本
「すでに購入しているライセンスが損になったりするなんてことは...無いですよね?」
 
          Veeamさん
「マイグレーションパスなどもご用意しております。もちろん、移行しないという選択肢も ありますが、ライセンス移管の際はソケット追加できないので、その場合は移行が必要です。ただ、移行は条件 によってディスカウントが変わるメニューなどもご用意している最中ですので...ごにょごにょ...ともかく、現在ご利用中のお客様に損のない対応をするのは間違いない ので、ご安心ください。」
ここまでを終えて、最後に毒舌で有名なポメさんが放ったひと言が
「Veeamはトラブルがなさすぎて、ネタがないんだよね」。
今回はポメさん静かだったなと思っていたら...企画意図を覆すかのような発言にヒヤリとしながらも、結果オーライな気がしました。
一仕事終えて、満足げな木全
検証しないでただ製品のメリットを羅列しているメーカーさんより、悪いところも隠さずオープンにユーザーの声を聴いているほうが、信じてみたいですよね。結果的に、悪いところがほとんど見当たらないなら、それはそれで素晴らしいメーカーさんということがわかりました。
「Veeam買ってよかったベスト5 買わなきゃよかったワースト5大発表!」セミナー動画では、買ってよかった点も含めて、より詳細に解説しています。
ぜひ動画をチェックして、ほかのバックアップソリューションとどう違うのか見比べてから、自社に見合った製品をお選びください。
ちなみに今回のワーストで発表されたものは、貴重な意見として活かされるそうなので、引き続きVeeam製品の今後にも注目です。
Veeamでわからないことがあれば、ぜひ弊社 Networld までお気軽にご相談ください!