Microsoft製品販売には沢山のビジネス形態がございます。Microsoftは皆様がご存知の通りExcelやWord等のオフィス製品をはじめとしてOSやクラウド製品の多数の取り扱いがあり、製品ごとに販売形態が異なります。本Webサイトでは製品ごとの契約の違いなどを確認することが可能です。本ページではMicrosoftのAzureについて実際の利用方法などをデモを交えて紹介します。
Chapter03
Azureとは!?
Microsoft Azureって何?
Microsoft Azureは、Microsoftが提供するクラウドコンピューティングプラットフォームです。以前はWindows Azureとして知られていましたが、現在は多様なクラウドサービスを提供しています。これには、仮想マシン、データベース、ストレージ、ネットワーキング、セキュリティ、データ管理、メディアサービス、開発者ツール、アプリケーション統合、分析などが可能です。
Azure が提供する代表的なサービス
以下は、Microsoft Azureが提供する代表的なサービスの一覧です
1.コンピューティングサービス:
Azure Virtual Machines
Azure Kubernetes Service (AKS)
Azure Functions
Azure App Service
2.ストレージサービス:
Azure Blob Storage
Azure File Storage
Azure Disk Storage
Azure Data Lake Storage
3.ネットワーキングサービス:
Azure Virtual Network
Azure Load Balancer
Azure Application Gateway
Azure Content Delivery Network (CDN)
4.データベースサービス:
Azure SQL Database
Azure Cosmos DB
Azure Database for MySQL
Azure Database for PostgreSQL
5.AIおよび機械学習サービス:
Azure Machine Learning
Azure Cognitive Services
Azure Bot Service
Azure OpenAI Service
6.分析サービス:
Azure Synapse Analytics
Azure Data Factory
Azure Stream Analytics
Azure Databricks
7.セキュリティおよびアイデンティティサービス:
Azure Active Directory
Azure Security Center
Azure Key Vault
Azure Sentinel
8.開発者ツール:
Azure DevOps
Azure DevTest Labs
Azure API Management
Azure Logic Apps
これらのサービスはほんの一部の代表的なものです。2024年12月現在、Microsoft Azureは41,000以上の製品とサービスを提供しています。Azureの多様な機能を活用して企業のニーズに応じたソリューションを提供可能です。各サービスは、スケーラビリティ、セキュリティ、パフォーマンスを重視して設計されており、 クラウド環境でのアプリケーション開発や運用を支援します。
Azureのサービス提供範囲
AzureはPaaSとIaaSを統合したサービスでサーバーやCPUなどインフラストラクチャーの機能を持つIaaS、アプリケーションの開発環境となるPaaSの2つを合わせて提供します。下記の図はユーザーの管理領域とベンダの管理領域を明示的に示したものです。
クラウド基盤利用のメリット?
なぜオンプレミスではなくクラウド基盤を利用するとメリットがあるのでしょうか?クラウド基盤を利用するメリットは多岐にわたりますが、柔軟な対応ができる事がメリットです。以下のポイントが特に重要です。
クラウド基盤利用のメリット
コスト削減: 初期費用が低く、必要な分だけ支払う従量課金制が一般的です。そのためサーバーやインフラの維持管理費用が不要です
スケーラビリティ:
需要に応じてリソースを柔軟に増減できるため、ビジネスの成長に合わせたスケーリングが可能です。 そのため周期的に起こる繁忙期だけの利用なども可能です
迅速な導入:
インフラの準備が不要で、短期間でシステムを導入できます
可用性と信頼性:
クラウドプロバイダー(Azure)が高可用性と災害復旧機能を提供し、システムのダウンタイムを最小限に抑えます
場所を選ばないアクセス:
インターネット接続があれば、どこからでもシステムにアクセス可能です。 柔軟なテレワーク環境が求められる現社会において最も有効的な手段です
セキュリティ:
クラウドプロバイダーが最新のセキュリティ対策を実施し、データ保護を強化します
Azure 購入方法について
Azureの購入方法:「CSP従量課金」と「Open Value」の2つがあります。
「CSP従量課金」と「Open Value」は企業の規模や利用目的によって使い分けますが、その特徴を以下にまとめました。これらの違いを理解することで、企業のニーズに最適な購入方法を選択することができ、より適した購入方法を選択可能です。
CSP従量課金(Cloud Solution Provider)
料金体系:
従量課金制:使用した分だけ料金を支払う後払い方式です。初期費用や解約手数料は不要で、柔軟にリソースを増減できます。
月額課金:月ごとに利用したサービスに対して課金されるため、コスト管理がしやすいです
契約期間:
柔軟な契約:いつでも解約可能で、契約期間に縛られません
サポート:
パートナーサポート:CSPパートナーから技術サポートやサービスを受けることができます。そのためエンドユーザーの環境を理解したCSPパートナーが各種ソリューションや保守サポートなどと合わせて販売します
再販:
CSPライセンスは再販可能で、Azureを基盤とした自社のソリューションをエンドユーザーに提供することができます。
対象ユーザー:
中小企業:特にITリソースの柔軟な管理が求められる中小企業
メリット:
初期投資を抑えつつ、必要に応じてリソースを増減できるため、コスト効率が高いです
スタートアップ:成長段階にある企業が、ビジネスの拡大に合わせてITリソースをスケールアップするのに適しています。
システムインテグレーター:自社のソリューションにAzureを組み込んで提供する企業にも最適です
Open Value課金
料金体系:
前払い制:年間契約で、事前に見積もった料金を支払います。ボリュームライセンスでの契約が基本です。予め専用のチケットを購入するので事前の予算確保などが容易です
契約期間:
固定契約:通常3年間の契約期間が設定されており、長期的な利用を前提としています
サポート:
Microsoftサポート:直接Microsoftからサポートを受けることができます。ただし、場合によってはサポートが有償になることがあります。
対象ユーザー:
大企業:長期的なITリソースの計画が必要な大企業に適しています。ボリュームライセンスを利用することで、コストを抑えつつ一元管理が可能です
教育機関および政府機関:安定した予算管理が求められる組織に適しています。特に教育機関や政府機関では、長期的な契約が予算計画に合致します
導入時のサポートについて
Azureなどのクラウド移行を検討しているパートナー様やエンドユーザー様には下記の悩みがよくあります。
技術的な課題や 人材とスキルが無い。どうすればいいか?という課題です。もう少し深堀してみましょう!
技術的な課題や人的リソースの不足
・移行の複雑さ: 既存のオンプレミスシステムからクラウドへの移行プロセスの複雑さ。
・互換性の問題: 現行システムやアプリケーションがクラウド環境で正常に動作するかどうか。
これらの課題を克服するためには、事前の計画と評価が重要です。 ネットワールドでは下記の専門家の支援を”CloudPath Services(クラパス)”としてCSPパートナー様のご支援をしています。CloudPath Services(クラパス)を利用することでパートナー様は、スムーズなクラウド移行が可能になります。
Azure向けにクラパスで提供するもの
1.既存システムとの要件確認
互換性の問題: 既存のオンプレミスシステムやアプリケーションがクラウド環境で正常に動作するかどうかを確認する必要があります。特に、レガシーシステムを使用している場合、互換性の問題が発生しやすいです。
システムの再設計: クラウド環境に適したアーキテクチャ(例: マイクロサービス、コンテナ)に再設計する必要がある場合があります。
2. データ移行のサポート
データの整合性: データ移行中にデータの一貫性を保つことが重要です。特にトランザクションデータや履歴データの整合性を確保するための計画が必要です。
データ変換とクレンジング: データ型やフォーマットの違いを解決するために、データの変換や不要なデータのクレンジングが必要です。
3. パフォーマンスの確認
負荷テスト: クラウド環境でのパフォーマンスがオンプレミスと同等またはそれ以上であることを確認するために、負荷テストを実施します。これにより、リソースの最適化やスケーリング戦略を策定できます。
4. セキュリティとコンプライアンス
データセキュリティ: クラウド環境でのデータ保護が重要です。暗号化、アクセス制御、セキュリティポリシーの策定が必要です。
法令遵守: 特定の業界(例: 金融、医療)では、データの保管場所や処理方法について厳格な法令遵守が求められます。
5.ワークショップにより適切なトレーニング
オリジナルのAzureベーシックデザイン、移行等のトレーニングを提供しています。お客様参加型ワークショップ形式のトレーニング&コンサルティングメニューと、実際のクラウドインフラ構築及び移行作業に欠かせない20以上のメーカー製品の導入支援サービス、そしてパイロット運用支援を含むアフターサポートメニューから構成され、またその一部は無償で提供されます。
CloudPath Services(クラパス)のより概要内容は下記動画より確認可能です。
導入後のサポートについて
クラウドへ移行して終わりではなく、導入後にも運用とサポートが必要です。特に下記が重要となります。
運用体制の再構築: 新しい運用プロセスやツール(例: CI/CDパイプライン、監視ツール)の導入で24時間監視が必要です。
サポート体制の確立: クラウドプロバイダーからのサポートやSLA(サービスレベル契約)の締結が必要です。
ネットワールドではクラウド運用監視サービスとして「みまもりプラス」を提供しています。
みまもりプラス for Azureで提供するもの
本サービスは、クラウド運用監視サービス「みまもりプラス」をAzure上のシステム環境における導入後の運用監視サービスをリーズナブルなコストで提供します。Azure上のシステム導入後の下記のようなお悩みを解決するために、お客様は課題とクラウド活用の段階に応じて、必要なサービスの選択が可能です。
導入後よくあるAzureの課題:
・既に導入済みの環境でもサポートを利用したい
・利用状況に応じた柔軟なサポートを提供して欲しい
・24時間365日無停止のサポートを提供して欲しい
みまもりプラスfor Azureで解決
1.インスタンスごとの柔軟な料金体系
インスタンスごとにサービスレベルと対応時間を選択できるため、運用レベルや規模に合わせてご利用になれます。インスタンスごとに定額で必要な分だけ利用できるため、運用においてもパブリッククラウドと同様のメリットを享受いただくことができます
2.すでに導入済みの環境での利用が可能
お客様、もしくは、他のクラウドインテグレーターによって構築され、すでに稼働している環境でご利用になれます。
3.構成と運用もクラウドのように常にアップデート
マニュアル(運用手順書)に沿った運用の代行だけでなく、非定型業務の定型化、構成と運用の最適化など、品質改善のためのプロアクティブな取り組みをパッケージしたプランも提供しています。
4.セキュリティ強化
セキュリティパッチの適用と管理が標準で提供されているプランがあり、お客様のITインフラを常にセキュアに保ちます。その他、お客様社内のセキュリティ・ポリシーに合わせたアカウント管理やパッチ適用のスケジューリングなども可能です。
みまもりプラス for Azureサービスプラン一覧
項目 | 概要 | |
---|---|---|
1 | 24時間365日体制 | ・24時間365日体制 |
2 | システム監視 | ・24時間365日のAzure監視 ・障害時は、エンジニアが手順書と技術的ノウハウに基づき、サービス復旧 ・定期バックアップを行っている場合は、バックアップ正常性を監視 |
3 | 手順書外対応 | ・手順書がない障害に対してもノウハウをもとに対応いたします |
4 | バックアップ・リストア | ・必要に応じてバックアップファイルのリストアを実施 |
5 | 障害根本解決策のご提示 | ・インシデントの根本解決に向けた分析/提案 |
6 | 稼働状況レポート | ・前月分の障害報告・運用作業一覧を報告 |
7 | ベンダコントロール | ・保守契約を締結している製品ベンダへのエスカレーションや調整(一部別途有償サポート利用) |
8 | お客様からの問合せ内容 | ・問合せや依頼に対してクローズまで管理いたします |
従量課金料金の確認方法について
ネットワールド提供するサービスブランド「CloudNeW(くらにゅー)」をご利用いただくことで各種必要情報の確認や情報入手が可能です。
CloudNeWは大きく分けて2つの情報ポータルがあります。
コマースサイト(契約管理確認)
コマースサイト(契約管理確認)
CSPパートナー様に紐づく契約管理の確認や毎月の利用料金の確認が可能です。
パートナー企業の作業負荷を第一に考えた運用プロセスはそのまま、お申し込みから利用開始までの期間を大幅短縮!
情報ポータルサイト
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提案資料や運用ガイドは勿論の事、独自検証レポートや解説動画など、ビジネスに必要な情報を一元的に提供!