最新キーワードを抑えよう
NVMeとSCM
さて、機能編の最後じゃ。ストレージに関する技術は進歩し続けている。
これからメジャーになってくるであろう、最新テクノロジーについても
キーワードくらいは抑えておこう。
もっともっと速いストレージが出てくるんでしょうか!
ワクワクしますね。
うむ、いかにも。今回紹介する2つのキーワードは、
いずれもストレージの性能をアップさせるためのものじゃ。
1つめは「NVMe」というフラッシュストレージ向けに
開発された通信プロトコルじゃ。
従来のSSDはSASなどのインタフェースで接続していたが、
PCI Express(PCIe)で接続し、NVMeプロトコルで
アクセスすることで高速化するんじゃ。
ちょっとよくわかんないです・・・
これならイメージしやすいかな?
SASという接続方式は、元々はHDD用の接続方式じゃから、
どうしてもSSDではコントローラとSSD間がボトルネックとなってしまう。
NVMeを利用すれば、並列処理が可能となるため、大幅に転送速度を
向上できるというわけじゃ。
とりあえず・・・すごく速くなりそうなことは分かりました!
しかし、これはあくまでコントローラとSSD間の通信を
NVMeで行っているに過ぎない。
コントローラとSSD間だけじゃダメなんですか?
ダメという訳ではないが、これだけでは今度は
ストレージとサーバー間の通信が
ボトルネックになってしまうじゃろうな。
そこで登場するのが、
NVMe-oF(NVMe over Fabric)」じゃ。
NVMeがファブリックを越えるんですね!?
意味が分からず言っておるじゃろ!

でもそういうことなんじゃ。
ファブリック(Fabric)というのは、サーバーとストレージを接続する方式の1つじゃ。
NVMe-oFとは、サーバーからストレージのSSDまで(つまりファブリックを越えて)
NVMeで通信できるようにしたものじゃ。
そして2つめのキーワードは
SCM(ストレージクラスメモリ)」じゃ。
これはメモリとSSDのアクセス速度の差を埋める
「新しいメモリ」として注目されており、代表的な製品として、
Intelとマイクロンが開発した「3D XPoint」がある。
メモリとSSD、どちらもすごく速い印象でしたが、
まだまだ速度の差が大きいってことですね~。
うむ。
SSDからSCMにすることで、アクセス速度がおよそ7倍も向上するとも
言われておる。
また価格もメモリよりも安価に製造できることから、
今後各ストレージメーカーが本格的に採用していくと見られておる。
7倍・・・!?
そしてさらに、
今後NVMeとSCMの両方が使えるストレージ製品も
メジャーになってくるじゃろう。
そうなれば今までとは比べ物にならない性能に
なってくるじゃろうな。
技術の進歩はすごいですね。
今後どんな製品が出てくるのか、楽しみです!

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