性能や容量の拡張方法
スケールアップとスケールアウト
さて次はストレージの拡張方法について勉強しよう。
これまで容量を削減する機能や性能を上げる
機能について説明してきたが、
それでもストレージの性能や容量が足りなくなってきた・・
という場合、どうすればいいじゃろう?
スペックがいい、上位のモデルに変更すればいいんですよね?
そう、それも1つの方法じゃ。
ハードウェアを高性能なものに交換したり、ドライブを増設して
性能や容量をアップさせる方法を「スケールアップ」と言う。

一方、台数を増やして拡張する方法を「スケールアウト」と言う。
スケールアップ
スペックの良い上位モデルに交換したり、
ドライブの増設を行うことで、
性能や容量を増やす方法
スケールアウト
複数のストレージを束ねて
台数を増やすことで
性能や容量を増やす方法
なるほど、台数を増やすという方法もあるんですね!
うむ、スケールアウトはシステムを停止せずにノードを追加することが
できるのがメリットじゃな。
頻繁に性能や容量の拡張が発生するようなシステムであればお勧めじゃ。
また製品によって、「スケールアップに対応しているもの」、
「スケールアウトに対応しているもの」、「両方対応しているもの」、
と様々なので対応状況をまずは確認し、今後の拡張計画を考えて選択してほしい。
スケールアップだとシステム停止が必要なんですか?
うむ。CPUやメモリの性能をあげるには、交換が必要になるからじゃ。
とは言え、
今はスケールアップも無停止で行えると謳っているストレージも多いんじゃ。
実際は、安全のために念のため、停止した状態でアップグレード作業を
実施しているケースも多いがのう。

ちなみに「冗長化」はアップグレードの際にも活きてくるんじゃ。
ストレージコントローラが冗長化されていれば、このように無停止での
アップグレード作業が行える。
両側のコントローラで処理している
(Active-Active)構成の場合は、
一方のコントローラに処理を寄せる
片側のコントローラを停止させ、
新しいコントローラに入れ替える
今度は入れ替えた後の
コントローラに処理を寄せて、
同様にもう一方も入れ替える
両側のコントローラの入れ替えが完了!
元通り両側のコントローラで
処理するよう戻す
冗長化、大活躍ですね!

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