性能を上げる機能
キャッシュ高速化
さて、ここからはストレージの性能を上げる機能について紹介しよう。
SSDとHDDを組み合わせたハイブリッドストレージの多くは、
SSDをキャッシュとして使うことで性能をアップさせているんじゃ。
キャッシュ・・・って何でしたっけ?
ううむ、まずは「キャッシュ」の説明から必要じゃのう。一般的にキャッシュとは
一時的にデータを保存して、次にアクセスするときに高速化する仕組み
のことじゃ。「Webブラウザのキャッシュ」などは聞いたことはないかね?
一度開いたページをもう一度開いた時にサクっと表示されるのは、キャッシュの
おかげなんじゃ。
確かに!1回目はすごく時間がかかったのに、2回目は一瞬で開いた!
ということがありますね! それがストレージとどう関係あるんですか?
ストレージの世界におけるキャッシュとは、キャッシュメモリのことじゃ。
CPUの処理速度は非常に速いので、CPUから見るとハードディスクの速度は
非常に遅い。その溝を埋めるのに使われているのがキャッシュメモリじゃ。
トラックでどんどん荷物を運んだとしても、最終的に人が1つずつ運ぶとなると、
人がボトルネックになるようなイメージですね。
まあそんな感じじゃ。
君の例だと、ボトルネックを解消するには台車があれば
解決しそうじゃが・・・
ストレージの場合は キャッシュメモリ を使うんじゃ!
キャッシュメモリに一時的にデータを保存して、
アクセスを高速化するのが
ストレージにおけるキャッシュ機能じゃよ。
キャッシュメモリって、つまりメモリですよね。
メモリってそんなに速いんですか?
ではメモリとハードディスクの速さの差を見てみよう。
ハードディスクやメモリの速さは一般的に、
ハードディスクはミリ秒単位、メモリはマイクロ秒単位で表される。
つまり、ハードディスクとメモリの速さは約1,000倍以上差があるということじゃ。
こうしてみると、ハードディスクってすごく遅いんですね・・・・。
ボトルネックになるのがよく分かりました。
うむ、ハードディスクが遅いので、キャッシュメモリの出番じゃ!
キャッシュメモリ上にデータがあれば、速いメモリ上からデータを読み込めば
いいので性能を上げることができるというわけじゃな。
キャッシュ上にデータがあれば
読み込み速度が、○○ ミリ秒 から ○○ マイクロ秒 になるってことですね。
かなり速くなりそうですね。
さらに、SSDを2次キャッシュとして利用することで
高速化を図っているのが ハイブリッドストレージ じゃ。
SSDもメモリ程ではないが、ハードディスクより
遥かに速いので、キャッシュとして使える
ということじゃ。

ただしキャッシュ用のSSDは、あくまで
キャッシュ用じゃ。
基本的にデータ保存領域としては使えないから
実効容量に含めてはいかんぞ。

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