ストレージの分類
(アプライアンス/SDS/クラウド)
これまで、ドライブによる分類と、接続方式による分類が出てきましたね。
他の分類はあるんですか?
あとは提供方法による分類もある。
企業向けのストレージと言っても、
大きな筐体にドライブが何本も
入っているものだけじゃないんじゃ。
色々なストレージ
アプライアンス 
SDS
(Software-Defined Storage)
クラウド
専用の筐体で
提供されるストレージ
ソフトウェアによって、サーバーの
内蔵ディスクを、共有ストレージ
のように使用することができる
パブリッククラウドや
プライベートクラウド上で
提供されるストレージ
・専用のハードウェアで提供されるため、
 信頼性や性能面において優れている
・要件に合わせて、柔軟なチューニング
 やカスタマイズが可能
・ハードウェアは、汎用サーバーを
 使用することができるため、比較的
 安価に導入できる場合が多い
・必要な時に、必要な分だけ簡単に
 ストレージを用意できる
・増設が必要な場合、機器の調達から
 納品、構築まで時間がかかる
・構築、管理において、高度な知識が
 必要な場合が多い
・耐障害性や性能面でアプライアンスに
 劣る
・障害箇所の切り分けが難しい
・パブリッククラウドの場合、従量課金
 となるため、コストの予想が立てにくい
クラウドストレージは・・・
僕もGoogleやAppleのやつ使ってますよ!
そうじゃな、それもクラウドストレージの一種じゃ。そのイメージでいいじゃろう。
やはり近年、クラウド化の流れが強く、システム導入の際はまずクラウドを検討
するという方針の企業が増えておる。

システム全体ではなくとも、例えばバックアップ先をクラウドに持っていきたい
という要望も多いから、以下のような構成も増えておる。
自社がある地域で災害があったとしても、クラウドにバックアップを取っておける
なら安心じゃのう。
※各社ストレージベンダーや、
 バックアップベンダーの
 製品を利用
本番システムのデータは
自社に設置のストレージ
(アプライアンス)に
バックアップは
パブリッククラウド上に
それでは今後は全てクラウドストレージに
なってしまうのでしょうか?
そうとは言えん。
まず1つは、「機密データをクラウドに置くことは許さない、必ず自社保有の
ストレージに置かなくてはいけない」というポリシーの企業もある。
他にも、クラウドは使った分だけ課金される従量課金が基本となるため、
会計の都合でオンプレミスを選択する企業もあるじゃろうな。

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