ドライブとは?
先程から、ドライブドライブと言っておるが、ドライブとは何かは分かっているかね?
はい、ハードディスクのことですよね!(ドヤ)
半分正解じゃ。実はハードディスクのことだけではない。
最近はSSDという新しいドライブも多く使われるようになってきたんじゃ。
それぞれの特徴をまずは見てみよう。
ハードディスク(HDD)の構造
アームの先端の磁気ヘッドがプラッタ上を動き、データの読み書きを行う
ガラスやアルミ板の上に、
磁性体を塗布した円盤
(プラッタ)が高速回転する
データ読み込みのステップ
①読み込むデータのあるトラックにヘッドを移動する(シーク時間)
②読み込むデータの先頭がヘッドの下に来るのを待つ(回転待ち時間)
③読み込むデータが全てヘッドの下を通過すれば読み込み完了(データ転送時間)
ひえ~、ハードディスクって激しく動く上に、繊細なパーツで構成されているんですね。
これは壊れやすそうです。
またHDDの中にも、いくつか種類がある。
接続の規格と性能によって、主に下記3種類に分類されておる。
NL-SASは、SATA同等のディスクに、SASのインタフェースを付けたものじゃ。
企業向けのストレージでは、最近はSATAは使われなくなり、
SASとNL-SASの2種類の選択肢になっていることが多いぞ。
7,200回転/分ってどれくらいの速さですか?
イメージが湧かないです。
全自動洗濯機の脱水時で1,000回転/分 くらい、
家庭用の扇風機の「強」で1,100回転/分 くらい、
と言えばイメージしやすいかのう?
ひえ~! SATAディスクは低速といっても相当な速さで
回転しているんですね!SASだともっとすごいですね。
既になかなかの速さで回転しているから、ハードディスクの性能を
これ以上に向上させることは難しいんじゃ。
そこで登場するのがSSDじゃ!
SSD(Solid State Drive)の構造
電子により書き込み/読み取りを行う
(物理的動作を伴わない)
NAND型フラッシュメモリを
使用している点では、
USBメモリやSDカードと
仕組みは同じ!
NANDフラッシュとは?
・不揮発性(電源を切ってもデータが消えない)の半導体メモリ
・「セル」と呼ばれる小さな区画に電子を貯めることで情報を記憶する
・保存された情報は、電圧の変化を使ってオンオフを切り替え、コピーや削除を行う
HDDとSSDは全く構造も仕組みも異なっておる。
それぞれのメリットとデメリットをまとめるとこのようになる。
HDDは物理的な動作が多いから、性能が遅くて電気代もかかるし壊れやすい。
SSDはメリットが多いけど、コストがかかるということですね!
性能はそこそこでいいからコストを抑えたいならHDD、
お金がかかっても性能が必要ならSSDってところですね。
ちなみに、HDDとSSDを組み合わせて使用するのが「ハイブリッドストレージ」。
全てSSDで構成されたストレージは「オールフラッシュストレージ」と呼ばれておる。
SSDの低価格化に伴い、近年ではオールフラッシュストレージのシェアが
広がってきておるんじゃ。
ハイブリッドストレージは、金額も性能もオールHDDとオールフラッシュの
間って感じですね? 適材適所で選択するのが大事ということですね!
ところで、SSDの容量が「小さかった」というのはどういうことですか?
数年前までは、SSDは大きくても数百GB程度のものしかなかったんじゃ。
しかしこの数年で、技術の進歩によりSSDの高密度化が進み、
10TBを超えるSSDも登場してきた。
今後ますます大容量のSSDも出てくるだろうと言われておるんじゃよ。
SSDの大容量化のひみつ
SSD登場当初は、1つのフラッシュセルに対して1ビットの情報しか保存できなかったが、
1つのセルに保存できる情報を増やすことで、大容量化を実現。
つまり1つのセルあたり、QLCはSLCと比べて8倍の容量を保存できる
ということになる。こうしてSSDの大容量化と低価格化が進んだんじゃ。
ただし一般的に、SLCのほうがシンプルな分、性能と耐久性においては
優れているんじゃ。

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