第1章:ストレージの基礎
そもそもストレージって何?
高価なストレージって必要!?
博士~! 突然ですが ストレージ って何ですか?
本当に突然じゃな、出板くん・・・
ストレージとは、直訳すると「貯蔵」「保管」「倉庫」
という意味じゃが、ITの世界では「データを貯めるところ
と思っておけばいいじゃろう。
さてここで問題じゃ、
この中でストレージはいくつあると思うかね?
見慣れないものもありますね・・。
USBメモリやSDカードはよく使うけど・・
データを貯めると言えば貯めてますよね。
これももしかして「ストレージ」なんですか?
その通り!
実は上に挙げたもの全て「ストレージ」なんじゃ。
ただし機能も金額も容量も様々。
大体次のような感じじゃ。
色々なストレージの金額と容量
一番右の大きな機械のようなものは、100万円以上もするんですか!?
どれも「ストレージ」なんだったら、安いものだとダメなんですか?
もちろん用途によってはUSBメモリやSDカードなど、
安いものでOKじゃよ。
個人的に写真データを保存する場合などじゃな。
しかしそれが企業のデータだとしたらどうじゃろう?
企業のデータ・・と言うと、 お客さんのデータ だったり、
取引先のデータ だったりでしょうか?
その通りじゃ、他にも業種によって、
例えば自動車会社だと「設計データ」、銀行だと「預金情報のデータ」、
デパートだと「取り扱い商品のデータ」など・・・
まさにデータは企業の命といっても過言ではないのう。
その命ともいえるデータを家電量販店で買えるような1万円のストレージに
保存していたとすると、何が起こるじゃろう?
データの損失
ストレージの保護力が十分ではないため、
故障してしまうと最悪の場合データが失われてしまう・・・
故障 = データ損失
容量の不足
容量がそれほど大きくない上に、容量拡張ができない場合が多い。容量が不足したらその都度新しいストレージを買い足す ことになる・・・
性能の不足
システムの性能はストレージの性能にも依存。
アクセスに時間がかかる
システムでは皆イライラ・・・
どれもまずいですが、データの損失は特にまずいですよ!
銀行のストレージのデータが消失したとしたら、
僕の貯金もなくなっちゃうってことですよね。
それは許せない!訴えてやる!
まさに、データの消滅によって裁判沙汰になるケースもある。
それで多大な賠償金を払うことになるだけでなく、
顧客の信頼を失ってしまいビジネスを継続できなくなることも考えられる。
だからこそ大きな投資をして、高価なストレージを買うんじゃな!
高価なストレージだったら、壊れないし、データも消えない
ということですか?
もちろん機械である以上、100%壊れないという保証はない。
ただし、万が一どこかが壊れたとしても
システムに与える影響が少ないデータが消えない
などといった優れた機能を持っているんじゃ!

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