Dell PowerVault ME5

更新日:2025/04/24
もっとも低コストかつ大容量のエントリーストレージ

もっとも低コストかつ大容量のエントリーストレージ

PowerVault ME5は、Dell Technologies社のストレージ製品の中でもっとも低コストで導入可能です。ヘッドとなるサーバーは必要ですが、3Tierの共有ストレージやバックアップデータの保管先、ファイルサーバーに接続して拡張筐体として使用する等、様々な用途でご利用いただけます。

PowerVault ME5は低コストかつ大容量なデータに対応可能なブロックストレージです。中小規模環境の仮想化基盤としての利用やアーカイブ用途として適しています。ただし同製品のご利用には必ずヘッドとなるサーバーが必要です。
PowerVault ME5単体で使うことはできませんので、ご注意ください。

DAS構成
SANストレージ構成

PowerVault ME5はSAS、FC、iSCSIといったプロトコルに対応しており、サーバーとストレージ間にスイッチを挟む構成でも、スイッチを挟まない構成でも利用可能。ディスクエンクロージャーを追加することでディスク容量の拡張にも柔軟に対応。必要なディスク容量が10TB未満の小規模なストレージ環境に最適なストレージです。

接続方式FC(ファイバーチャネル)iSCSISAS
サーバー
との
接続形態
直接接続/FCスイッチ経由直接接続/Ethernetスイッチ経由直接接続
接続速度16Gb32Gb10Gb25Gb12Gb
接続する
スイッチの
選択例
DS-6610B
DS-6620B
DS-6630B
MDS-9132T
MDS-9148T
MDS-9396T
S4112F-ON
S4112T-ON
S4128F-ON
S4128T-ON
S4148F-ON
S4148T-ON
S5212F-ON
S5224F-ON
S5232F-ON
S5248F-ON
S5296F-ON
-
サーバーの増設ディスクとして
共有SANストレージとして
仮想基盤として
小規模なVDI基盤として

通常のストレージの場合
(デュアルのみ)

冗長化のため、ストレージ構成はデュアルコントローラーの選択がベター。 安全性は高いですがコストが高くなりがちというデメリットも…

通常のストレージの場合(デュアルのみ)

PowerVault ME5の場合
(デュアル・シングル選択可能)

ME5はDellストレージの中でシングルコントローラーを選択できる唯一の製品
冗長性はデュアルコントローラーよりも劣りますが、非常に低コストで構成できるため大容量のバックアップデータ保存先などにも適しています。

PowerVault ME5の場合(デュアル・シングル選択可能)

ADAPT RAIDの仕組み

ADAPT RAIDの仕組み
ADAPT RAID構成は最低12本のディスクが必要です。

PowerVault ME5は、従来のRAID1やRAID5,6などのほかに独自のRAID方式「ADAPT」を指定できます。
ADAPT( Advanced Distributed Autonomic Protection Technology )は、直訳すると 「自動分散型割り当て保護技術」。
データを保存する際、PowerVault内のすべてのディスクに対して均等に分散・配置するディスク障害に備える技術です。スペアディスクを個別に設定する必要がなく、ディスク障害時のリビルド(再構築)も非常に高速です。

ポイント大容量のディスク環境でも安心できる耐障害性

ディスク障害時の
リビルドが高速!

リビルドにかかる時間はディスク本数によっては従来型のRAIDの数分の1。

ディスク追加や
容量の拡張が簡単!

ディスクグループへのディスク追加が1本単位で可能で追加分の容量を即時利用。

スペアディスク不要!
全ディスクにスペア領域分散

スペア分の容量が全ドライブに対して分散配置。

スナップショット

スナップショットとは、ある時点でのデータ領域を、まるで写真を撮るように素早くコピーしそのままの状態を保存する機能です。過失によって本番ボリュームが削除・改竄されたりしても、スナップショットからファイルを簡単に復旧できます。

レプリケーション

レプリケーションとは、ストレージを複数用意し本番環境のデータを別のストレージに複製する機能です。PowerVaultは双方向の非同期レプリケーションが可能。 サイト間のストレージ2台でデータを保持することで、災害などの要因で本番環境のストレージにトラブルが起きたとしても、遠隔地のストレージを利用することで業務を継続することができます。

各製品の詳細なスペックです。先述したシングル/デュアルコントローラーの選択ができるモデルはME5012とME5024の二つです。 ME5084はデュアルコントローラーのみとなりますのでご注意ください。また拡張時には専用のエンクロージャーの追加が必要です。

RAIDコントローラー(RBOD):ストレージ筐体拡張エンクロージャー(EBOD*⑵)
ME5012
ME5024
ME5084
ME412
ME424
ME484
モデル名ME5012*⑴ME5024*⑴ME5084ME412ME424ME484
初期構成2U-12ドライブ2U-24ドライブ5U-84ドライブ2U-12ドライブ2U-24ドライブ5U-84ドライブ
最大
Raw
容量
システム8PB8PB8PB*⑶ ME5012、ME5024配下:
2Uエンクロージャー×9
ME5012、ME5024、ME5084配下:
5Uエンクロージャー×3
18TB HDD / 7.68TB SSD4.752PB4.720PB6.048PB*⑷
最小 / 最大ドライブ数2/2642/27628/336*⑶
コントローラーシングル&デュアルシングル&デュアルデュアル
コントローラーメモリ コントローラーあたり16GB
メディアタイプ3.5” HDD2.5” SSD2.5”/3.5” HDD/SSD3.5” HDD2.5” SSD2.5”/3.5” HDD/SSD
プロトコル16/32Gb FC、10Gb iSCSI BaseT、
10/25Gb iSCSI Optical、12Gb SAS
12Gb SASバックエンド
動作モード仮想(すべてのデータサービス)&リニア(パフォーマンスベース)
パフォーマンス640K IOPS、100%シーケンシャルRead、16Kブロック、R5、仮想
スループット12GB/s Read & 10GB/s Write
HWの可用性ファイブナイン(デュアル コントローラー モデルのみ)

⑴ デュアルコントローラーのME5012およびME5024 モデルはDC電源で使用可能 

⑵ RAIDコントローラーRBODのみを接続先とする拡張ユニット

⑶ ME5ファームウェアは、ドライブ容量の増加に応じて最大8PB(コントローラーあたり4PB)をサポートするように設計

⑷ 18TB HDDで最大6.048PBまたは336ドライブ(先に上限に達した方)

PowerVault ME5のハードウェア詳細です。
2Uのモデルが全面のベゼルを開けてディスクを増設するのに対し、5Uでは左ページの下段右の図のように、上面の天板を開けてディスクを差し込むことで増設します。

ハードウェア背面図は現物と仕様が異なる場合がございます。詳細については別途お問合せください。

前面

PowerVault ME5 ヘッド(DPE)前面

背面

PowerVault ME5 ヘッド(DPE)背面

前面

PPowerVault ME5 拡張エンクロージャー(DAE)前面

背面

PowerVault ME5 拡張エンクロージャー(DAE)背面

ポイントDPE・DAEとは?

DPE(Disk Processor Enclosure)は、ストレージシステムのコントローラーユニットのこと。DAE(Disk Array Enclosure)は、ディスクドライブを収納するための拡張エンクロージャー。ストレージの容量を増やすために使います。

PowerVault ME5では、すべての機能が予めハードウェアにバンドルされています。
ハードのモデルに応じて機能が追加されるといったこともなく、ライセンス体系は非常に簡潔です。

主な機能一覧

ADAPT RAID
ADAPT RAID

RAIDグループ単位ではなくディスクを1本ずつ増設できるため、低コストで容量拡張。

シンプロビジョニング
シンプロビジョニング

仮想ディスクグループ内の必要に応じて物理ストレージ容量を割り当てて消費します。

SSDリードキャッシュ
SSDリードキャッシュ

以前読み込んだデータをキャッシュしアプリケーションIOの実行速度を向上します。

非同期レプリケーション
非同期レプリケーション

PowerValutの筐体間非同期レプリケーション機能。DR対策やPowerValut同士のデータ移行におすすめです。

スナップショット
スナップショット

ストレージ内のデータをコピーし同じ筐体内に保存し、スナップショットデータで復元。

暗号化
暗号化

ディスク内のデータを暗号化し、盗難による情報漏洩から内部のデータを保護。

ボリュームコピー
ADAPT RAID

ボリューム内のデータを同じハードウェア内の別ボリュームにコピー。

パフォーマンス監視や容量予測もできるストレージ管理ツールです。
SaaSタイプなので、クラウド上から遠隔地のストレージのパフォーマンスをモニタリング・管理することが可能です。予測分析もできるので、将来的な増設のプラン作成にも役立ちます!

セントラルモニタリング

セントラルモニタリング
  • パフォーマンス、容量、システム構成、データ保護設定の一元監視
  • CPU利用率、RPO、ストレージプール、LUN、ファイルシステム構成の確認

プレディクティブアナリティクス

プレディクティブアナリティクス
  • 問題を起こす可能性を事前に認識し、予測する
  • 容量、パフォーマンスにおける計画と最適化

プロアクティブヘルススコア

プロアクティブヘルススコア
  • ストレージシステムの健全性スコア
  • ベストプラクティスやリスク管理における問題の修復の管理、把握
SSDの寿命予測で安心

現在の利用傾向から約何日後に書き込み回数上限に到達するかを予測し表示。

緑:残り90日以上
黄:残り1-90日
赤:残り0日

※最大表示は180日以上

低コスト&大容量という特徴を活かし、バックアップデータのアーカイブ先に適しています。また、SANにも対応できるため、中小規模の3Tier環境の共有ストレージにも。

下記構成は2025年3月時点の定価です。詳しい金額はお問い合わせください。

本番環境のバックアップ・アーカイブ専用ストレージ用途にもオススメ。

低コスト&大容量なので日々増え続けるバックアップデータの保存先として最適です。

本番環境のバックアップ・アーカイブ専用ストレージ用途にもオススメ。

価格例①

モデルPowerVault ME5012
参考定価¥7,168,016
ディスクNL-SAS HDD 4TB×12
RAIDADAPT RAID利用想定
実行容量32TB
保守ProSupport Plus 4時間ミッションクリティカル5年
ローコストでSAN環境を構築可能!

とにかく価格重視で3Tier構成をご希望の方におすすめの構成です。

構成例②:3Tierの共有ストレージ

価格例②-1

HDD
モデルPowerVault ME5024
参考定価¥8,028,271
ディスクSAS HDD 2.4TB×20
RAIDADAPT RAID利用想定
実行容量32.64TB
保守ProSupport Plus
4時間ミッションクリティカル5年

価格例②-2

SSD
モデルPowerVault ME5024
参考定価¥17,811,102
ディスクSSD 3.84TB×14
RAIDADAPT RAID利用想定
実行容量38.86TB
保守ProSupport Plus
4時間ミッションクリティカル5年

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