『買~い』と気合の握りこぶしポーズ。前半戦の買いドキポーズとは違い照れもなくなりました

『買~い』と気合の握りこぶしポーズ。前半戦の買いドキポーズとは違い照れもなくなりました

【コスパ最強決定戦】PowerStore500Tと5000Tを現役SEが徹底検証してみた

2021年に発表された、Dell EMC PowerStoreエントリーモデル。その名もPowerStore 500T
でも、エントリーモデルって本当にコスパいいの!?って思いません?

ということで今回、わたくしNetworldマーケター・野田が禁断の企画をご用意!
500Tの魅力を2記事にわたってお届けしています。

前回の記事では、メーカーさんお立合いのもと、弊社SEのお二人に「果たしてPowerStoreエントリーモデルは今が買いドキなのか!?」を評価してもらいました。

後半戦の今回は、500Tの上位レンジである5000Tと比較して、本当のコスパ最強はどっちなのか!?を徹底検証!

発見あり、笑いあり、納得あり…メーカーさん&現役SEによる検証バトルがスタートです!
イベント動画へのリンクも貼っているので、ぜひ最後までお楽しみください。

PowerStore500Tのおさらいと、PowerStore5000Tを教えて!

Networld野田

Networld野田

「後半戦は『PowerStore500T vs 5000T 本当にコスパ最強なのはどっちだ!?』イベントということで、Dell EMC PowerStore500Tと、上位レンジの5000Tの対決形式で徹底検証していきます!」

Dell EMC石山さん

Dell EMC石山さん

「よろしくお願いします」

Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん

「よろしくお願いしまーす!」

Networld SE 山元さん

Networld SE 山元さん

「よろしくお願いしまーす!」

Networld野田

Networld野田

「前回に引き続き、メーカーであるDell EMC石山さんと、弊社SEのお二人に来てもらいました。よろしくお願いします!」

Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん

「今回は500Tの検証結果を僕が…」

Networld SE 山元さん

Networld SE 山元さん

「そして5000Tの検証結果を僕がお伝えし、最後にどちらが優れているか、点数化してジャッジします」

Networld野田

Networld野田

「お二人、普段は仲いいですよね?このイベントでケンカ別れみたいになるのだけはやめてくださいね!」

Networld SE 山元さん
 Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん・山元さん

「なりません(笑)」

それを聞いてひと安心。それではさっそくいきましょう!

それを聞いてひと安心。それではさっそくいきましょう!

PowerStore500T・5000Tの基本スペック

Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん

「PowerStore500T・5000Tの基本スペックがこちら」

それを聞いてひと安心。それではさっそくいきましょう!
それを聞いてひと安心。それではさっそくいきましょう!
Networld SE 山元さん

Networld SE 山元さん

「CPUは、500TがCascadeLake、5000TがSkyLakeという違いがありますね」

Networld野田

Networld野田

「あとは前回も解説しましたが、500Tは100Vにも対応しているところが注目ですね」

Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん

「そうですね、CascadeLakeのほうがSkyLakeよりひとつ新しい世代で、わずかながら性能差があります。500Tの100V対応は前回もお伝えしたとおり、自社ビルなどでそのまま導入できるなど、導入のしやすさがアップしたと見ていいと思います」

ふむふむ
Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん

「5000TはNVRAMが追加されているので、書き込み動作の違いを軽く説明しておきましょう」

Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん

「500TはDRAMメモリに、5000Tを含む1000T以降はNVRAMに書き込まれるという違いがあります。書き込みおよび読み込み動作の流れとしてはこんな感じですね」

【書き込み】

  1. ①ストレージに対して書き込み動作があったら、重複排除/圧縮を実行
  2. ②データを2MBストライプにする
  3. ③Diskに書き込み※500Tの場合はキャッシュに書込→ACKを返し、1000T以降はNVRAMに書込→ACKを返す

【読み込み】

  1. ①リードリクエストを受け取る
  2. ②DRAMにデータがあれば、ホストにデータを転送後、ACK(ACKnowledgement)を返す
  3. ③DRAMにデータがない場合、ドライブからDRAMにコピーしホストにデータを転送後、ACKを返す

【ここまでの野田まとめ】

  1. Powerstore500Tと5000Tの主な違いは①CPU、②NVRAMドライブ数、③拡張エンクロージャ、④電源
  2. 寸法は同じだが、重さは若干5000Tのほうが重い
  3. NVRAMドライブの有無の違いから、書き込みプロセスが若干異なる

500Tと5000Tの機器構成を比較しよう!

Networld野田

Networld野田

「今回使用した両製品の機器構成を見ていきましょう」

Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん

「500Tは以下の構成です」

表
Networld SE 山元さん

Networld SE 山元さん

「PowerStore5000Tはこちらです」

表
Networld野田

Networld野田

「ひゃー6000万!都心でも家が買えちゃう…」

Dell EMC石山さん

Dell EMC石山さん

「個人でご購入されるのはなかなか難しいですね(笑)でも、それだけの価値はあります」

ここからが本番!PowerStore500T vs 5000Tで性能を比較検証してみた

Networld野田

Networld野田

「さあ、メインパートはここからです!まずはPowerStore500Tと5000Tの検証結果を見ていきましょう。PowerStore500Tの検証結果は前回の記事でも記載しているので、『もう読んだよ!』という方は飛ばしてください。検証の概要はこちら」

【検証構成】

  1. 物理サーバはVxRailE560Fまたは、PowerEdge(いずれも4ノード)
  2. スイッチはPowerSwitch/Connectrixを使用
  3. 負荷かけサーバ/ツールはWindows2019/SIOを使用
  4. PowerStoreVolumeをESXiのデータストアとし、データストアからのvDisk切り出し(Windowsディスクドライブマウント)で負荷かけを実施
  5. ダミーファイルは、フリーソフト「Giga File Creator」を使用し、生成した128GBファイルを使用(一部試験では10GBファイルも使用)

【検証概要】

  1. ストレージ領域にそれぞれ1台ずつWindowsサーバを用意し、1Windows-1Volume(LUN)の構成で負荷かけを実施
  2. ESXi基盤1ノードに対し2台のWindowsサーバから同時負荷かけを実施し、125パターンのワークロードで得意不得意を探る手法を採用

【125パターンの内訳】

  1. Read/Write比率:5パターン(R100:W0、75:25、50:50…)
    Random/Sequential比率:5パターン(Ran100:Seq0、75:25、50:50…)
    Block Size:5パターン(4・8・16・32・64KB)
    5パターン×5パターン×5パターン=計125パターン

PowerStore500T FC32Gbは安定したパフォーマンス!

Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん

「今回は、それぞれのレンジにおいて、従来のプロトコル規格であるFC32Gbと新規格のNVMe-oFの2つを検証しました。まず500TのFC32Gbから見ていきましょう」

左がRead100%:Write0%。右に進むにつれてWriteが強くなる

左がRead100%:Write0%。右に進むにつれてWriteが強くなる

Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん

「Read/Writeが混在するパターンでも、安定して10万~15万前後IOPSは出ています」

Networld野田

Networld野田

「SMB市場においては十分すぎるパフォーマンスという結論でしたね」

Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん

「Total Bandwidthも、Writeが混在しても安定して2000MB/s程度は出ています」

※スパイク部分は検証中のノイズとなります

Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん

「Average Latencyも全体パターンをとおして5msec以下でした。低遅延で安定的といえます」

500T NVMeはFC32Gbとほぼ変わらないパフォーマンス結果に

Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん

「新規格のNVMeでの検証結果はこちら」

Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん

「今回の検証では、FCとNVMeはほぼ変わらないパフォーマンス結果となりました。まず、IOPS値はRead/Writeが混在してもだいたい14万IOPSは出ています」

Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん

「NVMeでも、Total Bandwidthは安定して2000MB/s程度出ています」

Networld SE 小野さん

Networld SE 小野さん

「Average LatencyもFC32Gbと同じ程度。安定しておよそ5msecをキープしています」

【ここまでの野田まとめ】

  1. 500Tにおいて、今回の検証では、従来プロトコル規格FC32Gbでも新規格NVMeでも、ほとんど変わらないパフォーマンス結果に
  2. 両規格とも、SMB市場では十分すぎるほどのパフォーマンス!

PowerStore5000T FC32Gbの検証結果を見てみよう!

Networld野田

Networld野田

「さて!続いては500Tの上位レンジとなる5000Tです。山元さん、よろしくお願いします」

Networld SE 山元さん

Networld SE 山元さん

「はい、ではPowerStore5000Tの検証結果を見ていきましょう」

Networld SE 山元さん

Networld SE 山元さん

「500Tと同じような線図を描いていますが、値が異なっているのでご注意を。IOPSは全体をとおして約25万~35万IOPS値で安定しています」

Networld野田

Networld野田

500Tと比較して約2倍のTotal IOPS値ですね!」

Networld SE 山元さん

Networld SE 山元さん

「そうですね。もちろんIOPS値が高いということは素晴らしいポイントですが、やはりフォーカスしたいのは、Read/Writeが混在しても高いIOPS値を安定的に出せるというところです」

Networld野田

Networld野田

「なるほど。メーカーさん的には、このIOPS値を踏まえて5000Tはどのような用途に向いているとお考えでしょうか?」

Dell EMC石山さん

Dell EMC石山さん

「そうですね、エントリー層のお客様であれば、ここまでのスペックは不要かと思います。基本的にはエンタープライズ企業様向けの製品であり、金融系や、あるいは学校系の皆様など、いずれにしてもI/Oの激しい使い方を想定しています」

Networld SE 山元さん

Networld SE 山元さん

複数の用途をひとつのストレージでまかないたい、という場合には5000Tのスペックが選択肢に入ってくると思います」

Networld SE 山元さん

Networld SE 山元さん

「続けて、こちらがTotal Bandwidthの結果です。6000MB/s程度で安定していますね。非常に優秀な結果です」

Networld SE 山元さん

Networld SE 山元さん

「Average Latencyに関しては、若干500Tと出力形式が異なるため、グラフが違うように見えますが、見ている値は同じです。こちらも概ね2ms未満の応答ということで、問題ない結果となりました」

PowerStore5000T NVMeの検証結果を見てみよう!

Networld SE 山元さん

Networld SE 山元さん

「こちらは5000TのNVMe規格での検証結果です。NVMeにすることで、Read100%の状態では60万IOPSを越えました」

Networld SE 山元さん

Networld SE 山元さん

「ただ、何度もお伝えしますが、やはり重要なのは安定した高いIOPSを出せているということです。続いてTotal Bandwidthはこちら」

Networld SE 山元さん

Networld SE 山元さん

「FCとあまり変わりませんが、十分な結果です」

Networld SE 山元さん

Networld SE 山元さん

「そしてAverage Latencyも安定している印象です。大体が2msという、低レイテンシー高パフォーマンスですね」

【ここまでの野田まとめ】

  1. 性能面ではもちろん5000Tの勝利。ただしコスパを考えると…?
  2. 5000Tはプロトコルの違いでも、結果に多少差が生まれた

PowerStore500T vs 5000T対決の行く末は?その前に…

Networld野田

Networld野田

「さあ!現役SEお二人が下すそれぞれの製品評価は…!?といきたいところですが、その前に検証結果をいくつか考察してみましょう」

ドライブ(SSD)の搭載本数で結果に差はあるか

Networld野田

Networld野田

「今回の検証では、500Tのドライブが7本で、5000Tのドライブが21本でした。単純にドライブをたくさん積めば積むほど、パフォーマンスが上がるってことでしょうか…?

Networld SE 山元さん

Networld SE 山元さん

「ドライブを積むほどパフォーマンスが上がるという考え方は、HDDにおけるものですね。SSDはまた違う仕組みなので、ドライブ本数によるパフォーマンスの伸びは実感しにくいといえるでしょう。サイザーというツールを使って500Tの最大ドライブ数である25本を搭載して調査してみたところ、今回の7本と同じようなIOPS値となりました」

Networld野田

Networld野田

「ふんふんなるほど。石山さん、これはPowerStoreのコンセプトである『安定稼働』がキーワードになっているんでしょうか?」

Dell EMC石山さん

Dell EMC石山さん

「そうですね…僕が補足する部分ほとんどなくなっちゃいましたが(笑)」

みんなトークに熱が入って、人のセリフを奪いまくりでした

Dell EMC石山さん

Dell EMC石山さん

「要するに、ドライブ本数など細かいことを考える必要がないというのは、お客様にとってのメリットになるかと思います。サイジングが楽になるというのは、コストの面から見ても優秀ではないでしょうか」

Networld野田

Networld野田

「PowerStoreは、安心&楽!のひと言に尽きますね」

【ここまでの野田まとめ】

  1. ドライブの本数によるパフォーマンスの違いはほとんど生じない
  2. PowerStoreは、安心&楽!

いよいよPowerStore500Tと5000T対決が決着!

Networld野田

Networld野田

「さあ!いよいよ現役SEのお二人にPowerStore500Tと5000Tを評価してもらいましょう!準備はいいですかー!?」

Networld野田

Networld野田

「ドゥルルルルルルル…………」

Networld野田

Networld野田

「デン!!!」

Networld野田

Networld野田

「デデン!!!」

…と、いうわけで!現役現場SEのお二人によるPowerStore500Tと5000Tの評価は、ぜひ動画でチェックしてみてください! 点数の理由なども併せて、より詳細に解説しています。

最後はメーカーさんにもどっちがコスパ最強かを選んでもらっちゃいました!ぜひご参考に!

また、今回の検証結果を見て、「ウチはPowerStore500Tで十分かも」という方は、500Tは今が買いドキかを検証したこちらの動画もご確認ください!

株式会社ネットワールドについて

社名
株式会社ネットワールド
設立
1990年8月1日
代表者
代表取締役社長 森田 晶一
所在地
[本社] 東京都千代田区神田神保町2-11-15 住友商事神保町ビル
事業内容
ネットワーク製品のソリューション・ディストリビュータ
VMware社を始めとする様々なネットワークベンダー(メーカー)の主要ディストリビュータであり、300以上のベンダー、3万点以上の商品を取り扱い、どんなユーザーにも、最適なシステム構築を提供できる製品を品揃えしています。