Cisco Systems Cisco UCS
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サーバの交換や保守などの作業で特定のサーバをシャットダウンする必要がある場合、別のサーバにサービスプロファイルを適用することで迅速に代替サーバを構築することが可能です。これにより、システムダウンを防ぎ、サービスの提供を持続させることが可能になります。
ハードウェアの固有情報(MAC, WWN, UUID 等)はサービスプロファイルで設定できる内容です。UCSの物理サーバに付属している固有情報は使われません。例えば、物理サーバを交換する際、新たな物理サーバに付属されるWWN等の情報が変わるため、通常はSAN環境内でも変更作業が必要となりますが、新規サーバにサービスプロファイルを当てなおすだけで外部ストレージ等のSAN側の設定変更を行う必要はなく、すぐにこれまでと同様にサーバを使うことができます。特にSANブートやPXEブート の環境下でこの機能は非常大きい効果をもたらしてくれます。
ブレードサーバの場合、プロファイルの適用は同一のブレードシャーシのみならず、別のシャーシに存在するブレードサーバに対しても適用することが可能です。プロファイルの適用はUCS マネージャにて簡単に行うことができます。これにより、UCSサーバは高いスケーラビリティを実現することができます。
例えば、ブレードサーバAでサービスを稼動していたが、処理に遅延が生じるようになり別途スペックの高いブレードサーバBを用意したとします。管理者はブレードサーバAのサービスプロファイルをブレードサーバBに割り当てるだけでブレードサーバAと同様にサービスを提供できるサーバとして直ぐに稼動することが可能です。
また、1台のブレードサーバにサービスプロファイルを変更し、割り当てることで複数のサーバとして利用することもできます。