「WSUSが廃止された後のサーバー更新管理をどうするか」。そんな悩みを解消してくれるサービスが「Azure Arc」だ。クラウド時代に即した新たなサーバー管理のあり方について、日本マイクロソフトの高添 修氏と安藤 貴泰氏にネットワールドの鹿野が聞いた。避けられない「脱WSUS」Azure Arcで早急に備えを更新管理がシンプルに先進機能も利用可能ハイブリッド特典が拡げる新たな管理サービス22プレミスで稼働するサーバーの更新管理が望ましいと考えています。で更新管理を行われているお客さまも、ていくことが望まれますね。スを守る上でも大変重要です。特に最近ますので、中堅・中小企業でも安心は禁物する上で大きな力になってくれます。していますので、一括で更新を行える環境ー資源をリスト化することで、インフラ環境ントリ管理もできますので、Azure Arcにつ鹿野 長年にわたりWindowsサーバーの更新管理を支えてきた「Windows Server Update Services(WSUS)」ですが、昨年�月に新機能開発停止と将来的な廃止の計画が示されました。まずはその背景についてうかがえますか。高添 クラウドの利用が世界的に拡がる中で、さまざまな管理機能をクラウド側から提供する準備も整ってきました。こうした動きは、今後もますます加速すると考えられます。そうなると、一度オンプレミス側の更新管理サーバーを経由して修正プログラムを配布するような仕組みは、段々と時代にそぐわなくなってきます。また最近では、ハイブリッド/マルチクラウドでインフラを構築するケースも珍しくありません。こうした複雑な環境を、オンプレミスのWSUSサーバーですべて管理できるのかというと、それもやはり限界があります。こうしたことを考慮すると、今後はオンについても、クラウドへシフトしていくこと鹿野 なるほど。では現在WSUSベースなるべく早くクラウドでの管理に切り替え安藤 そこでご注目いただきたいサービスが「Azure Arc」です。これにご登録いただくことで、「Microsoft Azure」向けの更新管理サービスである「Azure Update Manager」の機能を、オンプレミスで稼働するWindows/Linuxサーバーでもご利用いただけるようになります。鹿野 オンプレミス環境しかない中堅・中小企業のお客さまでも、クラウド管理に移行できるのは非常に大きなメリットですね。高添 更新管理を適切に実施することは、ランサムウェアなどの脅威からビジネでは、取引先などを狙う攻撃も増えていです。Azure Arcは、こうした課題を解消鹿野 まったく同感です。Azure Arcの機能や特長についても、もう少し詳しく教えていただけますか。高添 まず基本的なところでは、更新管理作業をよりシンプル、かつ効率的に行える点が挙げられます。Azure Arcに接続されたサーバーはすべてリスト化され、未適用のパッチなどがあればそれも検知します。あとはスケジュールを組んで適用するだけですから、人手の限られる中堅・中小企業のお客さまでも手間をかけずに運用が行えます。ハードウェアベンダーが提供するドライバーについても、現在APIを公開が整ってきました。また、このようにサーバを可視化できる点も大きいですね。インベなぐだけで簡単な管理台帳が作れます。Episode 3/4Dialogue with Microsoft Experts“脱WSUS”の救世主、 Azure Arcに注目!オンプレ環境もこれで安心今どきクラウド管理術とは
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