TechWiz 2025 vol.3
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ネットワールド技術本部では、最新のプロダクト動向や技術トレンドをいち早く把握すべく、海外有力ベンダーとの情報交換も定期的に実施している。Self-Hosted」、DataRobot社の「DataRobot Enterprise AI Suite」の�製品をラインナップ。前述の通り、これらの製品については、オンプレミスの基盤と組み合わせた形でリリースしていく予定です。たとえば、neoAIを使った「生成AI RAGパック」としてご提供するといった具合です。これにより、オンプレミスのLLM環境をより容易に導入できるようになります。 なお、生成AI活用では、しばしばGPUにかかる高額な費用がネックとなります。そこでご提案したいのが、Tenstorrent社のAIサーバーをLLM専用サーバーとして利用する方法です。この方法であれば、LLM部分の費用をGPUの�/�程度に削減できる上に、電力消費量も大幅に引き下げられます。また、AIの燃料となるデータプラットフォームについても、DWH機能を搭載したVAST Data社やNetApp社の最新ストレージをご提供してまいります。パートナーさまとの技術的なつながりをさらに深めるこのように、当社では今後もあらゆる領域で、パートナーさま向け支援の強化・拡充を進めてまいります。社員の約�/�が技術者であり、製品に技術をアドオンしたソリューションを提供できることが当社の最大の特長です。この強みを最大限に活かすためにも、パートナーさまの技術部門との連携をさらに深めさせていただきたい。その取り組みを、お客さまや社会の課題解決に貢献していければと考えています。日本企業のビジネス変革を加速させる上では、その伴走役であるパートナーさまの活動をいかに下支えするかが重要なカギとなる。そこでネットワールドでは、サービス・サポート体制のさらなる拡充や生成AI技術の活用支援など、幅広い領域にわたる支援策を展開。これらの取り組みや背景について、執行役員 技術本部長 鶴園 一誠が語った。Profile株式会社 ネットワールド 執行役員 技術本部 本部長 鶴園 一誠アプリケーション開発会社を経て����年にネットワールド入社。以来、西日本技術部と本社技術本部を行き来しつつ、一貫して技術畑を歩む。����年�月より現職に就任。「お客さまにご納得いただけるソリューションの提供」がモットー。生成AIの詳細についてしては、世の中が大きく変化していることが挙げられます。 これまでの時代は、いわば「IT化」の時代であったと言えます。たとえば、紙で作成していた請求書をデータ化し、取引先とのやりとりも電子化するといった具合です。これは言い換えれば、「効率化」の取り組みにほかなりません。しかし、皆さまもご承知の通り、現在では「DX化」が重要な経営課題となっています。これは単なる効率化にとどまらず、デジタル技術でビジネスを「変革」するための取り組みです。 当社としても、この変革をしっかりと後押ししていきたい。そのためには、まず我々自身が変化する必要があると考え、名称変更にも踏み切りました。今後は効率化だけでなく、デジタルによる新たな価値創造にも果敢に挑みたいと思っています。本記事で取り上げた生成AIの利活用や技術支援の詳細については、後続のページにてにてご確認いただけます。ネットワールド、「AI」はじめました【Data Robot編】 P��へインタビュー連載の終わりに新しい組織体制となってスタートした本連載も、今回をもって一区切りとなります。これまでご拝読いただきありがとうございました。今後は、さらに充実した内容をお届けできるよう努めてまいりますので、どうぞご期待ください。モダンプラットフォームとAIアプリケーションをパッケージ化して提供 これらの施策と並行し、当社ではもう一つ力を入れていきたい分野があります。それは、日本でも急速に普及が進んでいる生成AIです。ここでは、LLM(大規模言語モデル)の利活用を支えるモダンプラットフォームと、その上で動作するアプリケーションの両方をパッケージ化してご提供していきます。 まずモダンプラットフォームでは、生成AIシステムに欠かせないコンテナプラットフォームを幅広くご用意。中でも「SUSE Rancher Prime」「Nutanix Kubernetes Platform」「RedHat OpenShift Container Platform」については、現在パートナーさま向け検証環境の作成を進行中。ちなみに当社では、データが外部に流出しないオンプレミス型のローカルLLMを主軸としており、これを動かす上でも各コンテナプラットフォームが欠かせません。また、アプリケーション/エンジニアリングツールについては、現在neoAI社の「neoAI Chat」、GitLab社の「GitLab Duo for Webコンテンツも同時更新中11

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