サーバーごとに異なるデータの
バックアップ方法
だいぶいろんなことを考慮しなければいけないことは
わかりましたが、環境ごとに傾向があるんじゃないか
と思って、一般的な企業の中にある代表的なサーバーを
記載してそれぞれのサーバーの特性ごとによくある手法や
代表的な手法をまとめてみました。
なかなか感心じゃな。
一般的な企業によくあるサーバー
メールサーバー
(オンプレ環境)
メールサーバー
(クラウド環境)
Webサーバー
(オンプレ/仮想化環境)
アプリサーバー
(オンプレ/仮想化環境)
DBサーバー
(オンプレ/仮想化環境)
Active Directory
サーバー
(オンプレ/仮想化環境)
DNS/NTPなどの
社内インフラを支える
サーバー
(オンプレ/仮想化環境)
ファイルサーバー
(物理NAS)
主なサーバーの種類はざっとこんな感じでしょうか。
具体的な特性は次で表にしました。
メールサーバー(オンプレ環境)
サーバー
設置環境
役割/特徴
バックアップ
ポイント
(特長)
バックアップ
管理方法
バックアップ
災害対策連携

・オンプレ/仮想化環境 Exchange利用想定

・メールを送受信する

・メールコンテンツも保持するために容量は大きくなる。

・メールのため基本的には24時間いつでも使われることを想定してオンラインバックアップが必須。

専用エージェントをインストールし、構築時やパッチ更新時にオンラインで1回目フルバックアップ。

専用エージェントを利用して差分もしくは増分をバックアップ。

※ただし最終バックアップ地点からは先は複製できないので、可能な限り短い間隔で取ることを推奨。

・ストレージとExchage専用のバックアップエージェントを利用することでデータの整合性を担保した状態でストレージスナップショットなどの処理の自動化が可能。

・ストレージミラーリングと組み合わせることで遠隔地にも飛ばすことができより効果的。

メールサーバー(クラウド環境)
サーバー
設置環境
役割/特徴
バックアップ
ポイント
(特長)
バックアップ
管理方法
バックアップ
災害対策連携

・クラウド環境 Office365利用想定

・メールを送受信する

・クラウド特有のバックアップを考える必要がある。

・メールコンテンツも保持するために容量は大きくなる。

・Office365などのクラウド利用の場合には、クラウド事業者によりバックアップポリシーが異なるため注意が必要。基本的にはOffice365側でバックアップは行われていないため、IT管理者自身で行う必要がある。

Office365専用のメールアーカイビングソフトを利用することが必須。

専用ソフトを利用し初回フルバックアップ。

利用頻度の少ない夜間などに差分をバックアップ。

・Office365専用のバックアップエージェントを利用することで、DBの整合性を担保した状態でメールアーカイビング等が可能。しかしデータ自体はクラウド上にあるため別サイトへの保管が必要。

Webサーバー
サーバー
設置環境
役割/特徴
バックアップ
ポイント
(特長)
バックアップ
管理方法
バックアップ
災害対策連携

・オンプレ/仮想化環境

 

・「Apache HTTP Server」、「nginx」、「Microsoft Internet Information Services (IIS)」を利用してWebを公開

 

・WebサーバーはHTMLソースやCSSファイルなどデータ容量も小さく更新頻度も少ない。

・大量のアクセスログが発生する。

構築時やパッチ更新時にオフラインフルバックアップ。

深夜には主にログを含む差分を1回オンラインバックアップもしくはストレージのスナップショットでOK。

・常時更新されないため、ストレージでスナップショット連携→ミラーリングを行うほどの必要はなし。

・災害対策としてデータを遠隔地に飛ばすミラーリングは有効。

アプリサーバー
サーバー
設置環境
役割/特徴
バックアップ
ポイント
(特長)
バックアップ
管理方法
バックアップ
災害対策連携

・オンプレ/仮想化環境

・Webサーバーから受け付けたリクエストをJavaやPHP、Rubyなどのプログラミング言語を実行して処理

・プログラミングファイルはデータ容量も小さく更新頻度も少ない。

・大量のアクセスログが発生する。

・特徴としてはWebサーバーと似ている。

構築時やパッチ更新時にオフラインフルバックアップ。

深夜にログを含む差分を1回オンラインバックアップ。もしくはストレージのスナップショットでOK。

・常時更新されないため、ストレージでスナップショット連携→ミラーリングを行うほどの必要はなし。

・災害対策としてデータを遠隔地に飛ばすミラーリングは有効。

DBサーバー
サーバー
設置環境
役割/特徴
バックアップ
ポイント
(特長)
バックアップ
管理方法
バックアップ
災害対策連携

・オンプレ/仮想化環境

・Oracle、MySQL、MS SQLなどでアプリサーバーから投げられた処理に対してデータの追加、変更、削除を実行

専用エージェントを入れ構築時やパッチ更新時にオンラインで1回目フルバックアップ。

専用エージェントを利用して差分もしくは増分をバックアップ。

※ただし最終バックアップ時点から先は複製できないので、可能な限り短い間隔で取ることを推奨。またトランザクションログが取得可能な場合にはDBエンジニアは手動で障害直前まで戻すことが可能。

・サーバー関連の中で一般的に負荷が最も高いのがDBサーバーである。

・大量のアクセスログが発生する。

・利用するDBによりバックアップの作法が異なる。

・データの整合性をいかに担保できるかがバックアップの際の肝となる。

・ストレージとDB専用のバックアップエージェントを利用することで、DBの整合性を担保した状態でストレージスナップショットなどの処理の自動化が可能。

・ストレージミラーリングと組み合わせることで遠隔地にも飛ばすことができより効果的。

Active Directoryサーバー
サーバー
設置環境
役割/特徴
バックアップ
ポイント
(特長)
バックアップ
管理方法
バックアップ
災害対策連携

・オンプレ/仮想化環境

・社内のPCを一元管理する

・社員規模などにもよるが、高負荷ではない。

・認証やグループポリシー適用などで範囲が限られており必ずしもハイスペックである必要はない。

・ログのバックアップはコンプライアンス的に必須。

専用エージェントを構築時やパッチ更新時にオンラインフルバックアップ。

専用エージェントを利用して深夜にログを含む差分を1回オンラインバックアップ。

・常時更新されないため、ストレージでスナップショット連携→ミラーリングを行うほどの必要はなし。

・災害対策としてデータを遠隔地に飛ばすミラーリングは有効。

DNS/NTPなどの社内インフラを支えるサーバー
サーバー
設置環境
役割/特徴
バックアップ
ポイント
(特長)
バックアップ
管理方法
バックアップ
災害対策連携

・オンプレ/仮想化環境

・社内ネットワークの名前解決用

・社内のシステムの時刻合わせ

・一般的に低負荷である。

・ただしサーバー障害が発生した場合には影響範囲が大きい。

・名前解決ができないとシステム関連が利用できない可能性が大。

・時刻がずれるとシステムに重大な障害が発生する可能性が大。

構築時やパッチ更新時にオフラインフルバックアップ。

大きな変更などがあった場合には差分を1回オンラインバックアップ。

・更新情報なども少ないため保管環境があれば、ストレージで遠隔地にミラーで飛ばすもしくはテープで保管でOK。

ファイルサーバー
サーバー
設置環境
役割/特徴
バックアップ
ポイント
(特長)
バックアップ
管理方法
バックアップ
災害対策連携

・物理NAS
NetApp FASシリーズやDell EMC Unityなど

・各種ファイルの保存場所

・容量が多いのでバックアップウインドウの考慮が必要。

・ファイルのダウンロード履歴など万が一を考慮してログのバックアップも必須。

・個々のユーザーから誤操作などによるバックアップからの復元依頼が多い。

・重複しているファイルなども多く、重複排除技術などを取り入れることで容量を削減するのが最近の主流。

一般的に容量やファイル数が多い特徴からサーバーではなくストレージ(NAS)を利用したスナップショットで複数世代のバックアップを取ることが多い。

NASによるミラーリングでデータを複製する。
※バックアップサーバーを利用してNDMP形式もあり。

・遠隔地にミラーがおすすめ。2台分のストレージを購入する予算がない場合にはバックアップサーバーと連携してNDMPバックアップでテープに吐き出し遠隔地保管も可。

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