ニューノーマル時代のVDI・Citrix Cloud with AVD

成功の決め手はPoC

PoCで実際の使用感を確認

VDIの構築には、机上論だけではなく、利用実態に即した具体的なPoC(Proof of Concept)で実際の使用感を確認することが重要です。その際ポイントとなるのはWin10マルチセッションの集約率となります。

以下は、ネットワールドが試験的に実施した検証結果です。2つのグラフは、E8v3という8vCPU、メモリ64GBの仮想マシン1台にWin10を立てて、15人と10人でマルチセッション接続を実施した際のCPUの消費状況を示したグラフです。

15人の場合はCPU100%張り付きしている時間帯が多く発生していることがわかります。一方、10人の場合は、瞬間的に100%を示すことはあれど張り付いている時間は少なくなっています。とは言えいずれも消費量としては高い推移をしているため、リソースモニター上ではあまり違いは感じないかもしれません。

しかし実際のユーザーの使用感としては、15人の場合は全く使い物にならず、10名の場合はそれなりに使えるという大きな違いが現れました。15人の場合、具体的には、映像がカクカクしたり、音声が途切れたり、カメラON/OFFやミュートなどのTeamsアプローチ上のボタンが反応しなかったり、入退出できなかったり、Teams会議中の他ソフトの利用に遅延などの影響が発生しました。

このように微調整をしながらリソースモニターだけではなく、実際の使用感を確認しながらPoCを進めるということがコストと使用感の最適化の重要なポイントとなります。

CPU使用率が100%に到達していても、実用上、問題ない場合もあるんだ!

リソースモニターの数字だけじゃ必要なサーバースペックは分からないってこと?

世の中ね、やってみないと分からないことだらけなのよ!